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公開番号2024054876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2024020467,2022171336
出願日2024-02-14,2018-11-26
発明の名称偏光板および表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240410BHJP(光学)
要約【課題】本発明の目的は、位相差フィルムを備える円偏光板であって、高温環境下に置く前後で反射色相の変化が小さい円偏光板を提供することである。
【解決手段】偏光板と位相差フィルムとが接着剤層を介して積層された円偏光板は、その表面に粘着剤層を有し、偏光板は、偏光子を有し、位相差フィルムは、偏光板と粘着剤層との間に配置され、位相差フィルムは位相差層を2層含み、位相差層は、重合性液晶化合物が硬化した層を含み、位相差フィルムは、突刺し弾性率が30gf/mm以上150gf/mm以下であり、円偏光板の形状は実質的に矩形であり、突刺し弾性率は、先端径が1mmφ、0.5Rであるニードルを用いて、突刺し速度が0.33cm/秒である試験で測定される弾性率であり、当該試験は、直径11mmの円形の穴が開いた2枚の板の間に位相差フィルムを固定した状態で行われる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偏光板と位相差フィルムとが接着剤層を介して積層された円偏光板であって、
前記円偏光板は、その表面に粘着剤層を有し、
前記偏光板は、偏光子を有し、
前記位相差フィルムは、前記偏光板と前記粘着剤層との間に配置され、
前記位相差フィルムは位相差層を2層含み、
前記位相差層は、重合性液晶化合物が硬化した層を含み、
前記位相差フィルムは、突刺し弾性率が30gf/mm以上150gf/mm以下であり、
前記円偏光板の形状は実質的に矩形であり、
前記突刺し弾性率は、先端径が1mmφ、0.5Rであるニードルを用いて、突刺し速度が0.33cm/秒である試験で測定される弾性率であり、当該試験は、直径11mmの円形の穴が開いた2枚の板の間に前記位相差フィルムを固定した状態で行われる円偏光板。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記偏光子は厚みが15μm以下である請求項1に記載の円偏光板。
【請求項3】
前記位相差フィルムの厚みが25μm以下である請求項1または2に記載の円偏光板。
【請求項4】
前記偏光子は、液晶化合物が硬化した層から形成される請求項1~3のいずれか一項に記載の円偏光板。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の円偏光板と前面板とが接着層を介して積層された前面板付き円偏光板。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載の円偏光板が、前記粘着剤層を介して、表示素子に積層されている表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板および表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELともいう。)表示装置に代表される画像表示装置が急速に普及している。有機EL表示装置には、偏光子及び位相差フィルム(λ/4板)を備える円偏光板が搭載される。円偏光板を配置することにより、外光の反射を防止し、画面の視認性を向上させることができる。
【0003】
有機EL表示装置の台頭により、画像表示装置の薄型化への要望が強くなるに伴って、円偏光板についても薄型化が求められている。従来の樹脂フィルムを成形した位相差フィルムから、薄型化が可能な液晶化合物を材料にして形成した位相差フィルムへ変更することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。重合性液晶化合物を使用した位相差フィルムは、重合性液晶化合物を基材上に塗工し配向させ、必要により光照射をして配向状態を固定することで製造される。重合性液晶化合物から形成される位相差フィルムを有する円偏光板を高温環境下におくと、円偏光板の色相が初期状態から青または赤に変化するという問題があった。具体的には円偏光板が矩形であるとき、円偏光板の4つの端辺付近の反射色相が、それぞれ青または赤に変化することがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-54093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決することであり、位相差フィルムを備える円偏光板であって、高温環境下に置く前後で反射色相の変化が小さい円偏光板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] 偏光板と位相差フィルムとを有する円偏光板であって、
前記位相差フィルムは位相差層を含み、
前記位相差フィルムは、突刺し弾性率が15gf/mm以上であり、
前記突刺し弾性率は、先端径が1mmφ、0.5Rであるニードルを用いて、突刺し速度が0.33cm/秒である試験で測定される弾性率である円偏光板。
[2] 前記円偏光板は、その表面に粘着剤層を有し、
前記偏光板は、偏光子を有し、
前記位相差層は、重合性液晶化合物が硬化した層を含み、
前記位相差フィルムは、前記偏光板と前記粘着剤層との間に配置される[1]に記載の円偏光板。
[3] 前記偏光子は、液晶化合物が硬化した層から形成される[2]に記載の円偏光板。
[4] 前記円偏光板の形状は実質的に矩形であり、
前記偏光板において、前記偏光子の位相差フィルム側とは反対側の面に保護フィルムが積層されており、
前記保護フィルムは、延伸フィルムであり、
前記保護フィルムの延伸方向と円偏光板の短辺方向とが実質的に平行である[2]または[3]に記載の円偏光板。
[5] 前記位相差フィルムは、2層の位相差層を含む[1]~[4]のいずれかに記載の円偏光板。
[6] [1]~[5]に記載の円偏光板と前面板とが接着層を介して積層された前面板付き円偏光板。
[7] [2]~[4]のいずれかに記載の円偏光板が、前記粘着剤層を介して、表示素子に積層されている表示装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、位相差フィルムを備える円偏光板であって、高温環境下におく前後で反射色相の変化が小さい円偏光板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
円偏光板の層構成を示す概略断面図の一例である。
有機EL表示装置の層構成を示す概略断面図の一例である。
評価用のサンプルの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<円偏光板>
本発明の円偏光板は、偏光板と位相差フィルムとを備える。偏光板と位相差フィルムとは、例えば接着層を介して積層することができる。接着層としては、例えば後述の粘着剤層や接着剤層が挙げられる。本発明において偏光板とは、偏光子と、偏光子の片面、もしくは両面に貼合された保護フィルムとからなる積層体のことをいう。
【0010】
以下、図1を参照して、本発明の円偏光板の層構成の一例を説明する。なお、図1において偏光子10と保護フィルム11,12とをそれぞれ貼合するための接着剤層は図示していない。図1(a)に示す円偏光板100は、偏光子10の一方の面に第1の保護フィルム11が積層され、偏光子10のもう一方の面に第2の保護フィルム12が積層された偏光板1と、重合性液晶化合物が硬化した層20を含む位相差フィルム2とが、粘着剤層13を介して積層された層構成を有する。さらに、円偏光板100は、位相差フィルム2における偏光板1とは反対側の面に粘着剤層14を有する。粘着剤層14は、有機EL表示素子等へ貼合するための粘着剤層であることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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