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公開番号2024084232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198391
出願日2022-12-13
発明の名称自動分析装置及び保冷庫
出願人株式会社日立ハイテク
代理人ポレール弁理士法人
主分類G01N 35/00 20060101AFI20240618BHJP(測定;試験)
要約【課題】保冷庫の内面に発生する結露水を排出又は揮発させ、カビの発生を抑制した自動分析装置を提供する。
【解決手段】試薬又は検体を収容する容器を保冷する保冷庫を備えた自動分析装置において、前記保冷庫の内面に、水との接触角が15°以下の親水膜が形成されており、前記保冷庫内の空気より絶対湿度の低い空気を前記保冷庫の内面に導入する乾燥空気導入機構を有する。保冷庫の内面に所定の親水膜が形成されているため、発生した結露水が水滴にならず、排水経路へ向けて流れ易くなる。また、親水膜上に残った薄い水膜も、保冷庫内に導入された乾燥空気によって速やかに揮発する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
試薬又は検体を収容する容器を保冷する保冷庫を備えた自動分析装置において、
前記保冷庫の内面に、水との接触角が15°以下の親水膜が形成されており、
前記保冷庫内の空気より絶対湿度の低い空気を前記保冷庫の内面に導入する乾燥空気導入機構を有する、自動分析装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記親水膜は、二酸化ケイ素を含む、自動分析装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記親水膜中の二酸化ケイ素の割合が、20重量%以上かつ80重量%以下である、自動分析装置。
【請求項4】
請求項2において、
前記親水膜中の二酸化ケイ素の粒子の間に空隙を有する、自動分液装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記親水膜中の二酸化ケイ素の平均粒子径が10nm以上かつ30nm以下である、自動分析装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記親水膜の平均膜厚が100nm以上である、自動分析装置。
【請求項7】
保管対象物を保冷する保冷庫において、
前記保冷庫の内面に、水との接触角が15°以下の親水膜が形成されており、
前記保冷庫内の空気より絶対湿度の低い空気を前記保冷庫の内面に導入する乾燥空気導入機構を有する、保冷庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免疫分析装置、生化学分析装置など主に生体成分を分析する自動分析装置、及び、自動分析装置などに備えられる保冷庫に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動分析装置は、サンプル(検体)と混合される試薬を保管する試薬保冷庫を備えており、この試薬保冷庫内は、試薬の腐敗等の変性を抑制するため通常5~10℃程度の低温に保たれている。また、保冷庫の上部を覆う蓋には、保冷庫内の試薬容器から試薬を吸引するときに試薬分注ノズルが挿入できるよう、試薬吸引孔が設けられている。この試薬吸引孔から外気が保冷庫内に侵入した場合、外気が試薬保冷庫内で冷却され、外気中の水分が凝縮して結露を生じる。
【0003】
例えば、外気の温度が25℃で相対湿度が50%RHとすると、25℃での飽和水蒸気量は23g/m
3
であるから、外気の絶対湿度は11.5g/m
3
となる。一方、保冷庫内の温度が5℃の場合、飽和水蒸気量は6.8g/m
3
である。したがって、外気の絶対湿度は5℃での飽和水蒸気量を上回るため、保冷庫内に侵入した外気のうち、空気中に溶解できない水が保冷庫の内面に結露水として顕在化してくる。
【0004】
そこで、保冷庫内での結露水発生を抑制するための技術が、従来から提案されてきた。例えば、特許文献1には、保冷庫内を冷却空気によって大気圧以上にすることにより、試薬吸引用孔からの外気の流入を低減または防止する(段落0074)自動分析装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-185980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術であっても、試薬容器の取り替えのために蓋の一部が開けられた際に、保冷庫内へ流入する外気による結露水の発生は避けられない。また、発生した結露水は、保冷庫の内面で水滴となり易く、しかも水滴は、複数が合体して5mm程度のある程度の大きさにならないと内面から動きに難いため、排水経路へ向けて流れずに留まり続け、放置するとカビが発生する可能性もある。したがって、メンテナンスの頻度を少なくするには限界があった。
【0007】
本発明の目的は、保冷庫の内面に発生する結露水を排出又は揮発させ、カビの発生を抑制した保冷庫及び当該保冷庫を備えた自動分析装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するために、本発明は、試薬又は検体を収容する容器を保冷する保冷庫を備えた自動分析装置において、前記保冷庫の内面に、水との接触角が15°以下の親水膜が形成されており、前記保冷庫内の空気より絶対湿度の低い空気を前記保冷庫の内面に導入する乾燥空気導入機構を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、保冷庫の内面に所定の親水膜が形成されているため、発生した結露水が水滴にならず、排水経路へ向けて流れ易くなる。また、親水膜上に残った薄い水膜も、保冷庫内に導入された乾燥空気によって速やかに揮発する。その結果、カビの発生を抑制した保冷庫及び当該保冷庫を備えた自動分析装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る自動分析装置の全体構成図。
試薬保冷庫を上から見た上面図(蓋は省略)。
試薬保冷庫を横から見た断面図。
チャンバーを横から見た断面図。
乾燥空気導入機構を横から見た断面図。
走査電子顕微鏡で観察される親水膜の断面図。
親水膜(コート液の固形分)中の二酸化ケイ素粒子の割合と、水との接触角と、の関係を示すグラフ。
親水膜(コート液の固形分)中の二酸化ケイ素の割合と、鉛筆硬度と、の関係を示すグラフ。
チャンバーの底面にコート液を塗布する場合における、スプレーの向きを示す図。
チャンバーの外周側面にコート液を塗布する場合における、スプレーの向きを示す図。
チャンバーの内周側面にコート液を塗布する場合における、スプレーの向きを示す図。
親水膜の厚さと、水との接触角と、の関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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