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公開番号2024049802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156261
出願日2022-09-29
発明の名称小便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 13/00 20060101AFI20240403BHJP(上水;下水)
要約【課題】ヒータの設置面積が小さくても、溜水部の凍結を抑制することができる小便器を提供する。
【解決手段】本発明の小便器1は、立壁状の背面部8と、この背面部の下方に背面部と連続して形成された底面部10とを備えたボウル6と、このボウルの背面部に設けられ背面部へ洗浄水を吐水する吐水口12を備えた吐水装置4と、ボウルの底面部に設けられ洗浄水を溜める溜水部18を形成すると共に排水口20を備えた排水トラップ14と、を有し、排水トラップの外周壁16にヒータ30を設けたことを特徴としている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
立壁状の背面部と、この背面部の下方に前記背面部と連続して形成された底面部とを備えたボウルと、
このボウルの背面部に設けられ背面部へ洗浄水を吐水する吐水口を備えた吐水部と、
前記ボウルの底面部に設けられ洗浄水を溜める溜水部を形成すると共に排水口を備えた排水トラップと、を有し、
前記排水トラップの外周壁にヒータを設けたことを特徴とする小便器。
続きを表示（約 620 文字）【請求項２】
前記ヒータの少なくとも一部が排水トラップの外周壁の後方側面に設けられている、請求項１に記載の小便器。
【請求項３】
前記排水トラップは、上記外周壁の内側に設けられ前記排水口を形成する上下に開口した排水筒と、前記溜水部の上方を覆うように載置される天板部及びこの天板部から前記排水筒と外周壁の間を下方に突出する筒部を備えた目皿と、を有し、前記ヒータの下端は、前記排水トラップの外周壁の高さ方向において、前記目皿の筒部の下端よりも下方に位置している、請求項２に記載の小便器。
【請求項４】
前記ヒータは、電熱線とこの電熱線に接続された温度ヒューズとを備え、前記ヒータは、前記排水トラップの外周壁にその周方向に沿って貼り付けられている、請求項１乃至３の何れか１項に記載の小便器。
【請求項５】
前記ヒータは、さらに、前記電熱線又は前記温度ヒューズとを接続するリード部を有し、これらの電熱線又は温度ヒューズ及びリード部が接続手段により一体に絶縁接続され、且つ、前記排水トラップの外周壁にその周方向に対し傾斜して配置されている、請求項４に記載の小便器。
【請求項６】
前記ヒータは、さらに、前記排水トラップの外周壁に貼り付けるためのシートを有し、このシートには前記電熱線及び前記接続手段が配置され且つ複数の切れ込み部が形成されている、請求項５に記載の小便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、小便器に係わり、特に、溜水部の凍結を防止又は抑制した小便器に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、寒冷地において使用する際に、洗浄水の凍結を防止して、良好な便器洗浄が行われるようにした便器（小便器及び大便器）が知られている。例えば、特許文献１には、鉢部、給水口及び給水管にそれぞれ凍結防止用のヒータを取り付けた大便器が記載されている。また、特許文献２には、便器本体のスプレッダの近傍にヒータを取り付けて、寒冷地においても、スプレッダ及びボウル面の凍結を防ぎ、良好な洗浄を行うようにした小便器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平９－１４４１１４号公報
特開２００１－９８６２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した特許文献１の大便器においては、溜水部を形成する鉢部の前方から見た左側の外側面に、凍結防止用の鉢部ヒータを設けているが、ヒータを配置する面積が比較的大きく、鉢部ヒータを鉢部に設けることに取り付け上の問題はない。
これに対し、小便器においても、溜水部の凍結を防止することは有効であるが、小便器の場合、溜水部が小さく、また、高さ方向の寸法も短いため、ヒータの設置面積が小さくなり、そのため、溜水部にヒータを設ける場合には、有効な凍結防止を達成するために、ヒータの取付け位置やヒータの構造等において何らかの工夫が必要である。なお、特許文献２には、小便器の溜水部の凍結防止を図ることに関し何らの記載もない。
【０００５】
そこで、本発明は、従来からの要請を満たすためになされたものであり、ヒータの設置面積が小さくても、溜水部の凍結を抑制することができる小便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するために、本発明は、立壁状の背面部と、この背面部の下方に前記背面部と連続して形成された底面部とを備えたボウルと、このボウルの背面部に設けられ背面部へ洗浄水を吐水する吐水口を備えた吐水部と、ボウルの底面部に設けられ洗浄水を溜める溜水部を形成すると共に排水口を備えた排水トラップと、を有し、排水トラップの外周壁にヒータを設けたことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、排水トラップの外周壁にヒータを設けたので、ヒータの熱により排水トラップが効率的に温められるので、溜水部の凍結を防止することができる。さらに、本発明においては、ヒータの設置面積が小さい小便器に対して小型化されたヒータを設置することができる。
【０００７】
本発明において、好ましくは、ヒータの少なくとも一部が排水トラップの外周壁の後方側面に設けられている。
このように構成された本発明においては、ヒータの少なくとも一部が排水トラップの外周壁の後方側面に設けられているので、溜水部の凍結が洗浄水や尿が流れる量が多い排水トラップの後方側から広がる傾向があるが、この場合であっても、溜水部の凍結を効果的に抑制することができる。
【０００８】
本発明において、好ましくは、排水トラップは、外周壁の内側に設けられ排水口を形成する上下に開口した排水筒と、溜水部の上方を覆うように載置される天板部及びこの天板部から排水筒と外周壁の間を下方に突出する筒部を備えた目皿と、を有し、ヒータの下端は、排水トラップの外周壁の高さ方向において、目皿の筒部の下端よりも下方に位置している。
このように構成された本発明においては、ヒータの下端が、排水トラップの外周壁の高さ方向において、目皿の筒部の下端よりも下方に位置しているので、排水筒と目皿の筒部との間の溜水と目皿の筒部と外周壁との間の溜水が連通しても、この連通した溜水を効果的に加熱して凍結を抑制することができる。
【０００９】
本発明において、好ましくは、ヒータは、電熱線とこの電熱線に接続された温度ヒューズとを備え、ヒータは、排水トラップの外周壁にその周方向に沿って貼り付けられている。
このように構成された本発明においては、ヒータが、電熱線とこの電熱線に接続された温度ヒューズとを備え、排水トラップの外周壁にその周方向に沿って貼り付けられているので、ヒータの設置面積が小さい小便器であっても、電熱線の必要長さを確保することができる。
【００１０】
本発明において、好ましくは、ヒータは、さらに、電熱線又は温度ヒューズとを接続するリード部を有し、これらの電熱線又は温度ヒューズ及びリード部が接続手段により一体に絶縁接続され、且つ、排水トラップの外周壁にその周方向に対し傾斜して配置されている。
このように構成された本発明においては、接続手段により、電熱線又は温度ヒューズとリード部を一体に絶縁接続するようにしているので、リード部及び接続箇所を減らし、電熱線の配設面積を十分に確保することができる。さらに、本発明においては、接続手段が、排水トラップの外周壁にその周方向に対し傾斜して配置されているので、接続手段の長さが長くなった場合でも、溜水部の高さに合うように電熱線と温度ヒューズ及びリード部を配置することができ、接続手段内部の剛性の高い部位の影響を少なくして、ヒータを貼り付けることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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