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公開番号2024085220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199627
出願日2022-12-14
発明の名称水性ボールペン用インキ組成物
出願人株式会社サクラクレパス
代理人個人,個人
主分類C09D 11/18 20060101AFI20240619BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】1種以上の顔料を含み、複雑な組成とすることなく、手脂面筆記性に優れる水性ボールペン用インキ組成物を提供する。
【解決手段】顔料を1種以上含有し、
顔料のうちアスペクト比が最も大きい顔料のアスペクト比をARmaxとし、顔料のうちアスペクト比が最も小さい顔料のアスペクト比をARminとしたときに、
ARmin/ARmax≦0.70
を満たす、水性ボールペン用インキ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料を1種以上含有し、
顔料のうちアスペクト比が最も大きい顔料のアスペクト比をAR
max
とし、顔料のうちアスペクト比が最も小さい顔料のアスペクト比をAR
min
としたときに、
AR
min
/AR
max
≦0.70
を満たす、水性ボールペン用インキ組成物。
続きを表示(約 94 文字)【請求項2】
表面の算術平均粗さ(Ra)がRa≦3.0nmのチップボールを含むボールペンチップを備えるレフィルに用いられる、請求項1に記載の水性ボールペン用インキ組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性ボールペン用インキ組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
水性ボールペンに用いるチップボールとして、アルミナ、ジルコニア、超硬合金等がこれまで検討され使用されてきた。しかし、これらのチップボールは、水性ボールペン用インキ組成物による腐食の問題、筆記特性、耐摩耗性等の点で満足のいくものではなかった。このため、水性ボールペンに用いるチップボールとして、タングステンカーバイド系材料の使用が検討されている。タングステンカーバイド系材料は、耐腐食性に優れるが、その書き味が滑らかでなく、改善が望まれていた。また、タングステンカーバイド系チップボールは、硬度が高く、筆記時に荷重がかかり擦れることで、ボールペンチップのソケットのリム部や内部を削りやすいという問題があった。このため、表面が滑らかなタングステンカーバイド系チップボール(例えば、表面の算術平均粗さ(Ra)が3.0nm以下のタングステンカーバイド系チップボール)を、水性ボールペンに用いることが行われている。
【0003】
一方で、水性ボールペンを用いて、手脂が付着した紙へ筆記する際には、ペン先のチップボールがスリップしやすく、線トビやカスレが生じやすいため、表面の算術平均粗さ(Ra)が大きく粗いチップボールを用い、手脂面筆記性を改善することが行われている。しかし、このような表面が粗いチップボールを備えるボールペンチップの場合、ソケットを構成するステンレス鋼等よりも硬く粗いチップボール表面が鑢のように働くため、ソケットのリム部や内部の摩耗が促進されるおそれがあり、筆記距離が長くなる場合には、ソケットの口内径削れ量がチップボール直径より大きくなり、ボール飛びの発生及びインキ漏れが起こる等のリスクが高まるおそれがあった。
【0004】
これまで、手脂面筆記性の向上を目的とする水性ボールペン用インキ組成物や、表面が滑らかなチップボールを用いた水性ボールペンに用いるための水性ボールペン用インキ組成物として、種々のものが知られている。
【0005】
特許文献1には、インキ収容筒の先端部に、ボールを回転自在に抱持した、ボールペンチップを直接又はチップホルダーを介して装着し、前記インキ収容筒の内部に、水性ボールペン用インキ組成物を直詰めしてなる水性ボールペンであって、前記ボール表面の算術平均粗さが、0.1~5nmであり、前記水性ボールペン用インキ組成物が、少なくとも、カーボンブラック、水からなり、前記カーボンブラックの吸油量が1~100g(/100g)である水性ボールペンが開示されている。この水性ボールペンは、滑らかな筆感を有し、手脂性能と、カーボンブラックの分散性に優れているとされている。
【0006】
特許文献2には、インキ収容筒の先端部に、ボールを回転自在に抱持したボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に水性ボールペン用インキ組成物が収容されてなる水性ボールペンであって、前記水性ボールペン用インキ組成物が、水と、着色剤と、酸価が60~200mgKOH/gであるリン酸エステルを含んでなり、かつ、前記水性ボールペンの100mあたりのインキ消費量をA(mg)、前記ボール径をB(mm)とした場合、220≦A/B≦320の関係であることを特徴とする水性ボールペンが開示されている。この水性ボールペンは、手脂などの皮脂が付着した筆記面において、線とび現象を抑制し、かつ、筆跡乾燥性に優れ、更に、滑らかな書き味も有する、優れた筆記性および筆跡を得ることができるとされている。
【0007】
特許文献3には、ボールホルダーの貫通孔内に、この貫通孔の先端開口部より一部を突出して回転自在に保持され、被筆記面に対して接触してインキ転写部材となるボールを備えるボールペンにおいて、前記ボールの材質が超鋼材であると共に、少なくともこのボールの表面が任意の50×50μm

における算術平均粗さが18nm以上25nm以下で、且つ最大高低差が280nm以上450nm以下であり、増粘剤にアクリル酸・アルキル共重合体を用いたインキを使用したボールペンが開示されている。このボールペンは、手脂を帯びた紙面への筆記を可能にするとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-218193号公報
特開2018-51966号公報
特開2002-225481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1~3に記載されている水性ボールペン用インキ組成物は、1種以上の顔料を含有し、顔料のうちアスペクト比が最も大きい顔料のアスペクト比AR
max
と、顔料のうちアスペクト比が最も小さい顔料のアスペクト比AR
min
との比、AR
min
/AR
max
を特定の範囲とすることは記載されていない。
また、特許文献1においては、カーボンブラックを必須成分とするものであり、多様な色彩の水性ボールペン用インキ組成物を構成することは困難である。
【0010】
特許文献2、3においては、表面が滑らかなチップボール(例えば、表面の算術平均粗さ(Ra)がRa≦3.0nmのチップボール)を含むボールペンチップを備えるレフィルに用いたとしても、手脂面筆記性に優れる水性ボールペン用インキ組成物については記載されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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