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公開番号2024057482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164254
出願日2022-10-12
発明の名称コンセント装置
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01R 31/69 20200101AFI20240417BHJP(測定;試験)
要約【課題】プラグの接触不良を検知する検出精度を安定させたコンセント装置を提供する。
【解決手段】コンセント装置1は、ハウジング10内に、挿入口7から挿入されるプラグ2の栓刃2a,2aを挟持する第1刃受けバネ3a及び第2刃受けバネ3bを有する刃受け金具6が設けられている。第1刃受けバネ3aと第2刃受けバネ3bとは、左右に並んで設けられている。また、第1刃受けバネ3aの左右近傍に、栓刃2aに流れる電流を計測する電流センサ11と、刃受け金具6に電流が流れることによって発生する磁界の大きさを計測する磁気センサ12とが設けられている。加えて、磁気センサ12が磁束密度を計測する際に、第2刃受けバネ3bからの磁界の影響が出ないように、第1刃受けバネ3aと第2刃受けバネ3bとの間を遮断する磁場遮断板4が配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ケースの前面に設けられたコンセント口から挿入されたプラグの栓刃と電気的に接続される刃受けバネを有する刃受け金具が設置されてなるコンセント装置であって、
前記刃受け金具に流れる電流の大きさを計測する電流センサと、前記刃受け金具の近傍に、電流が流れることによって発生する磁界の大きさを計測する磁気センサとが配置されているとともに、
前記コンセント装置の正常時における前記電流センサによって計測される事前電流計測結果と、前記コンセント装置の正常時における前記磁気センサによって計測される事前磁気計測結果とが対応付けられた状態で予め記憶されている記憶部と、
前記プラグと前記刃受けバネとの接触不良を判定する制御部と、
前記制御部において接触不良と判定された際にその旨を報知する報知部とが設けられており、
前記制御部は、前記磁気センサによる計測結果と、前記電流センサによる計測結果に応じた事前電流計測結果に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記磁気計測結果とを比較することによって、前記刃受けバネとの接触不良を判定することを特徴とするコンセント装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は差し込まれたプラグを介して電気機器に電源を供給するコンセント装置に関し、特にプラグの接触不良を検知する機能を備えたコンセント装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
挿入されたプラグの接触不良を、プラグの栓刃と刃受けバネとの間の電圧差から検知する機能を備えたコンセント装置がある。例えば、特許文献1に記載のコンセント装置では、挿入されたプラグの栓刃の先端に接触する刃受けバネの内部に、接触子が固定されている。そして、プラグの栓刃に接触した接触子と刃受けバネとの電圧差が所定の閾値(電路電圧100Vに対して例えば5V)を超えたら、判定部が接触不良と判定する。そして、接触不良と判定したら、遮断回路により電路を遮断し、警報回路を報知動作するように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-15734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記刃受けバネの奥部に接触子を設けたコンセント装置では、プラグの栓刃と接触子とが接触する必要があるため、接触抵抗によってプラグの栓刃と刃受けバネとの間の電圧差の検出精度にばらつきが発生する。したがって、接触不良かどうかを判定する際に、精度が低くなる問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題に鑑み、プラグの接触不良を検知する検出精度を安定させたコンセント装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ケースの前面に設けられたコンセント口から挿入されたプラグの栓刃と電気的に接続される刃受けバネを有する刃受け金具が設置されてなるコンセント装置であって、刃受け金具に流れる電流の大きさを計測する電流センサと、刃受け金具の近傍に、電流が流れることによって発生する磁界の大きさを計測する磁気センサとが配置されているとともに、コンセント装置の正常時における電流センサによって計測される事前電流計測結果と、コンセント装置の正常時における磁気センサによって計測される事前磁気計測結果とが対応付けられた状態で予め記憶されている記憶部と、プラグと刃受けバネとの接触不良を判定する制御部と、制御部において接触不良と判定された際にその旨を報知する報知部とが設けられており、制御部は、磁気センサによる計測結果と、電流センサによる計測結果に応じた事前電流計測結果に対応付けて記憶部に記憶されている磁気計測結果とを比較することによって、刃受けバネとの接触不良を判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、刃受け金具に流れる電流の大きさを計測する電流センサと、刃受け金具の近傍に、電流が流れることによって発生する磁界の大きさを計測する磁気センサとが配置されているとともに、コンセント装置の正常時における電流センサによって計測される事前電流計測結果と、コンセント装置の正常時における磁気センサによって計測される事前磁気計測結果とが対応付けられた状態で予め記憶されている記憶部と、プラグと刃受けバネとの接触不良を判定する制御部と、制御部において接触不良と判定された際にその旨を報知する報知部とが設けられており、制御部は、磁気センサによる計測結果と、電流センサによる計測結果に応じた事前電流計測結果に対応付けて記憶部に記憶されている磁気計測結果とを比較することによって、刃受けバネとの接触不良を判定する構成を採用したものである。よって、磁界の大きさを接触式の検出方式によって検出する構成と違い、接触抵抗の影響を受けることなく正確に、プラグの接触不良を検知して報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係るコンセント装置の実施形態を示す概略構成図である。
栓刃と刃受けバネとの接続部及び電流線を示す拡大参考図であって、(A)は接触不良が発生していない状態、(B)は接触不良が発生している状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るコンセント装置の実施形態を示す概略構成図である。また、図2は、栓刃2aと刃受けバネ3との接続部及び電流線31を示す拡大参考図であって、(A)は接触不良が発生していない状態、(B)は接触不良が発生している状態を示している。
【0010】
コンセント装置1は、ハウジング10内に、挿入口7から挿入されるプラグ2の栓刃2a,2aを挟持する2つの刃受けバネ(第1刃受けバネ3a及び第2刃受けバネ3b)を有する刃受け金具6が設けられている。第1刃受けバネ3aと第2刃受けバネ3bとは、左右に並んで設けられている。また、第1刃受けバネ3aの左右近傍に、栓刃2aに流れる電流を計測する電流センサ11と、刃受け金具6に電流が流れることによって発生する磁界の大きさを計測する磁気センサ12とが設けられている。加えて、磁気センサ12が磁束密度を計測する際に、第2刃受けバネ3bからの磁界の影響が出ないように、第1刃受けバネ3aと第2刃受けバネ3bとの間を遮断する磁場遮断板4が配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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