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公開番号2024075960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187251
出願日2022-11-24
発明の名称主剤、二液型塗床形成材、塗床の形成方法、塗床、及び塗床構造体
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 175/04 20060101AFI20240529BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】イソホロンジイソシアネートを用いた主剤であって、高い引張強さと適度な伸びを両立できる塗床を形成可能な主剤を提供すること。
【解決手段】ポリオールとイソホロンジイソシアネートとの反応物である末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを含有する、二液型塗床形成材用の主剤であって、ポリオールがジオール及びトリオールを含み、ポリオール中の分子量が1500以上のジオールの含有量が5当量%以下であり、ウレタンプレポリマーにおけるイソシアネート基の含有量が4.5~8.5質量%である、主剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオールとイソホロンジイソシアネートとの反応物である末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを含有する、二液型塗床形成材用の主剤であって、
前記ポリオールがジオール及びトリオールを含み、
前記ポリオール中の分子量が1500以上のジオールの含有量が5当量%以下であり、
前記ウレタンプレポリマーにおけるイソシアネート基の含有量が4.5~8.5質量%である、主剤。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記ジオールがポリオキシアルキレングリコールを含み、前記トリオールがポリオキシアルキレントリオールを含む、請求項1に記載の主剤。
【請求項3】
前記ポリオール中の分子量が1500未満のジオールの含有量が45当量%以上である、請求項1に記載の主剤。
【請求項4】
前記ポリオール中の前記トリオールの含有量が15当量%以上である、請求項1に記載の主剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の主剤と、
活性水素を有する化合物を含有する硬化剤と、を備える、二液型塗床形成材。
【請求項6】
前記硬化剤における活性水素当量に対する前記主剤におけるイソシアネート基当量の比が0.9~1.3である、請求項5に記載の二液型塗床形成材。
【請求項7】
被塗床部に対して、請求項1~4のいずれか一項に記載の主剤と、活性水素を有する化合物を含有する硬化剤とを混合して塗工する工程を備える、塗床の形成方法。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の主剤と、活性水素を有する化合物を含有する硬化剤との反応物を含む、塗床。
【請求項9】
被塗床部と、
前記被塗床部上に形成された請求項8に記載の塗床と、を備える、塗床構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主剤、二液型塗床形成材、塗床の形成方法、塗床、及び塗床構造体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ウレタンの塗床は、学校、病院、高齢者施設等においてしばしば用いられ、コンクリート構造物の床を被覆するように施工される。ウレタンの塗床は、その柔軟性により、下地のコンクリートの動きやひび割れに追従し、亀裂が生じにくくシームレスを保持できると共に、耐衝撃性及び摩耗性に優れ、滑り難いという利点を有している。
【0003】
ウレタンの塗床は、一般的に、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させることにより得られるウレタンプレポリマーを含む主剤と、硬化剤とを混合することにより形成される。当該ポリイソシアネートとしては、従来、トリレンジイソシアネート(TDI)が用いられてきたが、TDIは特定化学物質に指定されているため、TDIをできる限り使用しないことが望ましい。これに対し、例えば特許文献1には、ポリイソシアネートとポリオールからなるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤であって、当該ポリイソシアネートがイソホロンジイソシアネートを含む主剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6706887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウレタンの塗床には高い引張強さと適度な伸びが求められるが、本発明者らの検討によれば、特許文献1に記載されているようなイソホロンジイソシアネートを用いた主剤から得られる塗床においては、高い引張強さと適度な伸びの両立の点で改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明の一側面は、イソホロンジイソシアネートを用いた主剤であって、高い引張強さと適度な伸びを両立できる塗床を形成可能な主剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、イソホロンジイソシアネートを用いた主剤において、ポリオールとしてジオール及びトリオールを用い、分子量が1500以上のジオールの含有量を特定値以下にすると共に、ウレタンプレポリマーにおけるイソシアネート基の含有量を特定の範囲とすることにより、高い引張強さと適度な伸びを両立できることを見出した。
【0008】
本発明は、以下の側面を含む。
[1] ポリオールとイソホロンジイソシアネートとの反応物である末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを含有する、二液型塗床形成材用の主剤であって、ポリオールがジオール及びトリオールを含み、ポリオール中の分子量が1500以上のジオールの含有量が5当量%以下であり、ウレタンプレポリマーにおけるイソシアネート基の含有量が4.5~8.5質量%である、主剤。
[2] ジオールがポリオキシアルキレングリコールを含み、トリオールがポリオキシアルキレントリオールを含む、[1]に記載の主剤。
[3] ポリオール中の分子量が1500未満のジオールの含有量が45当量%以上である、[1]又は[2]に記載の主剤。
[4] ポリオール中のトリオールの含有量が15当量%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の主剤。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載の主剤と、活性水素を有する化合物を含有する硬化剤と、を備える、二液型塗床形成材。
[6] 硬化剤における活性水素当量に対する主剤におけるイソシアネート基当量の比が0.9~1.3である、[5]に記載の二液型塗床形成材。
[7] 被塗床部に対して、[1]~[4]のいずれかに記載の主剤と、活性水素を有する化合物を含有する硬化剤とを混合して塗工する工程を備える、塗床の形成方法。
[8] [1]~[4]のいずれかに記載の主剤と、活性水素を有する化合物を含有する硬化剤との反応物を含む、塗床。
[9] 被塗床部と、被塗床部上に形成された[8]に記載の塗床と、を備える、塗床構造体。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面によれば、イソホロンジイソシアネートを用いた主剤であって、高い引張強さと適度な伸びを両立できる塗床を形成可能な主剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ポリオールとイソホロンジイソシアネートとの反応物である末端イソシアネート基ウレタンプレポリマー(以下、単に「ウレタンプレポリマー」ともいう)を含有する、二液型塗床形成材用の主剤である。
(【0011】以降は省略されています)

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