TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024077722
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189834
出願日2022-11-29
発明の名称無線通信装置、方法、及び無線通信システム
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類H04L 27/26 20060101AFI20240603BHJP(電気通信技術)
要約【課題】受信OTFS信号に基づいて送信側と受信側との相対速度を算出可能な、無線通信装置、方法、及び無線通信システムを提供する。
【解決手段】無線通信装置10にてSFFT部11Aは、入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFTを行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得る。イコライザ11Bは、第1参照信号のレプリカ信号と、遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出する。速度算出部12は、イコライザ11Bで得られた遅延ドップラ領域の補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出する。そして、速度算出部12は、算出された周波数オフセット値に基づいて、無線通信装置10に向かう方向に関する、無線通信装置10に対する無線通信装置20の相対速度を算出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第2無線通信装置から送信された無線信号を受信する第1無線通信装置であって、
前記第2無線通信装置にて形成されたOTFS変調信号であって遅延ドップラ領域にマッピングされた第1参照信号がOTFS(Orthogonal Time Frequency Space)変調された前記OTFS変調信号に対応する、受信OTFS信号を受け取り、遅延ドップラ領域の第1信号を出力するOTFS復調部を具備し、
前記OTFS復調部は、
入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFT(Symplectic Finite Fourier Transform)を行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得るSFFT部と、
前記第1参照信号のレプリカ信号と前記遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる前記第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出する第1イコライザと、
を具備し、
前記第1無線通信装置は、前記遅延ドップラ領域の補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出し、前記算出された周波数オフセット値に基づいて、前記第1無線通信装置に向かう方向に関する、前記第1無線通信装置に対する前記第2無線通信装置の相対速度を算出する速度算出部をさらに具備する、
第1無線通信装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記速度算出部は、前記遅延ドップラ領域における第1ドップラインデックスの補正係数と前記第1ドップラインデックスと異なる第2ドップラインデックスの補正係数とに基づいて、前記補正係数の位相変化量を算出し、前記算出した位相変化量に基づいて、前記周波数オフセットを算出する、
請求項1記載の第1無線通信装置。
【請求項3】
前記速度算出部は、第1サブフレームの前記遅延ドップラ領域の補正係数と前記第1サブフレームと異なる第2サブフレームの前記遅延ドップラ領域の補正係数とに基づいて、前記補正係数の位相変化量を算出し、前記算出した位相変化量に基づいて、前記周波数オフセットを算出する、
請求項1記載の第1無線通信装置。
【請求項4】
前記第1参照信号は、フレームの先頭サブフレームを除く複数のサブフレームの前記遅延ドップラ領域に少なくともマッピングされる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の第1無線通信装置。
【請求項5】
前記先頭サブフレームの前記遅延ドップラ領域には、前記第1参照信号と異なる第2参照信号がマッピングされ、
前記OTFS復調部は、
前記第2参照信号のレプリカ信号と前記受信OTFS信号に含まれる前記第2参照信号に対応する信号とに基づいて、前記時間周波数領域の補正係数を算出するチャネル推定部と、
前記算出された時間周波数領域の補正係数に基づいて、前記受信OTFS信号を補正し、該補正後の受信OTFS信号を前記第2信号として出力する第2イコライザと、
を具備する、
請求項4記載の第1無線通信装置。
【請求項6】
前記第1参照信号は、PCRS(Phase Compensation Reference Signal)であり、
前記第2参照信号は、CIR-RS(Channel Impulse Response-Reference Signal)である、
請求項5記載の第1無線通信装置。
【請求項7】
第2無線通信装置から送信された無線信号を受信する第1無線通信装置によって実行される方法であって、
前記第2無線通信装置にて形成されたOTFS変調信号であって遅延ドップラ領域にマッピングされた第1参照信号がOTFS(Orthogonal Time Frequency Space)変調された前記OTFS変調信号に対応する、受信OTFS信号を受け取り、OTFS復調を実行することと、
前記OTFS復調の結果として、遅延ドップラ領域の第1信号を得ることと、
を含み、
前記OTFS復調を実行することは、
入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFT(Symplectic Finite Fourier Transform)を行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得ることと、
前記第1参照信号のレプリカ信号と前記遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる前記第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出することと、
を含み、
前記方法は、
前記補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出することと、
前記算出された周波数オフセット値に基づいて、前記第1無線通信装置に向かう方向に関する、前記第1無線通信装置に対する前記第2無線通信装置の相対速度を算出することと、
をさらに含む、
方法。
【請求項8】
前記周波数オフセットを算出することは、
前記遅延ドップラ領域における第1ドップラインデックスの補正係数と前記第1ドップラインデックスの次の第2ドップラインデックスの補正係数とに基づいて、前記補正係数の位相変化量を算出することと、
前記算出した位相変化量に基づいて、前記周波数オフセットを算出することと、
を含む、
請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記周波数オフセットを算出することは、
第1サブフレームの前記遅延ドップラ領域の補正係数と前記第1サブフレームの次の第2サブフレームの前記遅延ドップラ領域の補正係数とに基づいて、前記補正係数の位相変化量を算出することと、
前記算出した位相変化量に基づいて、前記周波数オフセットを算出することと、
を含む、
請求項7記載の方法。
【請求項10】
無線通信システムであって、
第2無線通信装置と、
前記第2無線通信装置から送信された無線信号を受信する第1無線通信装置と、
を具備し
前記第1無線通信装置は、
前記第2無線通信装置にて形成されたOTFS変調信号であって遅延ドップラ領域にマッピングされた第1参照信号がOTFS(Orthogonal Time Frequency Space)変調された前記OTFS変調信号に対応する、受信OTFS信号を受け取り、遅延ドップラ領域の第1信号を出力するOTFS復調部を具備し、
前記OTFS復調部は、
入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFT(Symplectic Finite Fourier Transform)を行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得るSFFT部と、
前記第1参照信号のレプリカ信号と前記遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる前記第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出する第1イコライザと、
を具備し、
前記第1無線通信装置は、前記補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出し、前記算出された周波数オフセット値に基づいて、前記第1無線通信装置に向かう方向に関する、前記第1無線通信装置に対する前記第2無線通信装置の相対速度を算出する速度算出部をさらに具備する、
無線通信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信装置、方法、及び無線通信システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
新たな変調方式としてOTFS(Orthogonal Time Frequency and Space)変調
が提案されている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
R. Hadani et al., "Orthogonal Time Frequency Space Modulation," 2017 IEEE Wireless Communications and Networking Conference (WCNC), 2017, pp. 1-6.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、第2無線通信装置から送信された信号を受信した第1無線通信装置が、該受信信号を用いて、第1無線通信装置に向かう方向に関する、第1無線通信装置に対する第2無線通信装置の相対速度を算出することがある。
【0005】
本発明者は、OTFS変調が用いられる場合、上記の相対速度の算出に困難性があることを見いだした。特に、相対速度の絶対値が小さい場合、受信側で観測された遅延ドップラ領域の参照信号の位置が送信側でマッピングされた遅延ドップラ領域の参照信号の位置に対してドップラ方向にシフトするシフト量がドップラ方向の1エレメントに満たない可能性がある。この場合、相対速度の算出に困難性がある。
【0006】
本開示の目的は、受信OTFS信号に基づいて送信側と受信側との相対速度を算出可能な、無線通信装置、方法、及び無線通信システムを提供することにある。なお、この目的は、本明細書に開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様では、第2無線通信装置から送信された無線信号を受信する第1無線通信装置は、
前記第2無線通信装置にて形成されたOTFS変調信号であって遅延ドップラ領域にマッピングされた第1参照信号がOTFS(Orthogonal Time Frequency Space)変調された前記OTFS変調信号に対応する、受信OTFS信号を受け取り、遅延ドップラ領域の第1信号を出力するOTFS復調部を具備し、
前記OTFS復調部は、
入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFT(Symplectic Finite Fourier Transform)を行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得るSFFT部と、
前記第1参照信号のレプリカ信号と前記遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる前記第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出する第1イコライザと、
を具備し、
前記第1無線通信装置は、前記遅延ドップラ領域の補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出し、前記算出された周波数オフセット値に基づいて、前記第1無線通信装置に向かう方向に関する、前記第1無線通信装置に対する前記第2無線通信装置の相対速度を算出する速度算出部をさらに具備する。
【0008】
他の態様では、第2無線通信装置から送信された無線信号を受信する第1無線通信装置によって実行される方法は、
前記第2無線通信装置にて形成されたOTFS変調信号であって遅延ドップラ領域にマッピングされた第1参照信号がOTFS(Orthogonal Time Frequency Space)変調された前記OTFS変調信号に対応する、受信OTFS信号を受け取り、OTFS復調を実行することと、
前記OTFS復調の結果として、遅延ドップラ領域の第1信号を得ることと、
を含み、
前記OTFS復調を実行することは、
入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFT(Symplectic Finite Fourier Transform)を行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得ることと、
前記第1参照信号のレプリカ信号と前記遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる前記第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出することと、
を含み、
前記方法は、
前記補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出することと、
前記算出された周波数オフセット値に基づいて、前記第1無線通信装置に向かう方向に関する、前記第1無線通信装置に対する前記第2無線通信装置の相対速度を算出することと、
をさらに含む。
【0009】
他の態様では、無線通信システムは、
第2無線通信装置と、
前記第2無線通信装置から送信された無線信号を受信する第1無線通信装置と、
を具備し
前記第1無線通信装置は、
前記第2無線通信装置にて形成されたOTFS変調信号であって遅延ドップラ領域にマッピングされた第1参照信号がOTFS(Orthogonal Time Frequency Space)変調された前記OTFS変調信号に対応する、受信OTFS信号を受け取り、遅延ドップラ領域の第1信号を出力するOTFS復調部を具備し、
前記OTFS復調部は、
入力された時間周波数領域の第2信号に対してSFFT(Symplectic Finite Fourier Transform)を行うことによって、遅延ドップラ領域の第2信号を得るSFFT部と、
前記第1参照信号のレプリカ信号と前記遅延ドップラ領域の第2信号に含まれる前記第1参照信号に対応する信号とに基づいて、遅延ドップラ領域の補正係数を算出する第1イコライザと、
を具備し、
前記第1無線通信装置は、前記補正係数に基づいて、周波数オフセットを算出し、前記算出された周波数オフセット値に基づいて、前記第1無線通信装置に向かう方向に関する、前記第1無線通信装置に対する前記第2無線通信装置の相対速度を算出する速度算出部をさらに具備する。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、受信OTFS信号に基づいて送信側と受信側との相対速度を算出可能な、無線通信装置、方法、及び無線通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本電気株式会社
学習システムおよび学習方法
3日前
日本電気株式会社
波長変換装置、光伝送装置及び波長変換方法
3日前
日本電気株式会社
画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
3日前
日本電気株式会社
最適化装置、最適化方法および最適化プログラム
3日前
日本電気株式会社
情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
3日前
日本電気株式会社
情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
3日前
日本電気株式会社
信号処理装置、信号処理システム、信号処理方法およびプログラム
3日前
日本電気株式会社
マッピングシステム、マッピングシステムを使用する方法、およびプログラム
3日前
日本電気株式会社
サーバ拠点グループ決定装置、サーバ拠点グループ決定システム、サーバ拠点グループ決定方法、および、サーバ拠点グループ決定プログラム
3日前
個人
ヘッドホン
4日前
株式会社シグマ
撮像装置
3日前
個人
スピーカーシステム
18日前
個人
デジタル放送受信装置
1か月前
日本精機株式会社
遠隔操作装置
1か月前
日本精機株式会社
遠隔操作装置
1か月前
キヤノン株式会社
表示装置
11日前
キヤノン株式会社
撮像装置
17日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
個人
インターネット通信装置
1か月前
個人
配信用音源制作システム
27日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
1か月前
富士通株式会社
光信号増幅
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
1か月前
綜合警備保障株式会社
遠隔監視装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像読取装置
18日前
綜合警備保障株式会社
遠隔監視装置
1か月前
アイホン株式会社
インターホン機器
1か月前
アイホン株式会社
インターホン機器
14日前
アイホン株式会社
インターホン機器
3日前
国立大学法人大阪大学
回路システム
1か月前
株式会社日立国際電気
無線システム
1か月前
綜合警備保障株式会社
遠隔監視装置
1か月前
アイホン株式会社
インターホン機器
1か月前
アイホン株式会社
インターホン機器
1か月前
続きを見る