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公開番号2024082688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196708
出願日2022-12-09
発明の名称スクリーン印刷インキ及び印刷物
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/033 20140101AFI20240613BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
スクリーン印刷時の版詰まりによるカスレが少なく、機上安定性や細線印刷性(画線部の太り抑制)が良好であり、塗工後の耐ブロッキング性、耐擦過性に優れたスクリーン印刷インキを提供すること。
【解決手段】
バインダー樹脂、体質顔料、有機粒子、並びに、水及び親水性有機溶剤を含む液状媒体を含んでなるスクリーン印刷インキであって、前記インキ全質量中のバインダー樹脂の質量比率が、5~30質量%であり、前記媒体中の親水性有機溶剤の質量比率が、35~80質量%である、スクリーン印刷インキ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バインダー樹脂、体質顔料、有機粒子、並びに、水及び親水性有機溶剤を含む液状媒体を含んでなるスクリーン印刷インキであって、
前記インキ全質量に対するバインダー樹脂の質量比率が、5~30質量%であり、
前記全液状媒体に対する親水性有機溶剤の質量比率が、35~80質量%である、スクリーン印刷インキ。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
せん断速度1[1/s]のときの粘度を、せん断速度10[1/s]のときの粘度で割った値が、2~10である、請求項1に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項3】
親水性有機溶剤の沸点が、100~290℃である、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項4】
バインダー樹脂が、ガラス転移温度10~120℃の水性アクリル樹脂である、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項5】
体質顔料が、シリカである、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項6】
有機粒子の平均粒子径が、1~30μmである、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項7】
有機粒子が、アミノ樹脂粒子及び/又はアクリル樹脂粒子を含む、請求項6に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項8】
更に、着色顔料を含む、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷インキ。
【請求項9】
基材上に、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷インキにより形成された表面保護層を備えた印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーン印刷インキに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
より具体的には、バインダー樹脂、体質顔料、有機粒子、水及び親水性有機溶剤を含むスクリーン印刷インキであって、高温・高湿度環境下での耐ブロッキング性、及び、耐擦過性に優れた上記インキに関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、各種基材および印刷層の最外層には、表面保護や意匠性、および機能性付与を目的に、各種コート剤が印刷、塗工されている。最外層に塗工し、基材および印刷層を被覆させることで、目的に応じて意匠性(高光沢性、低光沢性)、耐水性、耐熱性、耐ブロッキング性、耐擦過性、耐薬品性(耐酸・アルカリ性、耐アルコール性)、耐油性、耐スリップ性、ソフトフィール性など、種々の機能を付与することが可能となる。用途は、食品包装、医薬品包装、生活雑貨材料、建材、電子材包装、反射材料、エレクトロニクス関連部材など、多岐に渡る。
【0004】
オーバーコート剤などのコート剤の塗工方法としては、一般的にグラビア(凹版)印刷、フレキソ(凸版)印刷、オフセット(平版)印刷、スクリーン(孔版)印刷が用いられる。その中でも、スクリーン印刷は、他の印刷方式と比較して、製版・印刷方式が簡便で設備投資や印刷コストが低い利点がある。また、スクリーン版のメッシュ数や開口率、乳剤厚などを調整することで厚盛塗工が可能なことから、意匠性や機能性の付与が容易である。なお、乳剤とは、スクリーン版の非画線部に塗布される樹脂のことであり、乳剤厚とは、基材面側に塗布された乳剤の厚さである。
また、版のサイズを小~大面積まで幅広く適応できるだけでなく、様々な基材に適応可能であるとともに、版に弾力があるため曲面・粗雑面・堅い面等様々な対象物に印刷可能である。そのため、他の印刷方式で印刷困難な被印刷物を中心に産業分野で広く利用されている。
【0005】
また、コート剤に用いられる液状媒体は、目的の要求性能に応じて選定した原料を溶解、安定化させるために適切な液状媒体が選択され、主に有機溶剤を用いた油性、あるいは水、および/または親水性有機溶剤を用いた水性のコート剤に大別される。油性のコート剤は、水性と比較してバインダー樹脂の選択肢が広い一方、コート剤によって被覆される基材、或いは印刷層の種類によっては、基材や印刷層が膨潤、溶解する場合があり、最終的な積層体としての本来の機能を損なう場合がある。また、有機溶剤の暴露に伴う作業環境の安全衛生性への懸念もあるだけでなく、近年の各国の化学物質管理規制強化や地球環境保護の観点から、有機溶剤の使用自体がリスクとなり得る。そのため、水性のコート剤への要求が高まっている。
【0006】
特許文献1には、水性分散樹脂、水溶性樹脂、沸点120~250℃の水溶性有機溶剤、着色剤を含有してなる水性スクリーン印刷インキであって、印刷皮膜の耐水性、インキとしての再溶解性、乾燥性などの作業性に優れる水性スクリーン印刷インキが提案されている。しかしながら当該水性スクリーン印刷インキは、スクリーン印刷時の機上安定性や細線印刷性が高い反面、高温、高湿度環境下での耐ブロッキング性や版詰まりによるカスレに課題が残るものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平9-143415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、スクリーン印刷時の版詰まりによるカスレが少なく、且つ、機上安定性や細線印刷性(画線部の太り抑制)が良好であり、塗工後にあっては耐ブロッキング性に優れ、更に、耐擦過性に優れたスクリーン印刷インキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意研究した結果、以下のスクリーン印刷インキが、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、バインダー樹脂、体質顔料、有機粒子、並びに、水及び親水性有機溶剤を含む液状媒体を含んでなるスクリーン印刷インキであって、
前記インキ全質量に対するバインダー樹脂の質量比率が、5~30質量%であり、
前記全液状媒体に対する親水性有機溶剤の質量比率が、35~80質量%である、スクリーン印刷インキに関する。
(【0011】以降は省略されています)

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