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公開番号2024058241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165476
出願日2022-10-14
発明の名称供試魚保持装置、及び供試魚の処置方法
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人個人
主分類A01K 63/00 20170101AFI20240418BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ダメージを極力抑制して供試魚Fを所定の姿勢で確実に保持しながら、当該供試魚Fの腹部Fbに対して適切に所定の処置を施すことができる技術を提供する。
【解決手段】柔軟性を有する保持具10を備え、保持具10が、上面10a側において前後方向に沿って延在して上方の開放部12aから投入された供試魚Fを内部に保持する保持用溝12を有する供試魚保持装置1であって、保持具10が、保持用溝12の底部12cにおいて前後方向に沿って延在して前記保持用溝12の内部に保持された供試魚Fの腹部Fbを下方に露出させるスリット17を有する。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
柔軟性を有する保持具を備え、
前記保持具が、上面側において前後方向に沿って延在して上方の開放部から投入された供試魚を内部に保持する保持用溝を有する供試魚保持装置であって、
前記保持具が、前記保持用溝の底部において前後方向に沿って延在して前記保持用溝の内部に保持された供試魚の腹部を下面側に露出させるスリットを有する供試魚保持装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記保持具が、前記保持用溝が形成された溝形成部分と、当該溝形成部分の左右両側部の下部側から両側方に延出する一対の側翼部分とを有して形成されている請求項1に記載の供試魚保持装置。
【請求項3】
前記保持具の下面が平面状に形成されており、
前記保持具において、前記スリットが、前記保持具の下面に開口するように設けられている請求項1又は2に記載の供試魚保持装置。
【請求項4】
前記保持用溝が、開放部を頂点とした略二等辺三角形の断面形状を有するものとして形成されている請求項1又は2に記載の供試魚保持装置。
【請求項5】
上記請求項1又は2記載の供試魚保持装置を使用して、供試魚の腹部に対して所定の処置を施す供試魚の処置方法であって、
前記保持具の保持用溝の内部に供試魚を保持させ、
前記保持具の下面側から前記スリットを通じて、前記保持用溝の内部に保持された供試魚の腹部に対して所定の処置を施す供試魚の処置方法。
【請求項6】
請求項5に記載の所定の処置として、前記保持具の保持用溝の内部に保持された供試魚の腹部に対して注射針を刺入れた状態で当該供試魚の腹腔内に前記注射針を通じて目的物質を投与する腹腔内投与を施すための供試魚腹腔内投与具であって、
目的物質を封入する注射器と、当該注射器から供給された目的物質を先端から流出させる注射針と、を備え、
前記注射針の外周部に、前記腹腔内投与時において供試魚の腹部に対して所定の基準刺入れ深さで前記注射針が刺入れられたときに当該供試魚の腹部表面に接する刺入れ深さ案内部が設けられている供試魚腹腔内投与具。
【請求項7】
前記刺入れ深さ案内部が、前記腹腔内投与時において供試魚の腹部に対して所定の基準刺入れ角度で前記注射針が刺入れられたときに前記供試魚の腹部表面に平行となる形態で前記注射針の外周部に設けられている請求項6に記載の供試魚腹腔内投与具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟性を有する保持具を備え、前記保持具が、上面側において前後方向に沿って延在して上方の開放部から投入された供試魚を内部に保持する保持用溝を有する供試魚保持装置、当該供試魚保持装置を使用して、供試魚の腹部に対して所定の処置を施す供試魚の処置方法、及び、当該所定の処置として、前記保持具の保持用溝の内部に保持された供試魚の腹部に対して注射針を刺入れた状態で当該供試魚の腹腔内に前記注射針を通じて目的物質を投与する腹腔内投与を施すための供試魚腹腔内投与具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ゼブラフィッシュが実験対象動物として非常に注目されている。ゼブラフィッシュのような供試魚を用いた動物実験では、例えば、腹腔内投与などの所定の処置を供試魚に施す際に供試魚を保持するにあたり、供試魚に対するダメージを最小限に抑えて、つまり、体表面などに損傷を与えず、火傷の症状を引き起こすこともなく、できるだけ優しく供試魚を保持することが重要な課題となる。
そこで、従来、合成樹脂板をU字形に折り曲げて、供試魚を保持する内面側にスポンジや不織布などの柔軟性を有する素材を貼り付けた魚保持具が提案された(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
登録実用新案第3051118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
腹腔内投与などのように供試魚の腹部に対して所定の処置を施すにあたり、上記特許文献1に記載の魚保持具によれば、柔軟性を有する素材によって供試魚を優しく保持することが可能となる。しかしながら、例えば、供試魚を保持しているときに供試魚が暴れたりすれば、どうしても強い力で保持することになり、供試魚に対して何らかのダメージを与える可能性が高い。
また、供試魚が暴れるのを抑制するために、麻酔を施して供試魚を保持することが考えられるが、その場合には、実験結果が供試魚に投与した目的物質の影響であるか麻酔の影響であるかが不明となり、さらには、目的物質の反復投与を行う実験の場合には、投与の都度麻酔を施すとその影響が繰り返されることから、反復投与を行う実験ができないことになる。
更に、魚保持具により保持された供試魚の腹部に対して腹腔内投与などの所定の処置を施すにあたり、供試魚の腹部が魚保持具で隠蔽されていると、当該魚保持具に保持された状態で供試魚を前後軸周りに回転させて、供試魚の腹部を露出させる必要がある。しかしながら、この回転操作において、供試魚に大きなダメージを与えてしまうことが懸念される。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、ダメージを極力抑制して供試魚を所定の姿勢で確実に保持しながら、当該供試魚の腹部に対して適切に所定の処置を施すことができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、柔軟性を有する保持具を備え、
前記保持具が、上面側において前後方向に沿って延在して上方の開放部から投入された供試魚を内部に保持する保持用溝を有する供試魚保持装置であって、
前記保持具が、前記保持用溝の底部において前後方向に沿って延在して前記保持用溝の内部に保持された供試魚の腹部を下面側に露出させるスリットを有する点にある。
【0007】
本構成によれば、柔軟性を有する保持具が有する保持用溝の内部に供試魚を優しく保持することが可能となり、例え供試魚が暴れようとしても、保持用溝の内部に保持されているために暴れにくく、結果的に供試魚に対するダメージを抑制することが可能となる。
そして、保持具における保持用溝の底部には上記スリットが設けられているので、下面側から当該スリットを通じて保持用溝の内部に保持されている供試魚の腹部に対して、供試魚腹腔内投与具を用いた腹腔内投与などの所定の処置を容易且つ確実に施すことができる。
従って、本発明により、ダメージを極力抑制して供試魚を所定の姿勢で確実に保持しながら、当該供試魚の腹部に対して適切に所定の処置を施すことができる技術を提供することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記保持具が、前記保持用溝が形成された溝形成部分と、当該溝形成部分の左右両側部の下部側から両側方に延出する一対の側翼部分とを有して形成されている点にある。
【0009】
本構成によれば、保持具において、溝形成部分の左右両側部の下部から両側方に延出する一対の側翼部分の夫々の外側端部を溝形成部分の上面側に向けて移動させて近接させる形態で、当該一対の側翼部分を屈撓させる側翼部分屈撓操作を行うことが可能となる。そして、このような側翼部分屈撓操作を行うと、溝形成部分において、下面側には内側から外側に向かう引張力が生じると共に、その上面側には外側から内側に向かう圧縮力が生じる。
よって、溝形成部分の保持用溝の内部に供試魚を保持した状態で上記側翼部分屈撓操作を行えば、上記圧縮力により保持用溝の幅が縮小することで当該保持用溝の内部に保持された供試魚を保持用溝の両側壁により適切に把持しながら、上記引張力により幅が拡大されたスリットを通じて一層容易且つ確実に、保持用溝の内部に保持されている供試魚の腹部に対して所定の処置を施すことができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記保持具の下面が平面状に形成されており、
前記保持具において、前記スリットが、前記保持具の下面に開口するように設けられている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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