TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024080336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193435
出願日2022-12-02
発明の名称放射線検出パネル及び放射線検出パネルの製造方法
出願人キヤノン電子管デバイス株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G01T 1/20 20060101AFI20240606BHJP(測定;試験)
要約【課題】 検出する画像の品質を向上できる放射線検出パネル及び放射線検出パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】複数の光電変換部を有している光電変換基板と、前記光電変換基板に設けられ、前記光電変換基板に対向している一方面と、前記一方面と反対側に位置している他方面とを有しているシンチレータ層と、前記他方面に設けられ、接着剤と光散乱粒子とで形成されている反射層と、を備え、前記反射層は、前記他方面に対向している対向面と、前記対向面とは反対側に位置している凹凸面と、を有し、前記凹凸面は、前記シンチレータ層から遠ざかる向きに突出している複数の凸部の表面と、前記複数の凸部よりも窪んでいる凹部の表面と、を含み、前記複数の凸部の各々は、前記複数の凸部の各々と隣り合う凸部を有し、前記複数の凸部の各々から前記隣り合う凸部までの間隔は、ランダムである、放射線検出パネル。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
蛍光を電気信号に変換する複数の光電変換部を有している光電変換基板と、
前記光電変換基板に設けられ、前記光電変換基板に対向している一方面と、前記一方面と反対側に位置している他方面とを有し、放射線を蛍光に変換するシンチレータ層と、
前記他方面に設けられ、接着剤と光散乱粒子とで形成され、前記シンチレータ層で生じた蛍光を前記複数の光電変換部に向かって反射する反射層と、を備え、
前記反射層は、前記他方面に対向している対向面と、前記対向面とは反対側に位置している凹凸面と、を有し、
前記凹凸面は、前記シンチレータ層から遠ざかる向きに突出している複数の凸部の表面と、前記複数の凸部よりも窪んでいる凹部の表面と、を含み、
前記複数の凸部の各々は、前記複数の凸部の各々と隣り合う凸部を有し、
前記複数の凸部の各々から前記隣り合う凸部までの間隔は、ランダムである、
放射線検出パネル。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記複数の凸部の各々における重心から前記隣り合う凸部における重心に向かう方向は、ランダムである、
請求項1に記載の放射線検出パネル。
【請求項3】
前記反射層は、複数の混合物で構成され、
前記複数の混合物の各々は、接着剤と光散乱粒子とで形成された粒である、
請求項1に記載の放射線検出パネル。
【請求項4】
前記複数の凸部の各々は、前記複数の混合物で形成されている、
請求項3に記載の放射線検出パネル。
【請求項5】
前記対向面は、前記他方面に接触し固定されている複数の接触面と、前記他方面に隙間を設けて対向する非接触面と、を含んでいる、
請求項1に記載の放射線検出パネル。
【請求項6】
入射される蛍光を電気信号に変換する複数の光電変換部を有している光電変換基板を用意し、
前記光電変換基板上に、前記光電変換基板に対向している一方面と、前記一方面と反対側に位置している他方面とを有し、放射線を蛍光に変換するシンチレータ層を形成し、
接着剤と、光散乱粒子と、前記接着剤を溶解する溶媒とで形成された第1混合材料を用意し、
前記第1混合材料を複数の粒に加工することで、各々が前記接着剤と前記光散乱粒子と前記溶媒とで形成された粒である複数の第2混合材料を形成し、
前記複数の第2混合材料を前記他方面に散布し、
前記他方面に散布された前記複数の第2混合材料を乾燥させることで、前記シンチレータ層で生じた蛍光を前記複数の光電変換部に向かって反射する反射層を形成する、
放射線検出パネルの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放射線検出パネル及び放射線検出パネルの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
放射線検出器の一例に、X線検出器がある。X線検出器は、複数の光電変換素子が格子状に設けられた光電変換基板と、光電変換基板の上に設けられたシンチレータ層と、シンチレータ層の上に形成された反射層と、を有している。反射層は、樹脂系の接着剤と光散乱粒子と溶媒との混合材料をディスペンサでシンチレータ層に塗布し、塗布された混合材料を乾燥させることで形成されることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-145351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、検出する画像の品質を向上できる放射線検出パネル及び放射線検出パネルの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る放射線検出パネルは、蛍光を電気信号に変換する複数の光電変換部を有している光電変換基板と、前記光電変換基板に設けられ、前記光電変換基板に対向している一方面と、前記一方面と反対側に位置している他方面とを有し、放射線を蛍光に変換するシンチレータ層と、前記他方面に設けられ、接着剤と光散乱粒子とで形成され、前記シンチレータ層で生じた蛍光を前記複数の光電変換部に向かって反射する反射層と、を備え、前記反射層は、前記他方面に対向している対向面と、前記対向面とは反対側に位置している凹凸面と、を有し、前記凹凸面は、前記シンチレータ層から遠ざかる向きに突出している複数の凸部の表面と、前記複数の凸部よりも窪んでいる凹部の表面と、を含み、前記複数の凸部の各々は、前記複数の凸部の各々と隣り合う凸部を有し、前記複数の凸部の各々から前記隣り合う凸部までの間隔は、ランダムである。
【0006】
また、一実施形態に係る放射線検出パネルの製造方法は、入射される蛍光を電気信号に変換する複数の光電変換部を有している光電変換基板を用意し、前記光電変換基板上に、前記光電変換基板に対向している一方面と、前記一方面と反対側に位置している他方面とを有し、放射線を蛍光に変換するシンチレータ層を形成し、接着剤と、光散乱粒子と、前記接着剤を溶解する溶媒とで形成された第1混合材料を用意し、前記第1混合材料を複数の粒に加工することで、各々が前記接着剤と前記光散乱粒子と前記溶媒とで形成された粒である複数の第2混合材料を形成し、前記複数の第2混合材料を前記他方面に散布し、前記他方面に散布された前記複数の第2混合材料を乾燥させることで、前記シンチレータ層で生じた蛍光を前記複数の光電変換部に向かって反射する反射層を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係るX線検出器を示す断面図である。
図2は、上記実施形態に係るX線検出器の支持基板、X線検出パネル、回路基板、及び複数のFPCを示す斜視図であり、画像伝送部を併せて示す図である。
図3は、上記実施形態に係るX線検出器のX線検出モジュールの一部を示す拡大断面図である。
図4は、図3に示す複数の混合物のうちの1つを示す拡大断面図である。
図5は、上記実施形態に係るX線検出器の反射層の一部を示す平面図であり、防湿カバー側から見た図である。
図6は、図4の線A-Aに沿った断面図である。
図7は、図4の線B-Bに沿った断面図である。
図8は、図5の矢視Cの平面図であり、反射層における対向面の一部を示す図である。
図9は、上記実施形態に係るX線検出器のX線検出モジュールを示す平面図である。
図10は、図9の線D-Dに沿ったX線検出モジュールの断面図である。
図11は、上記実施形態に係るX線検出パネルにおいて反射層を形成する際の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の趣旨を保っての適宣変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面や説明をより明確にするため、実際の様態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宣省略することがある。
【0009】
始めに、本発明の実施形態の基本構想について説明する。
放射線検出器として、例えばX線検出器がある。X線検出器としてアクティブマトリクス方式を用いたX平面検出器が開発されている。X線検出器は、放射線検出パネルとしてのX線検出パネルを備えている。X線検出パネルは、シンチレータ層や光電変換基板など備えている。光電変換基板は、ガラスで形成された基板と、基板の上に形成された光電変換部や配線などを有する回路層とを有している。光電変換部は、アモルファスシリコン(a-Si)フォトダイオードやCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子を有している。
【0010】
光電変換部の上方には、シンチレータ層が形成されている。
シンチレータ層の材料は、例えば、タリウム賦活ヨウ化セシウムである。シンチレータ層は、ダイシングによる溝の形成や真空蒸着法による堆積などにより、解像度特性を向上させることができる。
X線検出器は、照射されたX線を検出することにより、X線撮影像やリアルタイムのX線画像のデジタル信号を出力する。具体的には、X線検出器は、入射されるX線を蛍光変換体であるシンチレータ層で可視光である蛍光に変換し、光電変換素子で上記蛍光を電気信号に変換することで、X線画像をデジタル信号として取得する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

オンキヨー株式会社
システム
10日前
株式会社ヨコオ
検査治具
22日前
個人
歩行者音声ガイドシステム
21日前
横河電機株式会社
光学プローブ
10日前
株式会社豊田自動織機
無人走行体
25日前
昭電工業株式会社
測定装置
23日前
太陽誘電株式会社
検出装置
17日前
大和製衡株式会社
重量選別機
15日前
矢崎総業株式会社
センサ
17日前
株式会社ニシヤマ
物品取付装置
18日前
キーコム株式会社
試験システム
28日前
株式会社ニシヤマ
物品取付装置
18日前
株式会社東芝
センサ
2日前
キーコム株式会社
試験システム
28日前
トヨタ自動車株式会社
測定治具
25日前
村田機械株式会社
変位検出装置
25日前
TDK株式会社
磁気センサ
22日前
大同特殊鋼株式会社
形状検出装置
17日前
株式会社ミヤワキ
診断装置
1か月前
株式会社ミヤワキ
診断装置
1か月前
株式会社ミヤワキ
診断装置
1か月前
個人
氷河融雪水流出量の推定方法
9日前
株式会社ミツトヨ
光学式エンコーダ
23日前
トヨタ自動車株式会社
劣化推定装置
18日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
18日前
大同特殊鋼株式会社
超音波探傷方法
1か月前
三晶エムイーシー株式会社
試料容器
3日前
株式会社島津製作所
分析装置
17日前
オムロン株式会社
スイッチング装置
28日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
10日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
1か月前
コイズミ照明株式会社
検出ユニット
1か月前
株式会社不二越
X線測定装置
25日前
日立Astemo株式会社
測定装置
1か月前
マレリ株式会社
推定装置
1日前
株式会社フジキン
濃度測定装置
22日前
続きを見る