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公開番号2024072264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2023191023
出願日2023-11-08
発明の名称シアニン化合物
出願人株式会社日本触媒
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類G02B 5/22 20060101AFI20240520BHJP(光学)
要約【課題】有機溶媒への溶解性に優れたシアニン化合物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるシアニン化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024072264000017.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">56</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">105</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式(1)中、R11とR21は炭素数3以上のアルキル基を表し、R15は、R14と連結して芳香環を形成するか、炭素原子であるY1と連結して芳香環を形成している。R25は、R24と連結して芳香環を形成するか、炭素原子であるY2と連結して芳香環を形成している。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表されることを特徴とするシアニン化合物。
TIFF
2024072264000014.tif
56
105
[式(1)中、

11
およびR
21
はそれぞれ独立して、炭素数3以上のアルキル基を表し、

12
、R
13
、R
22
およびR
23
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、

15
は、R
14
と連結して芳香環を形成するか、Y

が炭素原子を表し、Y

と連結して芳香環を形成しており、

15
がR
14
と連結して芳香環を形成する場合、Y

はCR
16

17
を表し、R
16
とR
17
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、

15
がY

と連結して芳香環を形成する場合、R
14
は炭素数4以上のアルキル基または炭素数3以上のアルコキシ基を表し、

25
は、R
24
と連結して芳香環を形成するか、Y

が炭素原子を表し、Y

と連結して芳香環を形成しており、

25
がR
24
と連結して芳香環を形成する場合、Y

はCR
26

27
を表し、R
26
とR
27
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、

25
がY

と連結して芳香環を形成する場合、R
24
は炭素数4以上のアルキル基または炭素数3以上のアルコキシ基を表し、
Lは、炭素数5以上9以下のメチン鎖を表し、当該メチン鎖に含まれるメチン基はそれぞれ独立して置換基を有していてもよく、当該置換基は互いに連結していてもよい。]
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
下記式(2)で表される請求項1に記載のシアニン化合物。
TIFF
2024072264000015.tif
68
105
[式(2)中、R
11
~R
13
、R
16
~R
17
、R
21
~R
23
、R
26
~R
27
およびLは、上記と同じ意味を表し、

a1
およびR
a2
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、複数のR
a1
は互いに同一または異なっていてもよく、複数のR
a2
は互いに同一または異なっていてもよい。]
【請求項3】
下記式(3)で表される請求項1に記載のシアニン化合物。
TIFF
2024072264000016.tif
63
106
[式(3)中、R
11
~R
14
、R
21
~R
24
およびLは、上記と同じ意味を表し、

b1
およびR
b2
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、複数のR
b1
は互いに同一または異なっていてもよく、複数のR
b2
は互いに同一または異なっていてもよい。]
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシアニン化合物と樹脂成分とを含むことを特徴とする樹脂組成物。
【請求項5】
さらに溶媒を含む請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記樹脂組成物は、波長800nm~1100nmの範囲に吸収極大波長を有するシアニン化合物Aと、前記シアニン化合物Aよりも長波長側に吸収極大波長を有するシアニン化合物Bを含有し、
前記シアニン化合物Aと前記シアニン化合物Bの少なくとも一方が前記シアニン化合物である請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記シアニン化合物Aは、波長800nm~1000nmの範囲に吸収極大波長を有し、
前記シアニン化合物Bは、波長950nm~1100nmの範囲に吸収極大波長を有する請求項6に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシアニン化合物と溶媒を含むことを特徴とするシアニン化合物溶液。
【請求項9】
請求項4に記載の樹脂組成物から形成された樹脂層を有することを特徴とする光学フィルター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シアニン化合物、当該シアニン化合物含む樹脂組成物とシアニン化合物溶液、当該樹脂組成物から形成された光学フィルターに関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
シアニン化合物は近赤外領域に吸収域を有する色素であり、これまで様々なシアニン化合物が知られている(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/151344号
国際公開第2021/085372号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シアニン化合物は、近赤外領域に吸収域を有し、可視光領域の透明性が高い特性を利用して、近赤外光のカットフィルターや近赤外線吸収フィルム等への利用が期待されている。このような用途にシアニン化合物を適用する場合、シアニン化合物は有機溶媒や樹脂等に溶解させて取り扱うことが望ましく、これによりシアニン化合物の取り扱い性が向上し、加工性を高めることができる。しかし、シアニン化合物は一般に有機溶媒や樹脂への溶解性が低く、例えばシアニン化合物を含有する樹脂組成物から光学フィルターを形成する場合など、シアニン化合物に由来する分光特性を発揮させるためには、光学フィルターの厚みをある程度厚く形成することが必要となる。一方、光学フィルターなどの電子デバイスは小型化や薄型化が求められていることから、より薄型の光学フィルターを形成するためには、光学フィルター中により高濃度でシアニン化合物を存在させることが必要となる。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有機溶媒への溶解性に優れたシアニン化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決することができた本発明のシアニン化合物、樹脂組成物、シアニン化合物溶液および光学フィルターは下記の通りである。
[1] 下記式(1)で表されることを特徴とするシアニン化合物。
TIFF
2024072264000001.tif
56
105
[式(1)中、

11
およびR
21
はそれぞれ独立して、炭素数3以上のアルキル基を表し、

12
、R
13
、R
22
およびR
23
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、

15
は、R
14
と連結して芳香環を形成するか、Y

が炭素原子を表し、Y

と連結して芳香環を形成しており、

15
がR
14
と連結して芳香環を形成する場合、Y

はCR
16

17
を表し、R
16
とR
17
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、

15
がY

と連結して芳香環を形成する場合、R
14
は炭素数4以上のアルキル基または炭素数3以上のアルコキシ基を表し、

25
は、R
24
と連結して芳香環を形成するか、Y

が炭素原子を表し、Y

と連結して芳香環を形成しており、

25
がR
24
と連結して芳香環を形成する場合、Y

はCR
26

27
を表し、R
26
とR
27
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、

25
がY

と連結して芳香環を形成する場合、R
24
は炭素数4以上のアルキル基または炭素数3以上のアルコキシ基を表し、
Lは、炭素数5以上9以下のメチン鎖を表し、当該メチン鎖に含まれるメチン基はそれぞれ独立して置換基を有していてもよく、当該置換基は互いに連結していてもよい。]
[2] 下記式(2)で表される[1]に記載のシアニン化合物。
TIFF
2024072264000002.tif
68
105
[式(2)中、R
11
【発明の効果】
【0007】
本発明のシアニン化合物は、有機溶媒への溶解性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例で作製した樹脂積層基板1の透過スペクトルを表す。
実施例で作製した樹脂積層基板2の透過スペクトルを表す。
実施例で作製した樹脂積層基板3の透過スペクトルを表す。
実施例で作製した樹脂積層基板4の透過スペクトルを表す。
実施例で作製した樹脂積層基板5の透過スペクトルを表す。
実施例で作製した光学フィルター1の透過スペクトルを表す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のシアニン化合物は、下記式(1)で表されるものである。下記式(1)において、R
11
およびR
21
はそれぞれ独立して、炭素数3以上のアルキル基を表し、R
12
、R
13
、R
22
およびR
23
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、R
15
は、R
14
と連結して芳香環を形成するか、Y

が炭素原子を表し、Y

と連結して芳香環を形成しており、R
15
がR
14
と連結して芳香環を形成する場合、Y

はCR
16

17
を表し、R
16
とR
17
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、R
15
がY

と連結して芳香環を形成する場合、R
14
は炭素数4以上のアルキル基または炭素数3以上のアルコキシ基を表し、R
25
は、R
24
と連結して芳香環を形成するか、Y

が炭素原子を表し、Y

と連結して芳香環を形成しており、R
25
がR
24
と連結して芳香環を形成する場合、Y

はCR
26

27
を表し、R
26
とR
27
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または有機基を表し、R
25
がY

と連結して芳香環を形成する場合、R
24
は炭素数4以上のアルキル基または炭素数3以上のアルコキシ基を表し、Lは、炭素数5以上9以下のメチン鎖を表し、当該メチン鎖に含まれるメチン基はそれぞれ独立して置換基を有していてもよく、当該置換基は互いに連結していてもよい。なお、シアニン化合物には、共鳴関係にある化合物が存在する場合があるが、式(1)のシアニン化合物には共鳴関係にある化合物も含まれる。
【0010】
TIFF
2024072264000004.tif
56
105
(【0011】以降は省略されています)

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