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公開番号2024069081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179874
出願日2022-11-09
発明の名称炎症の程度の評価方法
出願人株式会社マンダム,国立大学法人大阪大学,国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20240514BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ランゲルハンス細胞が関与する炎症の程度の評価方法およびその利用技術を提供すること。
【解決手段】ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症の程度を評価する方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症の程度を評価する方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
被験物質とランゲルハンス細胞とを接触させる工程、および
前記被験物質と接触したランゲルハンス細胞において、インテグリンの発現量を測定する工程、を含む、炎症誘導物質のスクリーニング方法。
【請求項3】
被験物質と炎症状態のランゲルハンス細胞とを接触させる工程、および
前記被験物質と接触したランゲルハンス細胞において、インテグリンの発現量を測定する工程、を含む、抗炎症物質のスクリーニング方法。
【請求項4】
ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症性疾患の診断のためのデータを提示する方法。
【請求項5】
ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症性疾患の予後の診断のためのデータを提示する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ランゲルハンス細胞が関与する炎症の程度の評価方法、およびその利用技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚における炎症は、体外から侵入した異物等を排除して生体の恒常性を維持しようとする生体反応である。また、多くの免疫関連疾患や皮膚疾患が、炎症に関連している。このため、皮膚における炎症の程度を評価することは、非常に重要である。一方、炎症には、種々の発症機構があることから、炎症の程度を評価可能な指標が望まれている(特許文献1等)。
【0003】
ところで、表皮等に局在する抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞は、皮膚の炎症において重要な役割を果たすことが知らされている。そのため、ランゲルハンス細胞を標的とすることで、幅広い炎症の程度の評価方法の開発に繋がる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-112203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、炎症反応におけるランゲルハンス細胞の機能・作用機序等については、未だ不明なところが多く、皮膚等のランゲルハンス細胞に着目した炎症の程度の評価方法は、未だ確立されていない。
【0006】
そこで、本発明の一態様は、ランゲルハンス細胞が関与する炎症の程度の評価方法、およびその利用技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を指標とすることにより、炎症の程度を評価できることを初めて見出した。そして、これらの知見に基づき、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の一実施形態は、以下の構成を包含する。
<1>ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症の程度を評価する方法。
<2>被験物質とランゲルハンス細胞とを接触させる工程、および
前記被験物質と接触したランゲルハンス細胞において、インテグリンの発現量を測定する工程、を含む、炎症誘導物質のスクリーニング方法。
<3>被験物質と炎症状態のランゲルハンス細胞とを接触させる工程、および
前記被験物質と接触したランゲルハンス細胞において、インテグリンの発現量を測定する工程、を含む、抗炎症物質のスクリーニング方法。
<4>ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症性疾患の診断のためのデータを提示する方法。
<5>ランゲルハンス細胞におけるインテグリンの発現量を測定する工程を含む、炎症性疾患の予後の診断のためのデータを提示する方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、ランゲルハンス細胞が関与する炎症の程度の評価方法、およびその利用技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
LPS刺激後の、単球由来ランゲルハンス細胞様細胞(以下、「moLCs」とも称する。)の移動距離を示す図である(上図)。また、LPS刺激後の、moLCsの移動速度を示す図である(下図)。
種々の炎症誘導物質での刺激後の、moLCsの移動速度を示す図である。
LPS刺激後の、フィブロネクチン上のmoLCsにおけるインテグリンα-5のmRNA発現量を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の一形態について、以下に詳細に説明する。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。また、本明細書中に記載された文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。
(【0011】以降は省略されています)

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