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公開番号2024078048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190367
出願日2022-11-29
発明の名称ベーンポンプ
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F04C 2/344 20060101AFI20240603BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】製造にかかるコストを抑制しつつ装置の小型化を実現し、かつ、エネルギー効率の向上を図るベーンポンプを提供する。
【解決手段】ロータ13の各スリット13B内に、それぞれ一部が外周面13Cの径方向外側に突出するようにして配される複数のベーン14を備え、各ベーン14は、吐出口16A,16Bから吐出される流体の圧力が所定値以下の場合、内周面12Aに接した状態となり、吐出口16A,16Bから吐出される流体の圧力が所定値を超えた場合、少なくともロータ13の回転方向における吸入口15Aから吐出口16Aまでの間(及び、吸入口15Bから吐出口16Bまでの間)の領域の一部において、各ポンプ室P内の流体の圧力により内周面12Aから離れるように変形した状態となる弾性部材であるものとする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
筒形状のカムリングと、
前記カムリングの内側において回転し、当該カムリングの内周面と対向する外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
各スリット内に、それぞれ一部が前記外周面の径方向外側に突出するようにして配される複数のベーンと、
前記カムリング、前記ロータ、及び、各ベーンを当該ロータの回転軸の延伸方向両端側から挟持してポンプ室を形成し、各ポンプ室に流体を導入する吸入口、及び、各ポンプ室から当該流体を吐出する吐出口が形成される一対のサイドプレートと、
を備え、
各ベーンは、前記吐出口から吐出される前記流体の圧力が所定値以下の場合、前記内周面に接した状態となり、前記吐出口から吐出される前記流体の圧力が当該所定値を超えた場合、少なくとも前記ロータの回転方向における前記吸入口から前記吐出口までの間の領域の一部において、各ポンプ室内の前記流体の圧力により当該内周面から離れるように変形した状態となる弾性部材である、
ベーンポンプ。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記ベーンは、前記内周面と離接する先端部が、前記回転方向と反対側に湾曲した形状である、
請求項1に記載のベーンポンプ。
【請求項3】
前記ベーンが接する前記ロータの前記スリットの開口部分の角部が、曲面形状である、
請求項1に記載のベーンポンプ。
【請求項4】
前記所定値は、0.3MPa以上0.5MPa以下である、
請求項1に記載のベーンポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーンポンプに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ベーンポンプは、自動車のトランスミッションの制御用に使用されているポンプであり、今後は、電気自動車の潤滑用及び冷却用のポンプとしても採用されていくと考えられている。一例として下記特許文献1に開示される従来の定容量形(平衡型)ベーンポンプは、常に一定量の作動油を吐出するタイプのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-139348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のベーンポンプは、回路の安全性を考えて、ポンプの吐出口の下流側に接続される配管に安全弁を設置し、配管内の負荷が上がると安全弁を開放し、作動油を逃がすことができる設計にする必要がある。これによって製造にかかるコストが上がり、さらに、装置が大型化してしまう。また、ポンプから安全弁までの回路圧力損失が発生するため、安全弁から作動油を吐出するときには圧力損失が大きくなり、エネルギー効率が低下してしまう。
【0005】
上記課題に鑑み、本発明は、製造にかかるコストを抑制しつつ装置の小型化を実現し、かつ、エネルギー効率の向上を図ることができるベーンポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るベーンポンプは、筒形状のカムリングと、前記カムリングの内側において回転し、当該カムリングの内周面と対向する外周面に複数のスリットが形成されたロータと、各スリット内に、それぞれ一部が前記外周面の径方向外側に突出するようにして配される複数のベーンと、前記カムリング、前記ロータ、及び、各ベーンを当該ロータの回転軸の延伸方向両端側から挟持してポンプ室を形成し、各ポンプ室に流体を導入する吸入口、及び、各ポンプ室から当該流体を吐出する吐出口が形成される一対のサイドプレートと、を備え、各ベーンは、前記吐出口から吐出される前記流体の圧力が所定値以下の場合、前記内周面に接した状態となり、前記吐出口から吐出される前記流体の圧力が当該所定値を超えた場合、少なくとも前記ロータの回転方向における前記吸入口から前記吐出口までの間の領域の一部において、各ポンプ室内の前記流体の圧力により当該内周面から離れるように変形した状態となる弾性部材である。
【0007】
また、本発明の第二態様では、前記内周面と離接する先端部が、前記回転方向と反対側に湾曲した形状である。
【0008】
また、本発明の第三態様では、前記ベーンが接する前記ロータの前記スリットの開口部分の角部が、曲面形状である。
【0009】
また、本発明の第四態様では、前記所定値は、0.3MPa以上0.5MPa以下である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るベーンポンプによれば、製造にかかるコストを抑制しつつ装置の小型化を実現し、かつ、エネルギー効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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