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公開番号2024062391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2023175224
出願日2023-10-10
発明の名称水硬性組成物用早強剤
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 22/10 20060101AFI20240430BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】調製から例えば5~20時間後の水硬性組成物硬化体の強度を向上させる、水硬性組成物用早強剤及びその製造方法、並びに調製から例えば5~20時間後の水硬性組成物硬化体の強度が向上する、水硬性組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】(a)Scherrerの式で算出される(104)面の結晶子サイズが30nm以下であるカルサイト(以下、(a)成分という)を含有する、水硬性組成物用早強剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)Scherrerの式で算出される(104)面の結晶子サイズが30nm以下であるカルサイト(以下、(a)成分という)を含有する、水硬性組成物用早強剤。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
(a)成分の平均二次粒子径が1μm以上20μm以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用早強剤。
【請求項3】
(a)成分の二次粒子が球状である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用早強剤。
【請求項4】
更に、(b)分散剤(以下、(b)成分という)を含有する、請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物用早強剤。
【請求項5】
(b)成分がポリカルボン酸系重合体である、請求項4に記載の水硬性組成物用早強剤。
【請求項6】
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(a)/(b)が、50/50以上99/1以下である、請求項4又は5に記載の水硬性組成物用早強剤。
【請求項7】
更に、水を含有する、請求項1~4の何れか1項に記載の水硬性組成物用早強剤。
【請求項8】
(a)Scherrerの式で算出される(104)面の結晶子サイズが30nm以下であるカルサイト(以下、(a)成分という)からなる、水硬性組成物用早強剤。
【請求項9】
(a)Scherrerの式で算出される(104)面の結晶子サイズが30nm以下であるカルサイト(以下、(a)成分という)、水硬性粉体、及び水を含有する、水硬性組成物。
【請求項10】
(a)成分を、水硬性粉体100質量部に対して、0.1質量部以上2質量部以下含有する、請求項9に記載の水硬性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用早強剤、及び水硬性組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートは、ポルトランドセメント等の水硬性粉体と骨材、水とを混合後、型枠に打設した際、早期に脱型強度を発現することが求められる場合がある。例えば、トンネルの二次覆工コンクリートを、移動式セントル型枠を用いて打設する場合、生産性の観点から、打設翌朝に脱型できることが求められる。特に冬場においてはコンクリートの硬化反応が遅くなるために、早強性が求められる場合が多く存在する。またプレキャストコンクリートの製造現場においては、少ない型枠で数多くの製品を製造するために、1日に同一型枠への打設を2回行う、所謂2回転生産を行う場合がある。その際、短時間でコンクリートの打設から脱型までを行う必要があるために、早強性を求められる場合が多く存在する。早強性を得るためには蒸気養生や加温養生によってコンクリート温度を向上させることが効果的であるが、経済的、環境的観点から、蒸気養生や加温養生は好ましくなく、低温で十分な早強性が得られることが求められている。
他方で、低炭素社会の実現の観点から、二酸化炭素を炭素資源と捉え、これを回収し、多様な炭素化合物として再利用する、所謂カーボンリサイクルが注目されている。二酸化炭素を再利用できる材料の一つとして炭酸カルシウムが挙げられ、炭酸カルシウムを高付加価値化する技術が求められている。
【0003】
特許文献1には、特定の界面活性剤成分の特定量を含有させた、平均粒子径が10~400nmのナノサイズ炭酸カルシウム微粒子コロイドを主成分とする水性サスペンジョンから成る硬化促進剤をコンクリートの調製時に添加し、圧縮強度の増進と収縮低減の両方の性能を併せ持つセメント用硬化促進剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-206428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、調製から例えば5~20時間後の水硬性組成物硬化体の強度を向上させる、水硬性組成物用早強剤及びその製造方法、並びに調製から例えば5~20時間後の水硬性組成物硬化体の強度が向上する、水硬性組成物及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(a)Scherrerの式で算出される(104)面の結晶子サイズが30nm以下であるカルサイト(以下、(a)成分という)を含有する、水硬性組成物用早強剤に関する。
【0007】
また本発明は、(a)成分、水硬性粉体、及び水を含有する、水硬性組成物に関する。
【0008】
また本発明は、(a)成分を混合する、水硬性組成物用早強剤の製造方法に関する。
【0009】
また本発明は、(a)成分、水硬性粉体、及び水を混合する、水硬性組成物の製造方法に関する。
【0010】
また本発明は、(a)成分を含有する剤の、水硬性組成物用早強剤としての使用に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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