特許ウォッチ

公開番号2024078104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190466
出願日2022-11-29
発明の名称洗濯乾燥機
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 25/00 20060101AFI20240603BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】循環風路への泡の侵入と熱交換器の腐食状況との両方を検出可能な洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】本開示に係る洗濯乾燥機は、洗濯槽と、ヒートポンプユニットと、循環風路と、制御部と、腐食電流センサと、を備える。洗濯槽は筐体内に弾性支持され、ヒートポンプユニットはエバポレータ及びコンデンサを含む熱交換器を有し、洗濯槽3に温風を送風する。循環風路24はヒートポンプユニット6の熱交換器と洗濯槽とに接続される。腐食電流センサは、洗濯槽で発生して循環風路内に侵入した洗剤の泡が付着可能な、熱交換器に、または、熱交換器近傍で循環風路内における、洗濯槽で発生して循環風路内に侵入した洗剤の泡が付着可能な所定位置に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
筐体内に弾性支持された洗濯槽と、
エバポレータ及びコンデンサを含む熱交換器を有し、前記洗濯槽に温風を送風するヒートポンプユニットと、
前記ヒートポンプユニットの前記熱交換器と前記洗濯槽とに接続される循環風路と、
洗い工程、すすぎ工程、及び脱水工程を含む洗濯運転、及び、乾燥工程を含む乾燥運転を制御する制御部と、
前記熱交換器に、または、前記熱交換器近傍で前記循環風路内における、前記洗濯槽で発生して前記循環風路内に侵入した洗剤の泡が付着可能な所定位置に配置される腐食電流センサと、を備える、
洗濯乾燥機。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
前記熱交換器は、冷媒が流れる熱交換器配管を備え、
前記所定位置は、前記循環風路に露出する前記熱交換器配管の露出面である、
請求項１に記載の洗濯乾燥機。
【請求項３】
前記熱交換器は、前記循環風路に沿って流れる空気が接触するフィンを備え、
前記所定位置は、前記フィンの露出面である、
請求項１に記載の洗濯乾燥機。
【請求項４】
前記所定位置は、前記エバポレータの上流側近傍の循環風路の壁面、または、前記コンデンサの下流側近傍の循環風路の壁面、である、
請求項１に記載の洗濯乾燥機。
【請求項５】
前記腐食電流センサは、泡の異常発生を検知する泡センサとして構成される、
請求項１に記載の洗濯乾燥機。
【請求項６】
前記腐食電流センサは、ＡＣＭ（ＡｔｍｏｓｐｈｅｒｉｃＣｏｒｒｏｓｉｏｎＭｏｎｉｔｏｒ）センサを含む、
請求項１から５のいずれか１つに記載の洗濯乾燥機。
【請求項７】
ユーザにより前記洗濯運転後の前記乾燥運転が設定されていない場合であって、前記洗濯運転中に前記腐食電流センサが所定値以上の腐食電流を検知した場合、前記制御部は、前記洗濯運転の終了後に前記洗濯槽内の乾燥を抑制した風路乾燥運転を行う、
請求項１に記載の洗濯乾燥機。
【請求項８】
前記熱交換器に散水する散水部を備え、
前記制御部は前記散水部から散水させる散水運転の制御を含み、
前記腐食電流センサが所定値以上の腐食電流を検知した場合、前記制御部は前記散水運転を実施する、
請求項１に記載の洗濯乾燥機。
【請求項９】
前記制御部は、前記洗濯運転の終了後に前記散水運転を行う、
請求項８に記載の洗濯乾燥機。
【請求項１０】
ユーザにより前記洗濯運転後の前記乾燥運転が設定されていない場合、前記制御部は前記散水運転後に前記洗濯槽内の乾燥を抑制した風路乾燥運転を行う、
請求項８に記載の洗濯乾燥機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、洗濯乾燥機に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には除湿用熱交換器と加熱用熱交換器とを備える洗濯乾燥機が開示されている。特許文献１に記載された洗濯乾燥機は、水槽から除湿用熱交換器及び加熱用熱交換器へ空気を導く排気風路と、除湿用熱交換器及び加熱用熱交換器から水槽へ空気を導く吸気風路と、で形成される循環風路を備える。水槽の内部に回転可能に設置されたドラムに対する、循環風路の入口側及び出口側の近傍の排気風路及び吸気風路には洗剤の泡を消す散水手段としてのノズルが配置されている。これにより、洗剤の泡が循環風路を通して除湿用熱交換器及び加熱用熱交換器に付着するのを防止し、乾燥性能の低下を防止している。
【０００３】
また、特許文献２には、異常発泡時に温風風路内へ流入した泡を検知するための電極対を含む泡検出装置が記載されている。
【０００４】
また、特許文献３には、空気調和器に用いられる冷凍サイクル装置について記載され、冷凍サイクル装置の配管に発生する腐食について、腐食電流を再現して検知するＡＣＭセンサが記載されている。配管の腐食の原因として、建築材料に用いられるホルムアルデヒドが酸化したカルボン酸による蟻の巣腐食やペットの尿等に含まれるアンモニアによる応力腐食割れが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００５－２７７６６号公報
特開平６－１５４４６３号公報号公報
特開２０２２－３６６２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に記載の洗濯乾燥機において散水する水の量が少ない場合や、特許文献２に記載の洗濯乾燥機において風路の上流側から泡が侵入した場合など、熱交換器に泡が到達する場合もあり、それぞれの熱交換器が洗剤の泡によりどの程度腐食しているのかを知ることができなかった。
【０００７】
したがって、本開示の目的は、上記課題を解決することにあって、循環風路への泡の侵入と熱交換器の腐食状況との両方を検出可能な洗濯乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示の一態様の洗濯乾燥機は、洗濯槽と、ヒートポンプユニットと、循環風路と、制御部と、腐食電流センサと、を備える。洗濯槽は筐体内に弾性支持され、ヒートポンプユニットはエバポレータ及びコンデンサを含む熱交換器を有し、洗濯槽に温風を送風する。循環風路はヒートポンプユニットの熱交換器と洗濯槽とに接続される。制御部は、洗い工程、すすぎ工程、及び脱水工程を含む洗濯運転、及び、乾燥工程を含む乾燥運転を制御する。腐食電流センサは、熱交換器に、または、熱交換器近傍で循環風路内における、洗濯槽で発生して循環風路内に侵入した洗剤の泡が付着可能な所定位置に配置される。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、循環風路への泡の侵入と熱交換器の腐食状況との両方を検出可能な洗濯乾燥機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示に係る実施の形態１の洗濯乾燥機の模式断面図
循環風路内部の模式断面図
循環風路内部の模式平面断面図
ヒートポンプユニットの一例を示す模式図
エバポレータ及びコンデンサの一例を示す模式部分斜視図
ＡＣＭセンサの模式図
水膜が付いた状態のＡＣＭセンサの断面図
温度及び湿度の変化プロファイルを示すグラフ
図９の条件での各液剤における腐食電流の変化を示すグラフ
各液剤における相対湿度依存性を示すグラフ
水膜の厚みに対する腐食速度の変化を示すグラフ
乾燥運転を実施しなかった場合の温度変化のプロファイルを示すグラフ
乾燥運転を実施しなかった場合の腐食電流の時間推移を示すグラフ
乾燥運転を実施した場合の温度変化のプロファイルを示すグラフ
乾燥運転を実施した場合の腐食電流の時間推移を示すグラフ
積算電荷量の時間推移を示すグラフ
実施の形態２の洗濯乾燥システムのブロック図
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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