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公開番号2024080975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194353
出願日2022-12-05
発明の名称ウォーキングビーム炉
出願人日本碍子株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F27B 9/24 20060101AFI20240610BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】熱処理炉本体内のガスや熱が熱処理炉本体の炉床壁から漏出することを抑制することができる技術を開示する。
【解決手段】ウォーキングビーム炉は、被熱処理物を熱処理する。ウォーキングビーム炉は、入口と出口とを備えており、被熱処理物が入口から出口に向かって移動する間に熱処理される熱処理空間を内部に有する熱処理炉本体と、熱処理空間を移動する被熱処理物を加熱するヒータと、被熱処理物が載置可能であり、被熱処理物が載置された状態で前後方向に移動可能な第1搬送部と、被熱処理物が載置可能であるとともに、熱処理炉本体の炉床壁を貫通している第2搬送部であって、前後方向に直交する上下方向に移動することにより被熱処理物が第2搬送部に載置されて第1搬送部に載置されていない状態とすることが可能な第2搬送部と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被熱処理物を熱処理するウォーキングビーム炉であって、
入口と出口とを備えており、前記被熱処理物が前記入口から前記出口に向かって移動する間に熱処理される熱処理空間を内部に有する熱処理炉本体と、
前記熱処理空間を移動する前記被熱処理物を加熱するヒータと、
前記被熱処理物が載置可能であり、前記被熱処理物が載置された状態で前後方向に移動可能な第1搬送部と、
前記被熱処理物が載置可能であるとともに、前記熱処理炉本体の炉床壁を貫通している第2搬送部であって、前記前後方向に直交する上下方向に移動することにより前記被熱処理物が前記第2搬送部に載置されて前記第1搬送部に載置されていない状態とすることが可能な前記第2搬送部と、を備えている、ウォーキングビーム炉。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1搬送部を前方向に引っ張る第1引張器と、
前記第1搬送部を後方向に引っ張る第2引張器と、をさらに備えている、請求項1に記載のウォーキングビーム炉。
【請求項3】
前記第1搬送部は、
前記前後方向に間隔を空けて並んで配置されている複数の搬送基部と、
前記前後方向に隣接する前記搬送基部を接続する接続部と、を備えている、請求項2に記載のウォーキングビーム炉。
【請求項4】
前記前後方向に延びている擦し板をさらに備えており、
前記第1搬送部は、前記前後方向に移動するときに前記擦し板上を摺動する、請求項1に記載のウォーキングビーム炉。
【請求項5】
前記擦し板を囲む囲壁をさらに備えている、請求項4に記載のウォーキングビーム炉。
【請求項6】
前記第1搬送部は、前記前後方向に並んでいるとともに、前記前後方向と前記上下方向に直交する左右方向に少なくとも2列に並んでいる複数の第1ピンを備えており、
前記第1ピンは、前記上下方向に延びており、上端で前記被熱処理物を載置可能である、請求項1に記載のウォーキングビーム炉。
【請求項7】
前記第2搬送部は、
前記前後方向に並んでいるとともに、前記左右方向に少なくとも2列に並んでいる複数の第2ピンと、
前記熱処理炉本体の前記炉床壁を貫通して前記上下方向に延びており、前記複数の第2ピンを前記上下方向に移動させる昇降器と、を備えており、
前記第2ピンは、前記昇降器の動作により、下端位置と上端位置との間を移動可能であり、
前記第2ピンが前記下端位置から前記上端位置に移動したとき、前記複数の第1ピンの前記上端に載置されていた前記被熱処理物が、前記複数の第1ピンの前記上端から離れて前記複数の第2ピンの上端に載置される、請求項6に記載のウォーキングビーム炉。
【請求項8】
前記熱処理炉本体の前記入口側に配置されており、熱処理前の前記被熱処理物が巻回されている入口側ロールと、
前記熱処理炉本体の前記出口側に配置され、熱処理後の前記被熱処理物が巻回される出口側ロールと、をさらに備えており、
前記ウォーキングビーム炉は、前記入口側ロールから送り出された前記被熱処理物が前記熱処理空間を移動して前記出口側ロールに巻き取られるロールトゥロール方式の炉である、請求項1から7のいずれか一項に記載のウォーキングビーム炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、被熱処理物を熱処理するウォーキングビーム炉に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ウォーキングビーム炉が開示されている。ウォーキングビーム炉は、炉床壁を備える炉室と、炉室内に配置される固定ビームと、炉床壁を上下方向に貫通する開口部に挿入された移動ビームと、を備えている。移動ビームは、上下方向と前後方向に移動可能である。移動ビームが上方向、前方向、下方向、後方向の順番に移動することにより、固定ビームと移動ビームに支持された鋼片が炉室内を前方向に移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-190511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のウォーキングビーム炉では、移動ビームが前後方向に移動するため、開口部の前後方向の長さは、移動ビームの前後方向の移動長さよりも長くされる。このため、移動ビームが挿入される炉床壁には、前後方向に長い開口部が形成されている。これにより、炉室内のガスや熱が、開口部において炉床壁と移動ビームとの間に形成される隙間を介して炉室の外部に漏出する。
【0005】
本明細書は、熱処理炉本体内のガスや熱が熱処理炉本体の炉床壁から漏出することを抑制することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する技術の第1の態様では、ウォーキングビーム炉は、被熱処理物を熱処理する。ウォーキングビーム炉は、入口と出口とを備えており、被熱処理物が入口から出口に向かって移動する間に熱処理される熱処理空間を内部に有する熱処理炉本体と、熱処理空間を移動する被熱処理物を加熱するヒータと、被熱処理物が載置可能であり、被熱処理物が載置された状態で前後方向に移動可能な第1搬送部と、被熱処理物が載置可能であるとともに、熱処理炉本体の炉床壁を貫通している第2搬送部であって、前後方向に直交する上下方向に移動することにより被熱処理物が第2搬送部に載置されて第1搬送部に載置されていない状態とすることが可能な第2搬送部と、を備えている。
【0007】
上記の構成によれば、第1搬送部が前後方向に移動する一方で、炉床壁を貫通する第2搬送部が上下方向に移動するため、炉床壁の貫通孔の前後方向の長さを、貫通孔内における第2搬送部の前後方向の長さと略同一にすることができる。このため、第2搬送部と炉床壁との間に大きな隙間が形成されることを抑制することができる。これにより、熱処理炉本体内のガスや熱が炉床壁から漏出することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例のウォーキングビーム炉の断面図である。
実施例の第1搬送部と第2搬送部近傍のウォーキングビーム炉の断面図である。
実施例の第1搬送部と第1引張器と第2引張器の上面図である。
実施例の第1ピンと第2ピンが被熱処理物を支持する様子を示す図である。
実施例のウォーキングビーム炉において、第1ピンが後端位置にあり、かつ第2ピンが下端位置にあるときの断面図である。
実施例のウォーキングビーム炉において、第1ピンが前端位置にあり、かつ第2ピンが下端位置にあるときの断面図である。
実施例のウォーキングビーム炉において、第1ピンが前端位置にあり、かつ第2ピンが上端位置にあるときの断面図である。
実施例のウォーキングビーム炉において、第1ピンが後端位置にあり、かつ第2ピンが上端位置にあるときの断面図である。
【0009】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0010】
本明細書に開示する技術の第2の態様では、上記の第1の態様において、ウォーキングビーム炉は、第1搬送部を前方向に引っ張る第1引張器と、第1搬送部を後方向に引っ張る第2引張器と、をさらに備えていてもよい。上記の構成によれば、簡素な構成により、第1搬送部を前後方向に移動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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