TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024052200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158754
出願日2022-09-30
発明の名称農業用給水システム及びその水抜方法
出願人株式会社竹村製作所
代理人個人,弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E03B 7/10 20060101AFI20240404BHJP(上水;下水)
要約【課題】 低コストに実施し、経済性や省エネルギー性に優れた給水システムを提供するとともに、全残留水を確実かつ自動で排出可能にし、電気設備が無い農場等にも容易に適用可能にする。
【解決手段】 支管開閉弁5…を、操作部5h…の操作により弁体部5v…が変位して支管Ps…を開閉する開閉機能弁として構成するとともに、弁体部5v…の内部に、この弁体部5v…に対して上流側の支管Psiにおける所定の水圧Fw以上で閉位置Zcの弁体部5v…を閉側Zpcに切換え、かつ所定の水圧Fw未満で閉位置Zcの弁体部5v…を開側Zpoに切換えるサブバルブ機構6を設け、水抜き時に、給水源Sからの給水を停止した後、排泥弁3の開ポジションへの切換により、本管Pm及び複数の支管Ps…の残留水を排泥弁3から排出可能にする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
水を収容した給水源から、排泥弁を接続した本管に対して給水を行う本管給水部と、この本管における複数の異なる位置から分岐した複数の支管を備え、各支管の先端に設けた給水口を少なくとも地上に露出させるとともに、各支管の中途位置に少なくとも支管開閉弁を接続してなる複数の支管給水部を備える農業用給水システムにおいて、前記支管開閉弁を、操作部の操作により弁体部が変位して前記支管を開閉する開閉機能弁として構成するとともに、前記弁体部の内部に、この弁体部に対して上流側の支管における所定の水圧以上で閉位置の弁体部を閉側に切換え、かつ所定の水圧未満で閉位置の弁体部を開側に切換えるサブバルブ機構を設けたことを特徴とする農業用給水システム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記サブバルブ機構は、所定の水圧以上により上昇して上方に配した弁座部を閉じ、かつ所定の水圧未満により離間して前記弁座部を開くボール弁体を備えることを特徴とする請求項1記載の農業用給水システム。
【請求項3】
前記各支管は、前記支管開閉弁に対する上流側の中途位置に直列接続した水抜栓を備えることを特徴とする請求項1記載の農業用給水システム。
【請求項4】
前記給水源は、前記本管に対して水を送出する給水ポンプを備えることを特徴とする請求項1記載の農業用給水システム。
【請求項5】
水を収容した給水源から、排泥弁を接続した本管に対して給水を行う本管給水部と、この本管における複数の異なる位置から分岐した複数の支管を備え、各支管の先端に設けた給水口を少なくとも地上に露出させるとともに、各支管の中途位置に少なくとも支管開閉弁を接続してなる複数の支管給水部を備える農業用給水システムの水抜方法であって、前記支管開閉弁を、操作部の操作により弁体部が変位して前記支管を開閉する開閉機能弁として構成するとともに、前記弁体部の内部に、この弁体部に対して上流側の支管における所定の水圧以上で閉位置の弁体部を閉側に切換え、かつ所定の水圧未満で閉位置の弁体部を開側に切換えるサブバルブ機構を設け、水抜き時に、前記給水源からの給水を停止した後、前記排泥弁の開ポジションへの切換により、前記本管及び前記複数の支管の残留水を前記排泥弁から排出可能にしたことを特徴とする農業用給水システムの水抜方法。
【請求項6】
前記給水源から給水ポンプにより前記本管に対して水を送出することを特徴とする請求項5記載の農業用給水システムの水抜方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給水源から給水される本管給水部とこの本管給水部から分岐する複数の支管給水部を備える農業用給水システム及びその水抜方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、大規模な農地等には、対応する給水設備が併設されることも多いとともに、特に、寒冷地に設置される給水設備には、残留水の凍結を防止するための水抜機能を付設している。具体的には、給水源に対して本管を接続し、この本管に対して、複数の支管を所定の間隔おきに設置することにより、複数の農業従事者が共同で使用している。また、各支管の先端側には、それぞれ開閉弁(蛇口)を接続した給水口を備えるとともに、各支管の中途位置には、凍結を防止する不凍水抜栓(特許文献1参照)を接続しているが、各支管は、個々の農業従事者により管理されているため、寒冷時に、水抜栓の操作による水抜きを忘れ、凍結により支管の損傷を招くことも少なくない。このため、より確実に全支管の水抜きを行う手法(手段)が要請されている。
【0003】
従来、このような要請に応える手段としては、複数の水抜栓(電動弁)を制御盤により集中的に制御するようにした装置も特許文献2に記載される複数軒の水道配管の凍結防止装置により知られている。同文献2に記載の凍結防止装置は、簡単な操作で確実に水抜きができ、維持、管理が容易で、設置コストをできるだけ低くした、複数軒の水道配管の凍結防止装置の提供を目的としたものであり、具体的には、複数個の元栓と、その下流側に接続される電動切換弁と、上記複数個の電動切換弁の排水口に排水管を介して接続され、空気と水をともに吸引できる1戸の電動吸引装置と、その制御盤と、複数個の操作盤とを備え、各操作盤のスイッチの投入により上記制御盤を介して電動吸引装置を作動させ、配管内の水を強制的に外部に排出するようにするとともに、上記元栓を電動にして、各操作盤のスイッチの投入により、元栓を閉じた後で、電動切換弁を開き、一定時間経過後に電動吸引装置を作動させるようにシーケンス制御するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-060097号公報
特開2002-275953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来の凍結防止装置は、次のような問題点があった。
【0006】
即ち、電気設備が前提となるため、電気設備のない農場等では適用が困難となる。仮に、電気設備が存在したとしても屋外の広いエリアに設置する場合、設置コストが無視できない。一方、この種のシステム(装置)は、コンピュータシステムや通信システムを組合わせた集中管理方式を採用し、一カ所で全体の制御対象を一括して制御することも比較的容易に実現可能となるが、全体の更なる高コスト化を招きやすいため、現実的には採用しにくい。
【0007】
しかも、この種のシステム(凍結防止装置)は、寒冷時における冬季期間以外では、ほとんど使用しないため、費用対効果の観点からのデメリットも無視できない。結局、農業用給水システムの分野において、全支管の水抜きを容易かつ確実に行うとともに、無用なメンテナンス費用やランニングコストを回避し、経済性や省エネルギー性に優れた水抜きを実現するシステムは何ら提案されていないのが実情である。
【0008】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した農業用給水システム及びその水抜方法の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る農業用給水システム1は、上述した課題を解決するため、水Wを収容した給水源Sから、排泥弁3を接続した本管Pmに対して給水を行う本管給水部Mmと、この本管Pmにおける複数の異なる位置X1,X2…Xnから分岐した複数の支管Ps…を備え、各支管Ps…の先端に設けた給水口4…を少なくとも地上Gに露出させるとともに、各支管Ps…の中途位置に少なくとも支管開閉弁5…を接続してなる複数の支管給水部Ms…を備える給水システムを構成するに際して、支管開閉弁5…を、操作部5h…の操作により弁体部5v…が変位して支管Ps…を開閉する開閉機能弁として構成するとともに、弁体部5v…の内部に、この弁体部5v…に対して上流側の支管Psiにおける所定の水圧Fw以上で閉位置Zcの弁体部5v…を閉側Zpcに切換え、かつ所定の水圧Fw未満で閉位置Zcの弁体部5v…を開側Zpoに切換えるサブバルブ機構6を設けたことを特徴とする。
【0010】
一方、本発明に係る農業用給水システム1の水抜方法は、上述した課題を解決するため、水Wを収容した給水源Sから、排泥弁3を接続した本管Pmに対して給水を行う本管給水部Mmと、この本管Pmにおける複数の異なる位置X1,X2…Xnから分岐した複数の支管Ps…を備え、各支管Ps…の先端に設けた給水口4…を少なくとも地上Gに露出させるとともに、各支管Ps…の中途位置に少なくとも支管開閉弁5…を接続してなる複数の支管給水部Ms…を備える農業用給水システム1の水抜きを行うに際し、支管開閉弁5…を、操作部5h…の操作により弁体部5v…が変位して支管Ps…を開閉する開閉機能弁として構成するとともに、弁体部5v…の内部に、この弁体部5v…に対して上流側の支管Psiにおける所定の水圧Fw以上で閉位置Zcの弁体部5v…を閉側Zpcに切換え、かつ所定の水圧Fw未満で閉位置Zcの弁体部5v…を開側Zpoに切換えるサブバルブ機構6を設け、水抜き時に、給水源Sからの給水を停止した後、排泥弁3の開ポジションへの切換により、本管Pm及び複数の支管Ps…の残留水を排泥弁3から排出可能にしたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

丸一株式会社
排水部材
11日前
丸一株式会社
排水栓装置
1か月前
個人
便器洗浄タンク装置
1か月前
個人
シャワーヘッド固定装置
1か月前
丸一株式会社
排水装置
16日前
株式会社KVK
水栓
1か月前
株式会社KVK
水栓
1か月前
株式会社KVK
水栓
1か月前
レック株式会社
薬液供給器
1か月前
シナネン株式会社
洗濯機用防水パン
1日前
株式会社KVK
センサユニット
1か月前
株式会社テイエルブイ
フロート式逆流防止弁
3日前
株式会社KVK
センサユニット
1か月前
株式会社KVK
センサユニット
1か月前
株式会社KVK
センサユニット
1か月前
アロン化成株式会社
逆流抑止継手
2か月前
アロン化成株式会社
逆流抑止継手
2か月前
株式会社KVK
水栓及びガイド部材
1か月前
株式会社サワヤ
逆流防止具及び逆流防止方法
4日前
前澤工業株式会社
ポート付地下式消火栓
1か月前
積水化学工業株式会社
継手
1か月前
株式会社シンカテック
排水口構造
2か月前
TOTO株式会社
撮影システム及びトイレ装置
1か月前
株式会社高岡ケージ工業
側溝用蓋
2か月前
SANEI株式会社
水栓
11日前
株式会社ヒヨリジャパン
粗集かご、および排水構造
1か月前
株式会社KVK
水栓
1か月前
OGグループ株式会社
突張り部材の螺合組付け蓋体
2か月前
株式会社クボタケミックス
排水集合管
1か月前
積水化学工業株式会社
集合管継手
1か月前
株式会社クボタケミックス
排水集合管
2日前
株式会社クボタケミックス
排水集合管
1か月前
TOTO株式会社
水洗大便器
2か月前
TOTO株式会社
水洗大便器
2か月前
TOTO株式会社
シール部材
2か月前
TOTO株式会社
水洗大便器
1か月前
続きを見る