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公開番号2024051796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158129
出願日2022-09-30
発明の名称電子機器
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 5/02 20060101AFI20240404BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】プリント配線板の貫通穴内に入り込んだ水を積極的に排水させる。
【解決手段】コネクタユニット100は、上面30Aと下面30Bとを貫通する円形の貫通穴31bを備えたプリント配線板30と、上面30A上に実装された電子部品40と、下面30B側に配置され、少なくとも一部が貫通穴31bと対向する導水部材20と、ケース70とを備える。導水部材20は、貫通穴31bと対向している部分が、突起形状(先端部203)、または下面30Bから離れる方向に傾いた面(面231b)を有し、端部31b2の形状の重心との最短距離が、端部31b2の形状に挿入可能な最大の円の半径よりも短い距離に配置されている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1の面及びこれと対向する第2の面を有したプリント配線板であって、前記第1の面と前記第2の面とを貫通する貫通穴を備えたプリント配線板と、
前記プリント配線板の前記第1の面上に実装された電子部品と、
前記プリント配線板の前記第2の面側に配置され、少なくとも一部が前記貫通穴と対向する導水部材と、
前記プリント配線板と、前記電子部品と、前記導水部材とを収容するケースと、
を備え、
前記導水部材は、前記貫通穴と対向している部分が、突起形状、または前記第2の面から離れる方向に傾いた面を有し、前記貫通穴における前記第2の面側の端部の形状の重心との最短距離が、前記端部の形状に挿入可能な最大の円の半径よりも短い距離に配置されている、
電子機器。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記プリント配線板の前記貫通穴の穴の形状は円形である請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記プリント配線板の前記貫通穴の穴の形状は長円形である請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記プリント配線板の前記貫通穴の穴の形状は四辺形である請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記ケースは、前記電子機器の外部に通じる排水穴を有する、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子機器。
【請求項6】
前記電子部品は凸部を有したコネクタ部品であり、
前記貫通穴には、前記コネクタの前記凸部が挿入されている、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器の排水構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
排水構造を有した電子機器の従来技術として、ケースの内部に水が浸入しても、浸入した水を外部に排出することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。図13、14は、従来技術の排水構造を示した図である。この従来技術は、車両のインストルメントパネルに組み込まれ、車室内に露出された操作面側が側面視にて低くなるように傾斜した状態で設置される車載装置である。車載装置1は、外部からケーブルを接続するためのコネクタ121が搭載された回路基板12と、回路基板が収容されたケース16と、を備える。また、ケースは、操作面と反対側に、コネクタを露出させるための開口部168が形成された後壁164を有する。ケースは、後壁の下部から操作面側に向かって延伸した、排水穴166が形成された底壁162を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021―154824号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の車載装置1は、底壁162まで導かれた水が排水穴166から排出される技術が開示されているにとどまる。電子機器の使用形態によっては被水の全てがからなずしも底壁162まで到達するとは限らず、例えば回路基板等の他の部品上に留まってしまう場合もあり得る。
【0005】
一方、回路基板の一部をなすプリント配線板には、多くの場合、例えば電子部品用の位置決めなどのために貫通穴を有する。そのためプリント配線板上に被水が残留した場合、被水の一部が貫通穴に入り込んでしまう場合がある。貫通穴に入り込んだ被水は、水滴となってプリント配線板の下方に排水する場合もある。一方で、貫通穴の穴径の大きさや、プリント配線板の角度等の条件によっては、プリント配線板の貫通穴の中に被水が留まってしまい、結果としてプリント配線板上に水が滞留してコネクタなどの搭載部品が錆びてしまう虞があるという課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、プリント配線板の貫通穴内に入り込んだ水を積極的に排水させることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本実施形態に係る電子機器は、第1の面と第2の面とを貫通する円形の貫通穴を備えたプリント配線板と、プリント配線板の第1の面上に実装された電子部品と、プリント配線板の第2の面側に配置され、少なくとも一部が貫通穴と対向する導水部材と、プリント配線板と電子部品と導水部材とを収容するケースとを備える。導水部材は、貫通穴と対向している部分が、突起形状、または第2の面から離れる方向に傾いた面を有し、貫通穴における第2の面側の端部の形状の重心との最短距離が、端部の形状に挿入可能な最大の円の半径よりも短い距離に配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本実施形態の電子機器によれば、導水部材が貫通穴に向けた突起部、または貫通穴の貫通方向に対して所定の角度を有した傾斜面を有し、貫通穴における第2の面側の端部の形状の重心との最短距離が、端部の形状に挿入可能な最大の円の半径よりも短い距離に配置されていることから、プリント配線板の貫通穴に入り込んだ水を積極的に排水させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは、本実施形態における電子機器の例として、コネクタユニットの一実施例を示す斜視図であり、図1Bはその側面図であり、図1Cはその正面図である。
図2Aは図1Aに示したコネクタユニットの背面図であり、図2Bは図2AにおけるC-C線断面図である。
図3は、図1Aに示したコネクタユニットの分解斜視図である。
図4Aは図1Aに示したコネクタユニットにおいて、プリント回路板35を示した斜視図であり、図4Bは図4Aに示したプリント配線板30の側面図である。
図5Aは、防水シール部材60が一体形成されたプリント回路板35の斜視図である。図5Bは、コネクタユニット100を境界30cを含む面で切断した場合のインタフェースコネクタ40側から見た断面図である。
図6Aは後面カバー80を有する場合のコネクタユニットの一実施例を示す背面図であり、図6Bは図6AにおけるC-C線断面図である。
図7は、導水部材20を説明するための図であって、図7Aは、図1CにおけるA-A断面図において図1Bの前面板部74から断面線B-Bまでの領域を表示した図であり、図7Bは図1BにおけるB-B断面図であり、図7Cは図7Bを左上方から見た斜視図であり、図7Dは図7Bを左下方向から見た斜視図である。
図8は、図7Aの一点鎖線で示した領域内の拡大図である。
図9は、導水部材21を説明するための図であって、図9A-Dは、図7A-Dのそれぞれに対応する図であり、図9Eは、図9BにおけるE-E断面図である。
図10は、導水部材22を説明するための図であって、図10A-Dは、図7A-Dのそれぞれに対応する図であり、図10Eは、図10Dの一点鎖線で示した領域内の拡大図である。
図11は、導水部材23を説明するための図であって、図11A-Dは、図7A-Dのそれぞれに対応する図である。
図12は、図11Aの一点鎖線で示した領域内の拡大図である。
図13は、排水構造を有した電子機器の従来技術を説明するための図である。
図14は、排水構造を有した電子機器の従来技術を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態にについて図面を参照して説明する。この説明では、電子機器としてコネクタユニットを例に用いた場合について説明する。但し、本発明は、後述する貫通穴を有したプリント配線板を備えた電子機器であれば、その種類は特にコネクタユニットに限定されず、他の電子機器でもよい。なお、以降の説明において、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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