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公開番号2024072086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182711
出願日2022-11-15
発明の名称骨材及びその製造方法
出願人国立大学法人 東京大学,株式会社安藤・間,株式会社グロースパートナーズ
代理人個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20240520BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】大気中の二酸化炭素を十分に吸収した骨材、及び、大気中の二酸化炭素を十分に吸収した骨材の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の骨材は、1.表面の一部又は全部に、造粒剤とセメントとを含む被覆層を有し、比表面積は2.0cm2/g以上であり、又は、2.表面の一部又は全部に、セメントを含む被覆層を有し、比表面積は2.0cm2/g以上であり、JIS Z 8801-1:2019に規定される公称目開き4.75mmのふるいを通過する画分の比表面積は2.5cm2/g以上、該ふるいにとどまる画分の比表面積は0.5cm2/g以上である。本発明の骨材の製造方法は、生コンクリート又は生コンクリートスラッジ水と造粒剤とを混合して、造粒物を得る造粒工程と、該造粒物を、二酸化炭素を含む雰囲気に曝露し、該造粒物に二酸化炭素を吸収させて、上記骨材を得る養生工程とを有し、該造粒物の比表面積は2.0cm2/g以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
表面の一部又は全部に、造粒剤とセメントとを含む被覆層を有する骨材であって、
比表面積は、2.0cm

/g以上である骨材。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
表面の一部又は全部に、セメントを含む被覆層を有する骨材であって、
比表面積は、2.0cm

/g以上であり、
JIS Z 8801-1:2019に規定される公称目開き4.75mmのふるいを通過する画分の比表面積は、2.5cm

/g以上であり、
前記ふるいにとどまる画分の比表面積は、0.5cm

/g以上である骨材。
【請求項3】
前記造粒剤は、繊維及び繊維構造体の少なくとも一方であり、前記繊維及び前記繊維構造体の少なくとも一方は、セルロース系繊維を含有する請求項1に記載の骨材。
【請求項4】
骨材の製造方法であって、
生コンクリート又は生コンクリートスラッジ水と造粒剤とを混合して、造粒物を得る造粒工程と、
前記造粒物を、二酸化炭素を含む雰囲気に曝露し、前記造粒物に二酸化炭素を吸収させて、請求項1又は2に記載の骨材を得る養生工程と、
を有し、
前記造粒物の比表面積は、2.0cm

/g以上である
製造方法。
【請求項5】
前記造粒剤は、繊維及び繊維構造体の少なくとも一方であり、前記繊維及び前記繊維構造体の少なくとも一方は、セルロース系繊維を含有する請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記繊維構造体は、セルロース系繊維を含有する繊維が絡み合った構造を有する粒状物を含む、固液混合物の流動性低下剤であり、
前記粒状物は、平均粒子径が300μm以下であり、BET法による比表面積が0.25m

/g以上100m

/g以下である
請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記繊維構造体は、セルロース系繊維を含有する繊維が絡み合った構造を有する粒状物を含む、固液混合物の流動性低下剤であり、
前記粒状物は、(1-かさ密度/真密度)×100で計算される空隙率が50%以上であり、BET法による比表面積が0.25m

/g以上100m

/g以下である
請求項5に記載の製造方法。
【請求項8】
前記粒状物は、平均粒子径が300μm以下である請求項7に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、骨材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大気中の二酸化炭素濃度の増加を原因とする気候変動に対する懸念が強まっている。そのため、大気中の二酸化炭素濃度の増加を抑制する技術に注目が集まっている。コンクリートは、大気中の二酸化炭素を吸収し、炭酸カルシウムとして固定化することから、このような技術への応用が試みられている。例えば、特許文献1には、水、セメント、混和材料、及び骨材を含有するコンクリート組成物を硬化して得られ、表層部に空隙を有し、該表層部において、大気中の二酸化炭素を固定化する二酸化炭素固定化成型体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-265030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術によれば、コンクリートによる二酸化炭素の吸収量は十分ではなく、コンクリートによる二酸化炭素吸収の性能は満足に活用されていない。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであって、大気中の二酸化炭素を十分に吸収した骨材、及び、大気中の二酸化炭素を十分に吸収した骨材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、表面の一部又は全部に、セメントを含む被覆層を有し、かつ、比表面積が2.0cm

/g以上である特定の骨材を用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には本発明は以下のものを提供する。
【0007】
(1)表面の一部又は全部に、造粒剤とセメントとを含む被覆層を有する骨材であって、
比表面積は、2.0cm

/g以上である骨材。
【0008】
(2)表面の一部又は全部に、セメントを含む被覆層を有する骨材であって、
比表面積は、2.0cm

/g以上であり、
JIS Z 8801-1:2019に規定される公称目開き4.75mmのふるいを通過する画分の比表面積は、2.5cm

/g以上であり、
前記ふるいにとどまる画分の比表面積は、0.5cm

/g以上である骨材。
【0009】
(3)前記造粒剤は、繊維及び繊維構造体の少なくとも一方であり、前記繊維及び前記繊維構造体の少なくとも一方は、セルロース系繊維を含有する(1)に記載の骨材。
【0010】
(4)骨材の製造方法であって、
生コンクリート又は生コンクリートスラッジ水と造粒剤とを混合して、造粒物を得る造粒工程と、
前記造粒物を、二酸化炭素を含む雰囲気に曝露し、前記造粒物に二酸化炭素を吸収させて、(1)又は(2)に記載の骨材を得る養生工程と、
を有し、
前記造粒物の比表面積は、2.0cm

/g以上である
製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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