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公開番号2024029281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022131456
出願日2022-08-22
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E03D 11/02 20060101AFI20240228BHJP(上水;下水)
要約【課題】汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる水洗大便器を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、ボウル部と、トラップ管路と、第1吐水口と、第2吐水口と、接合部とを備える。ボウル部は、汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有する。トラップ管路は、ボウル部の底部と連通するとともに底部から延びており、汚物受け面で受けた汚物を排出する。第1吐水口は、リム部へ向けて洗浄水を吐水し、汚物受け面上を旋回する洗浄水の第1の流れを形成する。第2吐水口は、リム部へ向けて洗浄水を吐水し、第1の流れと合流する洗浄水の第2の流れを形成する。接合部は、汚物受け面およびリム部の間を接合し、第1吐水口または第2吐水口の第1の流れの流れ方向における直前において第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、前記汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有するボウル部と、
前記ボウル部の底部と連通するとともに前記底部から延びており、前記汚物受け面で受けた汚物を排出するトラップ管路と、
前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記汚物受け面上を旋回する洗浄水の第1の流れを形成する第1吐水口と、
前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記第1の流れと合流する洗浄水の第2の流れを形成する第2吐水口と、
前記汚物受け面および前記リム部の間を接合し、前記第1吐水口または前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する接合部と
を備える
ことを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記接合部は、上下方向における前記接合部の占める割合が前記第1の流れの上流側から下流側へかけて大きくなる
ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
前記第2吐水口は、前記ボウル部の後部に配置され、
前記接合部は、前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
前記接合部は、前記凹面の曲率が小さくなる前記流れ方向における始点が前記ボウル部における前後方向の中心よりも後方に位置する
ことを特徴とする請求項3に記載の水洗大便器。
【請求項5】
前記接合部は、前記始点よりも下流側において、前記接合部の最下端から前記リム部の最上端までの距離のうち半分以上を占める
ことを特徴とする請求項4に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有するボウル部を備える水洗大便器において、洗浄水を吐水する複数の吐水口を備えるものが知られている。このような複数の吐水口は、たとえば、汚物受け面上を旋回する第1旋回流を形成するよう洗浄水を吐水する第1吐水口と、第1旋回流と合流する第2旋回流を形成するよう洗浄水を吐水する第2吐水口とを有する(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-8790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したような従来の水洗大便器では、たとえば、一次水圧を便器本体へ供給する、いわゆるフラッシュバルブ便器のような第1吐水口から吐出される洗浄水の水勢が大きなものの場合、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水が汚物受け面の後部領域においても旋回力を維持するため、汚物受け面の後部領域において洗浄水が下方へ流れにくいことがある。このため、洗浄水が下方へ流れにくい汚物受け面の後部領域には洗い残しが発生する可能性がある。
【0005】
このように、上記したような従来の水洗大便器は、汚物受け面の洗浄性能について改善の余地があった。
【0006】
実施形態の一態様は、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル形状の汚物受け面と、前記汚物受け面の上縁部において上方へ延びているリム部とを有するボウル部と、前記ボウル部の底部と連通するとともに前記底部から延びており、前記汚物受け面で受けた汚物を排出するトラップ管路と、前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記汚物受け面上を旋回する洗浄水の第1の流れを形成する第1吐水口と、前記リム部へ向けて洗浄水を吐水し、前記第1の流れと合流する洗浄水の第2の流れを形成する第2吐水口と、前記汚物受け面および前記リム部の間を接合し、前記第1吐水口または前記第2吐水口の前記第1の流れの流れ方向における直前において前記第1の流れの上流側から下流側へかけて小さくなる曲率で湾曲している凹面を有する接合部とを備える。
【0008】
このような構成によれば、汚物受け面とリム部とを接合する接合部の凹面の曲率が第1吐水口または第2吐水口の第1の流れの流れ方向における直前において上流側から下流側へかけて小さくなるため、このような接合部の形状によって、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルを大きくすることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
【0009】
また、上記した水洗大便器において、前記接合部は、上下方向における前記接合部の占める割合が前記第1の流れの上流側から下流側へかけて大きくなる。
【0010】
このような構成によれば、上下方向における接合部の占める割合が第1の流れの上流側から下流側へかけて大きくなることで、遠心力で汚物受け面上を旋回する洗浄水に対して下向きのベクトルをより大きくすることができる。このため、たとえば、第1吐水口から大きな水勢で洗浄水が吐水されるような水洗大便器においても、汚物受け面において上部から底部へ洗浄水を流下させることが可能となる。これにより、汚物受け面の洗い残しの発生を抑えることができ、汚物受け面の洗浄性能を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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