TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166237
出願日2022-10-17
発明の名称ケーブルグランド
出願人星和電機株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類H02G 15/013 20060101AFI20240422BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】キャップの変形を抑制しながら、キャップの開口孔からの水およびその圧力を逃がすことが可能なケーブルグランドを提供する。
【解決手段】ケーブルグランド1は、グランド本体2と、スリーブ4と、キャップ3とを備える。キャップ3は、グランド本体2のケーブル保持部22の雄ねじ22aに噛み合う雌ねじ31aが形成された筒状の周壁部31と、周壁部31の一方端部に形成された前壁部32とを含み、前壁部32にケーブル150が挿通される開口孔32aが形成されている。ケーブルグランド1は、ケーブル保持部22内にスリーブ4を嵌め込んだ状態で、キャップ3をケーブル保持部22の雄ねじ22aに締め付けることにより、円すいテーパ面25にてスリーブ4を径方向内側に変形させるようになっている。グランド本体2のケーブル保持部22の外周面には、軸方向に延びる溝状のバイパス通路27が形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、円筒形状のケーブル保持部を有し、そのケーブル保持部の外周面に雄ねじが形成されているとともに、前記ケーブル保持部内に円すいテーパ面が形成されたグランド本体と、
ケーブルを通す挿通孔を有し、前記ケーブル保持部に嵌め込まれる円筒形状のスリーブと、
前記ケーブル保持部に螺着されるキャップとを備え、
前記キャップは、前記ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成された筒状の周壁部と、前記周壁部の一方端部に形成された前壁部とを含み、前記前壁部にケーブルが挿通される開口孔が形成され、
前記ケーブル保持部内に前記スリーブを嵌め込んだ状態で、前記キャップを前記ケーブル保持部の雄ねじに締め付けることにより、前記円すいテーパ面にて前記スリーブを径方向内側に変形させるケーブルグランドにおいて、
前記グランド本体のケーブル保持部外周面には、軸方向に延びる溝状のバイパス通路が形成されていることを特徴とするケーブルグランド。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載のケーブルグランドにおいて、
前記スリーブに装着されるスリーブコレットを備え、
前記スリーブコレットは、前記スリーブの外周に嵌め込まれる円筒部と、前記円筒部の一方端部から径方向内側に延びるフランジとを含み、
前記スリーブコレットのフランジにおける前記キャップの前壁部と対向する面には、周方向に間隔を隔てて複数の凹部が形成され、
前記キャップの前壁部における前記スリーブコレットのフランジと対向する面には、前記凹部と嵌合可能な突部が形成され、
前記複数の凹部は、前記フランジの内側の空間を前記バイパス通路に連通させる機能を有することを特徴とするケーブルグランド。
【請求項3】
請求項2に記載のケーブルグランドにおいて、
前記グランド本体は、壁体に取り付けられる取付部と、前記ケーブル保持部および前記取付部の間に配置される鍔部とを有し、
前記バイパス通路は、軸方向の端部から前記鍔部まで到達するように形成されていることを特徴とするケーブルグランド。
【請求項4】
請求項2または3に記載のケーブルグランドにおいて、
前記バイパス通路は、周方向に間隔を隔てて複数設けられていることを特徴とするケーブルグランド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルを保持するケーブルグランドに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
電気機器にケーブルを接続する際、電気機器の筐体等に取り付けたケーブルグランドを介してケーブルを保持する技術が公知である。
【0003】
従来の一般的なケーブルグランドは、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって筐体等の壁体に取り付けられるグランド本体、このグランド本体に嵌め込まれるスリーブ、および、グランド本体の外側に螺着されるキャップ(袋ナット)などを備えている。キャップは、筒状の周壁部とその周壁部の一方端部に形成された前壁部とを含み、前壁部にケーブルが挿通される開口孔が形成されている。
【0004】
このようなケーブルグランドでは、スリーブの挿通孔にケーブルを挿通した状態でスリーブをグランド本体に嵌め込み、そのグランド本体の雄ねじにキャップを締め付けると、スリーブがグランド本体内に圧入されることにより、グランド本体内の円すいテーパ面にてスリーブが径方向内側に変形し、スリーブの挿通孔の内周面とケーブルの外周面とが密着する。これによって、電気機器の筐体内に異物(例えば、水、油、塵、埃など)が侵入するのを防止することができるとともに、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。
【0005】
また、キャップにバイパス通路が形成されたケーブルグランドも提案されている(例えば、特許文献1参照)。このケーブルグランドでは、キャップ側から水が高圧噴射された場合に、キャップの開口孔から浸入した水とその圧力がバイパス通路を介して外部に逃がされるようになっている。これにより、水の高圧噴射を受けても、ケーブルとスリーブとの接触部を介する筐体内への水の浸入を抑制することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-98829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した従来のケーブルグランドでは、キャップの開口孔からの水およびその圧力を逃がすことが可能であるが、バイパス通路の形成に伴いキャップの剛性が低下するので、キャップの締め付け時にキャップが変形しやすくなるおそれがある。
【0008】
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、キャップの変形を抑制しながら、キャップの開口孔からの水およびその圧力を逃がすことが可能なケーブルグランドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるケーブルグランドは、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、円筒形状のケーブル保持部を有し、そのケーブル保持部の外周面に雄ねじが形成されているとともに、ケーブル保持部内に円すいテーパ面が形成されたグランド本体と、ケーブルを通す挿通孔を有し、ケーブル保持部に嵌め込まれる円筒形状のスリーブと、ケーブル保持部に螺着されるキャップとを備える。キャップは、ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成された筒状の周壁部と、周壁部の一方端部に形成された前壁部とを含み、前壁部にケーブルが挿通される開口孔が形成されている。ケーブルグランドは、ケーブル保持部内にスリーブを嵌め込んだ状態で、キャップをケーブル保持部の雄ねじに締め付けることにより、円すいテーパ面にてスリーブを径方向内側に変形させるようになっている。グランド本体のケーブル保持部外周面には、軸方向に延びる溝状のバイパス通路が形成されている。
【0010】
このように、バイパス通路がグランド本体のケーブル保持部に形成されることにより、キャップの変形を抑制しながら、キャップの開口孔からの水およびその圧力を逃がすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

星和電機株式会社
シート状電波吸収体
20日前
星和電機株式会社
照明制御・状態監視システム
11日前
個人
2軸モーター
25日前
個人
配線器具用取付枠
8日前
ニデック株式会社
モータ
14日前
個人
スイッチング電源回路
4日前
個人
共振を用いた整流回路
今日
株式会社ダイヘン
電源装置
14日前
株式会社アイシン
ロータ
7日前
ニチコン株式会社
電源装置
6日前
個人
すだれ型の薄膜太陽光発電装置
6日前
ニデック株式会社
モータ
6日前
株式会社アイシン
ステータ
7日前
株式会社発明ラボックス
送受電システム
1日前
株式会社GSユアサ
無停電電源システム
1日前
中国電力株式会社
給電装置
6日前
日産自動車株式会社
ロータ
14日前
トヨタ自動車株式会社
モータ
19日前
トヨタ自動車株式会社
故障検出回路
1日前
トヨタ自動車株式会社
故障検出回路
1日前
個人
非対称鏡像力駆動型の静電発電機
21日前
富士電機株式会社
電力変換装置
21日前
株式会社ミツバ
回転電機
4日前
株式会社ミツバ
回転電機
7日前
トヨタ自動車株式会社
剥離装置
今日
オムロン株式会社
電力変換装置
26日前
株式会社ミツバ
駆動装置
今日
株式会社ミツバ
駆動装置
今日
株式会社ミツバ
回転電機
20日前
株式会社ミツバ
制動装置
26日前
株式会社ミツバ
駆動装置
14日前
ヴィガラクス株式会社
電気供給システム
27日前
富士電機株式会社
無停電電源装置
1日前
株式会社アイシン
軸受の支持構造
4日前
日立Astemo株式会社
駆動ユニット
4日前
トヨタ自動車株式会社
自動充電ロボット
8日前
続きを見る