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公開番号
2024074122
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-30
出願番号
2022185209
出願日
2022-11-18
発明の名称
ラック用物品落下防止装置
出願人
泉株式会社
,
国立大学法人高知大学
代理人
個人
,
個人
主分類
E06B
9/82 20060101AFI20240523BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】 ロック機構を確実に解除し、展開したスクリーンにより物品の飛び出しを阻止する。
【解決手段】 棚板3と柱5とを有するラック1の上部に回転可能に設けられた筒状のロール11と、当該ロール11に巻回されたスクリーン6と、スクリーン6の先端部に設けられた錘16と、上記ロール11の回転を阻止するロック機構12と、振動を感知するとロック機構12を解除する感震機構13とを備えたラック用物品落下防止装置2に関する。
上記ロック機構12は、ロール11の端部に設けられた複数の歯を有するギア31と、上記歯に形成された係合面31bに係合するとともに上記感震機構13によって移動されるピン32と、当該ピン32に対して回転可能に設けられたローラ32aとを備えている。
上記感震機構13が上記ピン32を上記ギア31から離脱させる際、上記ローラ32aが上記ギア31の係合面31bに対して回転しながら移動するようになっている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数枚の棚板と、当該棚板の4隅に垂直方向に設けられた柱とを有するラックの少なくとも正面に設けられ、
ラックの上部に回転可能に設けられた筒状のロールと、当該ロールに巻回されたスクリーンと、スクリーンの端部に設けられた錘と、上記ロールの回転を阻止するロック機構と、振動を感知するとロック機構を解除する感震機構とを備え、
未作動状態では上記ロック機構がロールの回転を阻止しており、上記感震機構が振動を感知すると上記ロック機構が解除され、上記スクリーンが錘の自重により引き出されてラックの正面を覆うラック用物品落下防止装置において、
上記ロック機構は、ロールの端部に設けられた複数の歯を有するギアと、上記歯に形成された係合面に係合するとともに上記感震機構によって移動されるピンと、当該ピンに対して回転可能に設けられたローラとを備え、
上記感震機構によって上記ピンを上記ギアから離脱させる際、上記ローラが上記ギアの歯の係合面に対して回転しながら移動することを特徴とするラック用物品落下防止装置。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
複数枚の棚板と、当該棚板の4隅に垂直方向に設けられた柱とを有するラックの少なくとも正面に設けられ、
ラックの上部に回転可能に設けられた筒状のロールと、当該ロールに巻回されたスクリーンと、スクリーンの端部に設けられた錘と、上記ロールの回転を阻止するロック機構と、振動を感知するとロック機構を解除する感震機構とを備え、
未作動状態では上記ロック機構がロールの回転を阻止しており、上記感震機構が振動を感知すると上記ロック機構が解除され、上記スクリーンが錘の自重により引き出されてラックの正面を覆うラック用物品落下防止装置において、
上記スクリーンの両端部における正面側または背面側の少なくともいずれか一方に、当該スクリーンの展開方向に沿って折り返し部を設け、
上記ラックの柱に沿って中空状のサイドレールを設け、当該サイドレールの内部に、上記スクリーンを通過させるスクリーン用スリットと、上記スクリーンと上記折り返し部との間に挿入される抜け止めプレートとを設けたことを特徴とするラック用物品落下防止装置。
【請求項3】
上記スクリーンの先端部に、当該スクリーンの幅方向に設けた錘を備え、
上記サイドレールにおける上記スクリーン用スリットよりも内側に、上記錘が通過可能な錘用スリットを設けたことを特徴とする請求項2に記載のラック用物品落下防止装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はラック用物品落下防止装置に関し、詳しくは感震機構が振動を感知するとスクリーンが展開されてラックの正面を覆うラック用物品落下防止装置に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、地震対策として、ラックからの物品の落下を防止するために、地震の発生時にはラックの正面にスクリーンを展開し、ラックに収容された物品の飛び出しを防止するラック用物品落下防止装置が知られている(特許文献1)。
上記特許文献1のラック用物品落下防止装置は、ラックの上部に回転可能に設けられた筒状のロールと、当該ロールに巻回されたスクリーンと、スクリーンの端部に設けられた錘と、上記ロールの回転を阻止するロック機構と、振動を感知するとロック機構を解除する感震機構とを備えている。
上記ラック用物品落下防止装置の未作動状態では、上記ロック機構がロールの回転を阻止しており、地震発生により上記感震機構が振動を感知すると、上記ロック機構が解除されるとともに、上記スクリーンが錘の自重により引き出されてラックの正面を覆うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平5-85998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のように錘の自重によりスクリーンを展開させる機構の場合、未作動状態では上記ロールに錘の重量が常時作用しているため、上記感震機構が錘の重量に抗してロック機構を解除しなければならず、地震発生時に確実に作動させることができない場合があった。
また特許文献1のようにスクリーンを展開させてラックの正面を覆う構成の場合、スクリーンによってラックの正面を覆うことができても、ラックから飛び出そうとする物品を落下しないように留める必要があった。
このような問題に鑑み、本発明はロック機構を確実に解除させることができ、また展開したスクリーンによって物品の飛び出しをより確実に阻止することが可能なラック用物品落下防止装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかるラック用物品落下防止装置は、複数枚の棚板と、当該棚板の4隅に垂直方向に設けられた柱とを有するラックの少なくとも正面に設けられ、
ラックの上部に回転可能に設けられた筒状のロールと、当該ロールに巻回されたスクリーンと、スクリーンの端部に設けられた錘と、上記ロールの回転を阻止するロック機構と、振動を感知するとロック機構を解除する感震機構とを備え、
未作動状態では上記ロック機構がロールの回転を阻止しており、上記感震機構が振動を感知すると上記ロック機構が解除され、上記スクリーンが錘の自重により引き出されてラックの正面を覆うラック用物品落下防止装置において、
上記ロック機構は、ロールの端部に設けられた複数の歯を有するギアと、上記歯に形成された係合面に係合するとともに上記感震機構によって移動されるピンと、当該ピンに対して回転可能に設けられたローラとを備え、
上記感震機構によって上記ピンを上記ギアから離脱させる際、上記ローラが上記ギアの歯の係合面に対して回転しながら移動することを特徴としている。
また請求項2の発明にかかるラック用物品落下防止装置は、複数枚の棚板と、当該棚板の4隅に垂直方向に設けられた柱とを有するラックの少なくとも正面に設けられ、
ラックの上部に回転可能に設けられた筒状のロールと、当該ロールに巻回されたスクリーンと、スクリーンの端部に設けられた錘と、上記ロールの回転を阻止するロック機構と、振動を感知するとロック機構を解除する感震機構とを備え、
未作動状態では上記ロック機構がロールの回転を阻止しており、上記感震機構が振動を感知すると上記ロック機構が解除され、上記スクリーンが錘の自重により引き出されてラックの正面を覆うラック用物品落下防止装置において、
上記スクリーンの両端部における正面側または背面側の少なくともいずれか一方に、当該スクリーンの展開方向に沿って折り返し部を設け、
上記ラックの柱に沿って中空状のサイドレールを設け、当該サイドレールの内部に、上記スクリーンを通過させるスクリーン用スリットと、上記スクリーンと上記折り返し部との間に挿入される抜け止めプレートとを設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記請求項1の発明によれば、ロック機構を構成するギアの歯に形成された係合面に係合するピンに、当該ピンに対して回転可能にローラを設けたことにより、ロールに対してスクリーンの錘の重量が作用していたとしても、上記ローラが上記ギアの歯の係合面に対して回転しながら移動するため、より小さい力でピンをギアから離脱させることができ、確実にロック機構を解除することができる。
また上記請求項2の発明によれば、上記スクリーンの両端部に折り返し部を設けるとともに、上記ラックの柱に沿って設けたサイドレールにスクリーン用スリットと、抜け止めプレートとを設けたことで、ラックに収容された物品が飛び出そうとして背面からスクリーンを押圧しても、上記折り返し部が抜け止めプレートに係合するため、スクリーンの脱落が阻止され、ひいては物品の飛び出しが防止されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ラックおよびラック用物品落下防止装置の正面図
ラックおよびラック用物品落下防止装置の側面図
スクリーンの先端部の拡大図
サイドレールの断面図
ロック機構および感震機構を説明する側面図
ロック機構および感震機構を説明する平面図
ロック機構および感震機構を説明する正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施例について説明すると、図1、図2は物品を収容するラック1および、当該ラック1に装着したラック用物品落下防止装置2についての正面図および側面図を示している。
上記ラック1は従来公知の市販品を用いることができ、物品3が載置される複数枚の棚板4と、当該棚板4の4隅に垂直方向に設けられた柱5とによって構成されている。
上記柱5は図3に示すように断面L字形を有しており、ラック1の正面(背面)および側面には、棚板4をボルトによって固定するための長孔5aが等間隔に複数設けられている。
本実施形態において、上記ラック1は背面が壁面に密着するように配置されているが、例えば地震が発生した場合には、振動によって物品3がラック1の正面側から飛び出してしまう可能性がある。
そこで、上記ラック1に上記ラック用物品落下防止装置2を設けて、地震発生時には図1の図示右側に示すようにスクリーン6を展開させて、ラック1の正面をスクリーン6によって覆い、物品3の飛び出しを防止するものとなっている。
なお、本実施形態ではラック1に作用する振動として地震を挙げているが、その他、ラック1に作業者や重量物が衝突した場合に発生する振動も含むものとする。またラック1の背面や側面から物品3が飛び出してしまう可能性がある場合には、背面や側面にもラック用物品落下防止装置2を装着してもよい。
【0009】
ラック用物品落下防止装置2は、ラック1の上部に回転可能に設けられた筒状のロール11と、当該ロール11に巻回された上記スクリーン6と、上記ロール11の回転を阻止するロック機構12と、振動を感知するとロック機構12を解除する感震機構13と、上記ラック1の柱5に沿って設けられて、上記スクリーン6の展開をガイドするサイドレール14とを備えている。
最初に上記スクリーン6について説明すると、上記スクリーン6は樹脂または織布からなる柔軟性を有した厚さ1mm程度のシートとなっており、図1の図示左方に示すように、未作動状態では上記ロール11に巻回された状態でラック1の最上段の棚板4に設けられたケース15内に収容されている。
上記ロール11の内部には図示しないバネが設けられており、ロール11は常時スクリーン6を収納する方向に付勢されている。このため、スクリーン6を展開させるためには上記バネの付勢力に抗してロール11を回転させてスクリーン6を引き出す必要がある。
そこで本実施例では、スクリーン6の下端部に棒状の錘16を設け、地震によって感震機構13が作動すると、図1の図示右方に示すように錘16の自重によってロール11をバネの付勢力に抗して回転させ、スクリーン6が引き出されるようになっている。
【0010】
図3は上記スクリーン6の先端部の右側端部近傍の拡大図を示している。なお、以下の説明においてスクリーン6の先端部とは上記錘16の設けられている部分を示し、左右方向とはラック1を正面から見た場合における左右方向を言うものとする。
上記スクリーン6の先端部は2つの細長い部材によって構成された上記錘16によって挟持され、本実施形態において上記錘16の左右端部はスクリーン6の左右端部よりも内側に位置している。
スクリーン6の先端部には、上記錘16よりもさらに外側となる位置に薄板状のプレート17が設けられている。上記プレート17を設けることで、スクリーン6の左右端における上記錘16より突出した部分の展開状態が維持されるようになっている。
(【0011】以降は省略されています)
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