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公開番号2024051397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157544
出願日2022-09-30
発明の名称体液吸収性パッド
出願人グンゼ株式会社
代理人個人
主分類A61F 13/15 20060101AFI20240404BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】繰返し使用しても十分な耐久性を確保でき、着用感に優れた薄型の体液吸収性パッドを提供する。
【解決手段】ショーツのクロッチ部に装着され、再利用可能な体液吸収性パッドであって、ベース部材と、吸収性部材と、クロッチ部に固定する固定部材とを備え、ベース部材は、防水層と、防水層を挟んで両面に配された一対の被覆生地層と、を含む少なくとも3層で構成され、防水層の両面が一対の被覆生地層でラミネート加工されることにより被覆生地層の縁部が解れ止め特性を備えるとともに、一対の被覆生地層のうちクロッチ部との対向面に撥水加工面が形成され、吸収性部材は、肌側に配される吸水性生地層と、ベース部材の側に配される保水層と、を備え、保水層の端縁部が吸水性生地層に接着固定され、吸水性生地層の周縁部が肌側に配された被覆生地層の厚み方向に浸透した接着剤を介して連続的に接着固定されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ショーツのクロッチ部に前後方向に沿って装着され、再利用可能な体液吸収性パッドであって、
前記クロッチ部側に配されるベース部材と、肌側に配される吸収性部材と、前記クロッチ部に装着された前記ベース部材を前記クロッチ部に固定する固定部材とを備え、
前記ベース部材は、防水層と、前記防水層を挟んで両面に配された一対の被覆生地層と、を含む少なくとも3層で構成され、前記防水層の両面が前記一対の被覆生地層でラミネート加工されることにより前記被覆生地層の縁部が解れ止め特性を備えるとともに、前記一対の被覆生地層のうち前記クロッチ部との対向面に撥水加工面が形成され、
前記吸収性部材は、前記肌側に配される吸水性生地層と、前記ベース部材の側に配される保水層と、を備えて構成され、前記保水層の前記前後方向の端縁部が前記吸水性生地層に接着固定されるとともに、前記吸水性生地層の周縁部が前記肌側に配された前記被覆生地層の厚み方向に浸透した接着剤を介して連続的に接着固定されている体液吸収性パッド。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記ベース部材のうち肌側に配される前記被覆生地片の平均厚みは0.4mm以下である請求項1記載の体液吸収性パッド。
【請求項3】
前記ベース部材の平均厚みは1mm以下である請求項1記載の体液吸収性パッド。
【請求項4】
前記接着剤は、湿気硬化型接着剤を含むホットメルト接着剤が用いられ、前記吸水性生地層の周縁部に連続的に形成された前記接着剤の幅が4mm以下に形成されている請求項1から3の何れかに記載の体液吸収性パッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーツのクロッチ部に前後方向に沿って装着され、再利用可能な体液吸収性パッドに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、使用前において嵩張らず、使用の際に、着用者の肌側に凸の形状に容易に変形させることのできる吸収性物品が開示されている。
【0003】
当該吸収性物品は、液保持性の吸収層及び液不透過性の裏面層を具備する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の両側に設けられた一対のウイング部とを備え、前記各ウイング部は、前記吸収性本体の近傍における非肌当接面側にズレ止め手段を有しており、前記ウイング部同士を結合する止着手段を有しており、該ウイング部同士を結合させて、ショーツのクロッチ部に固定した状態において、該クロッチ部の幅方向中央部と両ウイング部とが離間可能になされている。
【0004】
このような吸収性物品は、高分子吸収体等が組み込まれているため体液の吸収性が高く、生理用ナプキンや尿パッドなどに好適に用いられている。しかし、使い捨てであり、後に焼却処分されることにより環境汚染を招くなどの環境負荷が高いという課題があった。
【0005】
特許文献2には、繰返し使用することができ、肌にやさしく、且つ吸収した体液の漏洩を効果的に防止する体液吸収パッドが開示されている。当該体液吸収パッドは、地肌に接する部分に布を用いた体液吸収パッドにおいて、体液を吸収するための吸収体を設け、前記体液吸収パッドを略長円形状に形成し、前記体液吸収パッドの幅方向の略中心部に前記体液吸収パッドの長手方向の全長または略全長にわたって略平行に延びる複数の縫着線を形成し、少なくとも該縫着線どうしの間に前記吸収体を設けたことを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-7074号公報
特開2006-314625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献2に記載された体液吸収パッドは洗濯することにより再利用が可能となるが、繰り返し洗濯しても周縁部から漏れない耐久性や、寸法安定性等が要求される。そして、肌側層、逆流防止層、吸収層、防水層、最下層の5層構造となり、吸収層を挟んで各層が重畳配置され、体液が外側に伝わらないようにするための略環状に形成された防水シートが周縁部の全周にわたって縫着されて一体化されている。このような構成により、洗濯時の収縮等が防止され、耐久性が確保されているのであるが、その結果、構造が複雑になり、体液吸収パッドの厚みが厚くなり、着用感が悪くなるという課題があった。
【0008】
本発明の目的は、上述した問題に鑑み、繰返し使用しても十分な耐久性を確保でき、着用感に優れた薄型の体液吸収性パッドを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本発明による体液吸収性パッドの第一の特徴構成は、ショーツのクロッチ部に前後方向に沿って装着され、再利用可能な体液吸収性パッドであって、前記クロッチ部側に配されるベース部材と、肌側に配される吸収性部材と、前記クロッチ部に装着された前記ベース部材を前記クロッチ部に固定する固定部材とを備え、前記ベース部材は、防水層と、前記防水層を挟んで両面に配された一対の被覆生地層と、を含む少なくとも3層で構成され、前記防水層の両面が前記一対の被覆生地層でラミネート加工されることにより前記被覆生地層の縁部が解れ止め特性を備えるとともに、前記一対の被覆生地層のうち前記クロッチ部との対向面に撥水加工面が形成され、前記吸収性部材は、前記肌側に配される吸水性生地層と、前記ベース部材の側に配される保水層と、を備えて構成され、前記保水層の前記前後方向の端縁部が前記吸水性生地層に接着固定されるとともに、前記吸水性生地層の周縁部が前記肌側に配された前記被覆生地層の厚み方向に浸透した接着剤を介して連続的に接着固定されている点にある。
【0010】
クロッチ部側に配されるベース部材と、肌側に配される吸収性部材が重畳配置され、固定部材を介してショーツのクロッチ部に固定される。ベース部材は防水層を挟んで一対の被覆生地層がラミネート加工され、被覆生地層の縁部を縫着処理しなくても、解れ止め特性が発揮されるようになり、肌触りの良さが発揮される。また、吸収性部材に体液が浸潤しても防水層、及び、被覆生地層のうちクロッチ部との対向面に形成された撥水加工面によりショーツ側への体液の漏れが効果的に回避される。そして、吸収性部材は、肌に接して体液を通過させる吸水性生地層と、通過した体液を吸収して保持する保水層と、を備えており、保水層の前後方向の端縁部が吸水性生地層に接着固定されることで、保水層による高い保水効果が確保される。また、保水層を覆う吸水性生地層の周縁部が肌側に配された被覆生地層の厚み方向に浸透した接着剤を介して連続的に接着固定されているので、吸収性部材をベース部材に縫着固定する必要が無く、肌触りの良さを生かしながらも、被覆生地層の厚み方向に形成された接着剤の浸透層により保水層に吸収された体液が浸透層より被覆生地層の外側に浸潤することも回避される。
(【0011】以降は省略されています)

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