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公開番号2024074635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185925
出願日2022-11-21
発明の名称発光構造体、発光素子、表示装置、および発光構造体の製造方法
出願人シャープ株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C09K 11/02 20060101AFI20240524BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】量子ドット発光素子の外部量子効率または信頼性を改善する。
【解決手段】無機媒質部(MX)は、第1量子ドット(QD1)および第2量子ドット(QD2)の間(領域KA)に位置し、カルコゲン元素および第1元素から構成されているカルコゲナイド(10)と、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素および遷移金属元素のうちの少なくとも1つを含む第2元素(12)と、ハロゲン元素(14)と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1量子ドットおよび第2量子ドットと、
前記第1量子ドットおよび前記第2量子ドットの間に位置する無機媒質部であり、カルコゲン元素および第1元素から構成されたカルコゲナイドと、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素および遷移金属元素のうちの少なくとも1つを含む第2元素と、ハロゲン元素と、を含む無機媒質部と、を含む発光構造体。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
上記カルコゲン元素は、硫黄、セレンおよびテルルのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項3】
上記第1元素は、金属元素およびシリコンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項4】
上記無機媒質部は、断面における上記第2元素の密度が、1×10
14
cm
-2
以下である部分を有する、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項5】
上記無機媒質部は、断面における上記第2元素の密度が、1×10
11
cm
-2
以下である部分を有する、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項6】
上記無機媒質部は、断面における上記ハロゲン元素の密度が、1×10
14
cm
-2
以下である部分を有する、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項7】
上記無機媒質部は、断面における上記ハロゲン元素の密度が、1×10
11
cm
-2
以下である部分を有する、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項8】
上記無機媒質部は、断面における上記ハロゲン元素の密度が、上記断面における上記第2元素の密度よりも大きい部分を有する、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項9】
上記無機媒質部が炭素をさらに含む、請求項1に記載の発光構造体。
【請求項10】
当該発光構造体における上記炭素のモル比率が、10%以下である、請求項9に記載の発光構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、発光構造体、発光素子、表示装置、および発光構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、量子ドットを含む発光素子であるQLED(Quantum dot Light Emitting Diode:量子ドット発光ダイオード)およびQLEDを備えた表示装置は、低消費電力化、薄型化及び高画質化などを実現できる点から、高い注目を浴びている。このような理由から、QLEDに備えられた量子ドットを含む発光層の形成方法についても活発に研究が行われている。例えば、特許文献1には、正孔輸送層に接する第1面と電子輸送層に接する第2面とが互いに異なる有機リガンド分布を有する量子ドット発光層を備えることにより、QLEDを低電圧化することについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-114079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のQLEDの量子ドット発光層におけるリガンドのそれぞれは、有機リガンドである。有機リガンドと量子ドットとの結合は配位結合などの弱い結合であるため、溶媒や他周辺材料との接触、加熱や通電などによって容易に遊離(離脱)する。したがって、リガンドの役割である欠陥保護効果が低下し、QLEDの発光特性(外部量子効率(EQE))または信頼性(素子寿命)が低下する。また、リガンドによる量子ドット表面の物理的遮蔽がなくなることにより、酸素や水分などが量子ドット自体に接触しやすくなり、量子ドット自体の変質などが発生する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る発光構造体は、第1量子ドットおよび第2量子ドットと、前記第1量子ドットおよび前記第2量子ドットの間に位置する無機媒質部であり、カルコゲン元素および第1元素から構成されているカルコゲナイドと、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素および遷移金属元素のうちの少なくとも1つを含む第2元素と、ハロゲン元素と、を含む無機媒質部と、を含む構成である。
【0006】
上記態様において第一元素とは、金属元素およびシリコンのうちの少なくとも1つを含む元素であってよい。
【0007】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る発光構造体の製造方法は、複数の量子ドットおよび有機リガンドを含む塗膜を形成する工程と、前記塗膜に、前記有機リガンドが溶解可能な溶媒を供給する工程と、前記塗膜に、カルコゲン元素を含む第1液を供給する工程と、前記塗膜に、前記カルコゲン元素とカルコゲナイドを構成する第1元素を含む第2液を供給する工程と、を含む方法である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、有機リガンドを含む場合と比較して発光素子の外部量子効率または信頼性を改善する発光構造体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る発光構造体の一例を示す断面図である。
新IUPAC方式に基づく長周期型の周期表を示す図である。
本開示の一実施形態に係る発光構造体の一例を示す断面図である。
本開示の一実施形態に係る発光構造体の製造方法の一例を示すフロー図である。
本開示の一実施形態に係る発光構造体の製造方法の一例を示す断面図である。
本開示の一実施形態に係る発光構造体の製造方法の一変形例を示すフロー図である。
本開示の実施例2および実施例3における、カルコゲナイド10の成長プロセスにおける周期に対するPLQYの関係を示すグラフを示す図である。
本開示の実施例4に係る無機媒質部の組成比を示す図である。
本開示の一実施形態に係る発光素子の一例を示す断面図である。
定電流試験における比較例1に係る発光素子の時間経過に対する発光輝度および駆動電圧を示すグラフを示す図である。
定電流試験における比較例2に係る発光素子の時間経過に対する発光輝度および駆動電圧を示すグラフを示す図である。
比較例2に係る発光素子の耐用寿命の推定値を示す図である。
定電流試験における本開示の実施例5に係る発光素子の時間経過に対する発光輝度および駆動電圧を示すグラフを示す図である。
本開示の実施例5に係る発光素子の耐用寿命の推定値を示す図である。
本開示の一実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す模式図である。
本開示の一実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態1〕
図1は、本開示の一実施形態に係る発光構造体の一例を示す概略の断面図である。図1に示すように、発光構造体1は、第1量子ドットQD1および第2量子ドットQD2と、第1量子ドットQD1および第2量子ドットQD2の間に少なくとも位置する無機媒質部MXとを含む。無機媒質部MXは、カルコゲン元素および第1元素から構成されているカルコゲナイド10と、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素および遷移金属元素のうちの少なくとも1つを含む第2元素12と、ハロゲン元素14と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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