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公開番号2024080562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2023004652
出願日2023-01-16
発明の名称二酸化炭素排出量演算システム、該方法および該プログラム
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20240606BHJP(計算;計数)
要約【課題】本発明は、各種データと製造ロットとを時間軸に沿って紐付けていない場合でも、対象種類の対象製品ごとに二酸化炭素の排出量を求めることが可能な二酸化炭素排出量演算システム、該方法および該プログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、対象種類の対象製品に関するCO2排出量を求める二酸化炭素排出量演算システムであって、前記工程に対する主設備に所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対するCO2排出量の総量とに基づいて、主設備における単位当たりの第2単位CO2排出量を求め、前記求めた第2単位CO2排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する、主設備の前記製造負荷の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する、主設備で実施される工程に関する工程CO2排出量を求める。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算システムであって、
所与であって、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、所定の期間に製造された前記対象種類の対象製品に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求める原料排出量演算部と、
前記工程に対応し前記工程の実施に用いられる主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求める主設備単位排出量演算部と、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求める工程排出量演算部とを備える、
二酸化炭素排出量演算システム。
続きを表示(約 5,900 文字)【請求項2】
前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて前記工程排出量演算部で求めた主設備で実施される工程に関する各工程CO

排出量の総和と、前記原料排出量演算部で求めた前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量との和を、前記対象種類の対象製品に関する対象製品CO

排出量の総量として求める対象製品排出量演算部をさらに備える、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項3】
前記製品の製造に主設備を介して間接的に関与し複数の設備に対して用いられる副設備において、前記所定の期間における副設備に関する副設備CO

排出量の総量を、前記副設備が用いられる前記複数の設備それぞれに、所定の割合で配賦することによって、前記副設備が用いられる前記複数の設備それぞれについて、前記副設備が用いられる設備に関するCO

排出配賦量を求める排出配賦量演算部とをさらに備え、
前記主設備単位排出量演算部は、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を求める際に、当該主設備に対して前記副設備がある場合、前記排出配賦量演算部で求めた、当該主設備に対応する設備に関するCO

排出配賦量を、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量に加算することによって、新たな、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量を求め、前記求めた新たな前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量に基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を求める、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項4】
所与であって、前記製品の製造後から納入先への納入までの間に前記製品に対して実施される所定の処理における単位当たりの第3単位CO

排出量と、前記所定の期間に前記工場で製造された前記対象種類の対象製品の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品に対する前記所定の処理に関する付属処理CO

排出量の総量を求める付属処理排出量演算部とをさらに備える、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項5】
前記工場におけるCO

を排出するCO

排出源は、前記主設備、副設備、所定の処理、ならびに、前記主設備、前記副設備および前記所定の処理を除く残余の残余排出源であり、
前記所定の期間における、前記残余排出源に関する残余CO

排出量の総量と、前記所定の期間に前記工場で製造された製品の総量とに基づいて、前記残余排出源における単位製品当たりの第4単位CO

排出量を求める第1残余排出量演算部と、
前記第1残余排出量演算部で求めた前記残余排出源における単位製品当たりの第4単位CO

排出量と、前記所定の期間に製造した前記対象種類の対象製品の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する前記残余排出源に関する第2残余CO

排出量の総量を求める第2残余排出量演算部とをさらに備える、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項6】
複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算方法であって、
所与であって、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、所定の期間に製造された前記対象種類の対象製品に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求める原料排出量演算ステップと、
前記工程に対応し前記工程の実施に用いられる主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求める主設備単位排出量演算ステップと、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、前記主設備単位排出量演算ステップで求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求める工程排出量演算ステップとを備える、
二酸化炭素排出量演算方法。
【請求項7】
複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、対象種類の対象製品に関する二酸化炭素排出量を求める二酸化炭素排出量演算プログラムであって、
コンピュータを、
所与であって、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、所定の期間に製造された前記対象種類の対象製品に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求める原料排出量演算部、
前記工程に対応し前記工程の実施に用いられる主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求める主設備単位排出量演算部、および、
前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求める工程排出量演算部、
として機能させるための二酸化炭素排出量演算プログラム。
【請求項8】
前記製品の種類は、品種および需要家で分類され、
前記複数の工程のうちのいずれかの工程の終了後に廃棄されるロットアウト物に関するロットアウト物CO

排出量の総量を求めるロットアウト物排出量演算部と、
前記対象種類の対象製品の品種と前記ロットアウト物の品種とが同一である場合には、前記対象製品排出量演算部で求めた前記対象製品CO

排出量の総量に、前記ロットアウト物排出量演算部で求めた前記ロットアウト物CO

排出量の総量のうち所定の割合だけ加算して付加する排出量付加演算部とをさらに備え、
前記原料排出量演算部は、さらに、所与であって、前記ロットアウト物の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、前記所定の期間に製造された前記ロットアウト物に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記ロットアウト物の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求め、
前記工程排出量演算部は、さらに、前記ロットアウト物の製造に用いられる複数の工程のうち、前記廃棄までに実施した1または複数の工程に対応する1または複数の主設備について、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記ロットアウト物の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記ロットアウト物の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求め、
前記ロットアウト物排出量演算部は、前記ロットアウト物の製造に用いられる複数の工程のうち、前記廃棄までに実施した1または複数の工程に対応する1または複数の主設備について前記工程排出量演算部で求めた主設備で実施される工程に関する1または複数の工程CO

排出量の総和と、前記原料排出量演算部で求めた前記ロットアウト物の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量との和を、前記ロットアウト物CO

排出量の総量として求める、
請求項2に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項9】
前記複数の工程のうちのいずれかの工程の終了後に廃棄されるロットアウト物に関するロットアウト物CO

排出量の総量を求めるロットアウト物排出量演算部と、
前記対象種類と前記ロットアウト物の種類とが同一である場合には、前記対象製品排出量演算部で求めた前記対象製品CO

排出量の総量に、前記ロットアウト物排出量演算部で求めた前記ロットアウト物CO

排出量の総量のうち所定の割合だけ加算して付加する排出量付加演算部とをさらに備え、
前記原料排出量演算部は、さらに、所与であって、前記ロットアウト物の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、前記所定の期間に製造された前記ロットアウト物に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記ロットアウト物の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求め、
前記工程排出量演算部は、さらに、前記ロットアウト物の製造に用いられる複数の工程のうち、前記廃棄までに実施した1または複数の工程に対応する1または複数の主設備について、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記ロットアウト物の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記ロットアウト物の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求め、
前記ロットアウト物排出量演算部は、前記ロットアウト物の製造に用いられる複数の工程のうち、前記廃棄までに実施した1または複数の工程に対応する1または複数の主設備について前記工程排出量演算部で求めた主設備で実施される工程に関する1または複数の工程CO

排出量の総和と、前記原料排出量演算部で求めた前記ロットアウト物の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量との和を、前記ロットアウト物CO

排出量の総量として求める、
請求項2に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項10】
前記複数の工程のうちのいずれかの工程の終了後に廃棄されるロットアウト物に関するロットアウト物CO

排出量の総量を求めるロットアウト物排出量演算部と、
前記対象種類の対象製品の原料と前記ロットアウト物の原料とが同一である場合には、前記対象製品排出量演算部で求めた前記対象製品CO

排出量の総量に、前記ロットアウト物排出量演算部で求めた前記ロットアウト物CO

排出量の総量のうち所定の割合だけ加算して付加する排出量付加演算部とをさらに備え、
前記原料排出量演算部は、さらに、所与であって、前記ロットアウト物の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、前記所定の期間に製造された前記ロットアウト物に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記ロットアウト物の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求め、
前記工程排出量演算部は、さらに、前記ロットアウト物の製造に用いられる複数の工程のうち、前記廃棄までに実施した1または複数の工程に対応する1または複数の主設備について、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記ロットアウト物の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記ロットアウト物の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求め、
前記ロットアウト物排出量演算部は、前記ロットアウト物の製造に用いられる複数の工程のうち、前記廃棄までに実施した1または複数の工程に対応する1または複数の主設備について前記工程排出量演算部で求めた主設備で実施される工程に関する1または複数の工程CO

排出量の総和と、前記原料排出量演算部で求めた前記ロットアウト物の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量との和を、前記ロットアウト物CO

排出量の総量として求める、
請求項2に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の期間に製造される所定の種類の製品に関わって排出される二酸化炭素の排出量を求める二酸化炭素排出量演算システム、二酸化炭素排出量演算方法および二酸化炭素排出量演算プログラムに関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境の保全等の観点から、二酸化炭素の排出量に関心が寄せられている。このような二酸化炭素の排出量に関する技術は、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたカーボントレーサビリティ管理システムは、外部からの受電電力,受入冷温熱量、自家発設備運転実績、冷温熱設備運転実績を記録管理するユーティリティ管理手段と、資材及び原料使用実績を記録管理する資材管理手段と、製造期間中のファシリティ設備の使用エネルギーを管理記録するファシリティ管理手段と、製品の生産実績を管理する製造実行管理手段と、前記ユーティリティ管理手段、資材管理手段、ファシリティ管理手段、製造実行管理手段に記録管理された各実績から温室効果ガス排出量を計算する排出量算出手段と、該排出量算出手段で算出した温室効果ガス排出量を製品一単位量としての製造ロットに配賦する排出量配賦手段とを有し、ボイラや受電設備、自家発電設備、水道等の一次動力設備と分類されるものに対して、前記一次動力設備からエネルギーの供給を受けて動く動力設備を二次動力設備と分類し、前記一次動力設備と二次動力設備からのエネルギーの供給を受けて動く非動力設備を三次設備と分類するものであり、前記排出量配賦手段は、三次設備の製品ロットに対応する使用状況と、二次設備の製品ロットに対応する使用状況から製品ロットの温室効果ガス排出量を配賦するものであり、前記製造ロットに対して配賦した温室効果ガス排出量を、前記製造ロットの固有データとして管理する排出量管理手段を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5097728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記特許文献1に開示されたカーボントレーサビリティ管理システムは、温室効果ガス排出量を製品一単位量としての製造ロットごとに求めることができる。しかしながら、前記特許文献1に開示されたカーボントレーサビリティ管理システムを利用するためには、このシステムにおいて前記温室効果ガス排出量を求めるために必要な各種データと製造ロットとを時間軸に沿って紐付けて管理しておく必要があり、このような管理を実施していない場合には、利用することができない。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、このような紐付けを行っていない場合でも、対象種類の対象製品ごとに二酸化炭素の排出量を求めることが可能な二酸化炭素排出量演算システム、二酸化炭素排出量演算方法および二酸化炭素排出量演算プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、種々検討した結果、所定の期間におけるデータのトータル量を管理していることが多いことに鑑み、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる二酸化炭素排出量演算システムは、複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場において、対象種類の対象製品に関するCO

排出量を求めるシステムであって、所与であって、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる原料における単位当たりの第1単位CO

排出量と、所定の期間に製造された前記対象種類の対象製品に用いられた前記原料の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量を求める原料排出量演算部と、前記工程に対応し前記工程の実施に用いられる主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求める主設備単位排出量演算部と、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求める工程排出量演算部とを備える。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記製造負荷の総量は、前記主設備で製造した製造物の総量で表され、前記主設備単位排出量演算部は、当該主設備で前記所定の期間に製造した製造物の総量と、前記製造物の総量の製造に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求め、前記工程排出量演算部は、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で前記所定の期間に製造した製造物の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求める。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記製造負荷の総量は、前記主設備の総使用時間で表され、前記主設備単位排出量演算部は、当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる総使用時間と、前記総使用時間の使用に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求め、前記工程排出量演算部は、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、前記主設備単位排出量演算部で求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる総使用時間とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出量を求める。
【0007】
工場では、所定の期間におけるトータルなデータ(実績値)は、管理されていることが多い。上記二酸化炭素排出量演算システムは、まず、当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対する当該主設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量を、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、求める。これにより当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量が分かるので、上記二酸化炭素排出量演算システムは、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、上記のように求めた当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量と、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品の製造に対する当該主設備で実施される工程に関する工程CO

排出総量を求めることができる。したがって、上記二酸化炭素排出量演算システムは、上述のような紐付けを行っていない場合でも、対象種類の対象製品ごとに二酸化炭素の排出量を求めることが可能となる。
【0008】
特に、複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場(多品種製品製造工場)では、通常、製品の種類に応じて複数の工程が異なるため、工場全体の二酸化炭素排出量の総量を各製品に等配分しただけでは、製品ごとの二酸化炭素の排出量を求めることができない。上記二酸化炭素排出量演算システムは、複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて、当該主設備における単位当たりの第2単位CO

排出量(すなわち、各工程ごとの単位CO

排出量)を求めているので、工場が多品種製品製造工場であっても、製品ごとの二酸化炭素の排出量を求めることが可能となる。
【0009】
他の一態様では、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて前記工程排出量演算部で求めた主設備で実施される工程に関する各工程CO

排出量の総和と、前記原料排出量演算部で求めた前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量との和を、前記対象種類の対象製品に関する対象製品CO

排出量の総量として求める対象製品排出量演算部をさらに備える。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記対象製品排出量演算部は、さらに、前記求めた前記対象種類の対象製品に関する対象製品CO

排出量の総量と、前記所定の期間に前記工場で製造された前記対象種類の対象製品の総量とに基づいて、前記対象種類の対象製品における単位製品当たりの第6単位CO2排出量を求める。好ましくは、前記対象製品排出量演算部は、前記対象種類の対象製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の主設備それぞれについて前記工程排出量演算部で求めた主設備で実施される工程に関する各工程CO

排出量の総和と、前記原料排出量演算部で求めた前記対象種類の対象製品の製造に対する前記原料に関する原料CO

排出量の総量と、付属処理排出量演算部で求めた、前記対象種類の対象製品に対する前記所定の処理に関する付属処理CO

排出量の総量と、第2残余排出量演算部で求めた、前記対象種類の対象製品に対する前記残余排出源に関する第2残余CO

排出量の総量との和を、前記対象種類の対象製品に関する対象製品CO

排出量の総量として求める。
【0010】
このような二酸化炭素排出量演算システムは、前記対象種類の対象製品に関する対象製品CO

排出量の総量(すなわち、製品ごとの二酸化炭素の排出量)を求めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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