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公開番号2024053539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2023148991
出願日2023-09-14
発明の名称(メタ)アクリル樹脂組成物、フィルム及び偏光板
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240408BHJP(光学)
要約【課題】耐熱性に優れる(メタ)アクリル樹脂組成物及びそれから形成されるフィルム、並びに、該フィルムを含む偏光板を提供する。
【解決手段】(メタ)アクリル樹脂(A)、エラストマー成分(B)及び酸化防止剤(C)とを含み、エラストマー成分(B)の含有量に対する酸化防止剤(C)の含有量の質量比が0.006以上0.2以下である(メタ)アクリル樹脂組成物及びそれから形成されるフィルム、並びに、該フィルムを含む偏光板が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(メタ)アクリル樹脂(A)、エラストマー成分(B)及び酸化防止剤(C)を含み、
前記エラストマー成分(B)の含有量に対する前記酸化防止剤(C)の含有量の質量比が0.006以上0.2以下である、(メタ)アクリル樹脂組成物。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記エラストマー成分(B)の含有量が、前記(メタ)アクリル樹脂(A)100質量部に対して、17.5質量部以上である、請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
【請求項3】
前記酸化防止剤(C)の含有量が、前記(メタ)アクリル樹脂(A)100質量部に対して、0.4質量部以上3.5質量部以下である、請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
【請求項4】
空気雰囲気中、270℃以上275℃以下の温度で3時間加熱したとき、又は、空気雰囲気中、250℃以上255℃以下の温度で6時間加熱したときの質量減少率が60%以下である、請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
【請求項5】
前記エラストマー成分(B)がゴム粒子である、請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル樹脂(A)は、シンジオタクティシティが互いに異なる(メタ)アクリル樹脂(A-1)及び(メタ)アクリル樹脂(A-2)を含む、請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
【請求項7】
ペレット形状である、請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物から形成されるフィルム。
【請求項9】
偏光子、接着剤層及び請求項8に記載のフィルムをこの順に含む偏光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、(メタ)アクリル樹脂組成物及びそれから形成されるフィルム、並びに偏光板に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置、有機EL表示装置に代表される画像表示装置等に広く用いられている偏光板は通常、偏光子の片面又は両面に保護フィルムとして熱可塑性樹脂フィルムを貼合した構成を有する。特開2008-102274号公報(特許文献1)には、保護フィルムとしてアクリル樹脂フィルムを用い得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-102274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(メタ)アクリル樹脂フィルムを(メタ)アクリル樹脂組成物から作製する際には、フィルム成形工程、必要に応じてさらに延伸工程を経るため、(メタ)アクリル樹脂組成物に熱負荷がかかる。したがって、(メタ)アクリル樹脂組成物には、熱負荷による劣化を生じにくいことが求められる。
【0005】
本発明の目的は、耐熱性に優れる(メタ)アクリル樹脂組成物及びそれから形成されるフィルム、並びに、該フィルムを含む偏光板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下に示す(メタ)アクリル樹脂組成物、フィルム及び偏光板を提供する。
〔1〕 (メタ)アクリル樹脂(A)、エラストマー成分(B)及び酸化防止剤(C)を含み、
前記エラストマー成分(B)の含有量に対する前記酸化防止剤(C)の含有量の質量比が0.006以上0.2以下である、(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔2〕 前記エラストマー成分(B)の含有量が、前記(メタ)アクリル樹脂(A)100質量部に対して、17.5質量部以上である、〔1〕に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔3〕 前記酸化防止剤(C)の含有量が、前記(メタ)アクリル樹脂(A)100質量部に対して、0.4質量部以上3.5質量部以下である、〔1〕又は〔2〕に記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔4〕 空気雰囲気中、270℃以上275℃以下の温度で3時間加熱したとき、又は、空気雰囲気中、250℃以上255℃以下の温度で6時間加熱したときの質量減少率が60%以下である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔5〕 前記エラストマー成分(B)がゴム粒子である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔6〕 前記(メタ)アクリル樹脂(A)は、シンジオタクティシティが互いに異なる(メタ)アクリル樹脂(A-1)及び(メタ)アクリル樹脂(A-2)を含む、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔7〕 ペレット形状である、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂組成物。
〔8〕 〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂組成物から形成されるフィルム。
〔9〕 偏光子、接着剤層及び〔8〕に記載のフィルムをこの順に含む偏光板。
【発明の効果】
【0007】
耐熱性に優れる(メタ)アクリル樹脂組成物及びそれから形成されるフィルム、並びに、該フィルムを含む偏光板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。
本発明に係る偏光板の層構成の他の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<(メタ)アクリル樹脂組成物>
本発明に係る(メタ)アクリル樹脂組成物(以下、単に「(メタ)アクリル樹脂組成物」ともいう。)は、(メタ)アクリル樹脂(A)、エラストマー成分(B)及び酸化防止剤(C)を含む。以下、(メタ)アクリル樹脂(A)、エラストマー成分(B)、酸化防止剤(C)をそれぞれ「成分(A)」、「成分(B)」、「成分(C)」ともいう。
【0010】
本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルからなる群より選択される少なくとも1種を表す。「(メタ)アクリロイル」及び「(メタ)アクリレート」等の表記についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)

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