TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024049757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156183
出願日2022-09-29
発明の名称線材曲がり評価方法
出願人大同特殊鋼株式会社
代理人弁理士法人むつきパートナーズ
主分類G01N 25/16 20060101AFI20240403BHJP(測定;試験)
要約【課題】曲がり抑制や曲がり矯正のための工程等の要否を判断するための線材の冷却中における曲がりを、模擬線材を用いて評価する方法の提供。
【解決手段】線材の冷却中における曲がりを模擬的に評価する方法である。線材を模擬した模擬線材を定盤の上面に沿って配置し模擬線材及び定盤を同一の温度に加熱した後、模擬線材の一端部から所定長さ位置までを定盤の上方から衝風冷却し一端部の近傍のみに曲がりを生じさせ、模擬線材の頂面及び底面の温度差と、一端部の曲がりとの関係を測定することを特徴とする。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
線材の冷却中における曲がりを模擬的に評価する方法であって、
前記線材を模擬した模擬線材を定盤の上面に沿って配置し前記模擬線材及び前記定盤を同一の温度に加熱した後、前記模擬線材の一端部から所定長さ位置までを前記定盤の上方から衝風冷却し前記一端部の近傍のみに曲がりを生じさせ、前記模擬線材の頂面及び底面の温度差と、前記一端部の曲がりとの関係を測定することを特徴とする線材曲がり評価方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記一端部から前記所定長さ位置まで前記模擬線材に沿って平行に配置させたガス配管に設けたスリット穴からガスを前記模擬線材の前記頂面に向けて送出して衝風冷却することを特徴とする請求項1記載の線材曲がり評価方法。
【請求項3】
前記ガスが前記模擬線材の他端部へ向けて前記所定長さ位置から流れることを抑制する仕切り板を設けておくことを特徴とする請求項2記載の線材曲がり評価方法。
【請求項4】
前記模擬線材の前記頂面及び前記底面の前記温度差は、前記模擬線材の前記頂面と、前記定盤の前記上面と、の温度差を測定して求めることを特徴とする請求項1記載の線材曲がり評価方法。
【請求項5】
前記模擬線材及び前記定盤を炉内で加熱し、炉外で衝風冷却することを特徴とする請求項1記載の線材曲がり評価方法。
【請求項6】
前記定盤の前記上面にはV溝が与えられており、前記V溝に沿って内部に前記模擬線材を配置させることを特徴とする請求項1乃至5のうちの1つに記載の線材曲がり評価方法。
【請求項7】
前記一端部の曲がりは、前記定盤の側面からビデオ撮影し前記定盤の前記上面からの前記一端部の浮き上がり量を測定して求めることを特徴とする請求項1記載の線材曲がり評価方法。
【請求項8】
前記浮き上がり量に対する弾性変形限界に対応した前記温度差を求めることを特徴とする請求項7記載の線材曲がり評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、線材の冷却中における曲がりを評価する方法に関し、特に、模擬線材を用いた線材曲がり評価方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
鋼を線材に加工後、特に冷却工程において曲がり(反り)を生じ易い。そのため、生産ラインに線材の曲がりを検出する装置を設け、必要に応じて曲がり抑制や曲げ矯正工程を与えることが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、生産ラインにおける搬送中の線材の曲り(反り)を光学的に測定する方法を開示している。線材の一方の面側から光を照射するとともに、他方の面側で線材の長手方向に所定距離だけ隔てた2ケ所の光センサにて線材のエッジを通過した光の明暗部を受光しエッジ位置を検出する。この視差から曲り量が測定できるとしている。また、曲がりは、線材の水平方向と上下方向とに生じるため、それぞれの方向で前記した測定を行うとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭57-211003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のように、線材の上面側及び下面側、又は、両側面の温度差によって熱膨張差による曲がりを生じることになるが、かかる熱膨張差による曲がりを生じている場合であっても、弾性変形域内であれば線材全体が均一となる温度まで冷却されれば曲がりが解消されることになる。つまり、曲がり抑制や曲がり矯正のための工程、これに用いられる装置の要否については、線材の弾性変形域内の曲がりであるかを判断することが求められる。これにはあらかじめ模擬的に線材を評価しておくことが考慮された。
【0006】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、曲がり抑制や曲がり矯正のための工程等の要否を判断するための線材の冷却中における曲がりを評価する方法として、模擬線材を用いる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による線材の冷却中における曲がりを模擬的に評価する方法は、前記線材を模擬した模擬線材を定盤の上面に沿って配置し前記模擬線材及び前記定盤を同一の温度に加熱した後、前記模擬線材の一端部から所定長さ位置までを前記定盤の上方から衝風冷却し前記一端部の近傍のみに曲がりを生じさせ、前記模擬線材の頂面及び底面の温度差と、前記一端部の曲がりとの関係を測定することを特徴とする。
【0008】
かかる特徴によれば、模擬線材を用いた測定により、実操業における曲がり抑制や曲がり矯正のための工程等の要否を判断することができるようになるのである。
【0009】
上記した発明において、前記一端部から前記所定長さ位置まで前記模擬線材に沿って平行に配置させたガス配管に設けたスリット穴からガスを前記模擬線材の前記頂面に向けて送出して衝風冷却することを特徴としてもよい。また、前記ガスが前記模擬線材の他端部へ向けて前記所定長さ位置から流れることを抑制する仕切り板を設けておくことを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、模擬線材の一端部近傍を均一に冷却できて安定した測定ができるのである。
【0010】
上記した発明において、前記模擬線材の前記頂面及び前記底面の前記温度差は、前記模擬線材の前記頂面と、前記定盤の前記上面と、の温度差を測定して求めることを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、熱容量の大きい定盤の上面の温度を模擬線材の底面の温度と換算できて、サーモビューワーの如き非接触の光学温度計測手段により温度測定をできるから、簡便且つ安定した測定が可能となるのである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大同特殊鋼株式会社
浸炭用鋼およびその製造方法
5日前
大同特殊鋼株式会社
フェライト系快削ステンレス鋼材
5日前
帝人フロンティア株式会社
電磁波吸収シート
5日前
大同特殊鋼株式会社
Ni基合金及びその製造方法、並びに、Ni基合金部材
7日前
太陽誘電株式会社
検出装置
6日前
日本精機株式会社
センサユニット
28日前
株式会社チノー
放射温度計
29日前
太陽誘電株式会社
検出装置
7日前
個人
コンベックスルール用測定部品
1か月前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
9日前
株式会社プロテリアル
位置検出装置
9日前
アズビル株式会社
圧力センサ
12日前
アズビル株式会社
差圧センサ
12日前
三恵技研工業株式会社
レドーム
5日前
株式会社村田製作所
変位センサ
8日前
株式会社ヨコオ
プローブ
8日前
株式会社クボタ
検査装置
7日前
トヨタ自動車株式会社
給水治具
1か月前
株式会社テイエルブイ
処理装置
22日前
株式会社クボタ
検査装置
7日前
TDK株式会社
ガスセンサ
20日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
27日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
27日前
株式会社シンカグループ
計測装置
2日前
日本精工株式会社
軸受装置
6日前
TDK株式会社
ガスセンサ
5日前
アズビル株式会社
オイル封入方法
5日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
27日前
TDK株式会社
ガスセンサ
5日前
ニプロ株式会社
粉体検査装置
13日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
1か月前
株式会社ミツトヨ
自動内径測定装置
5日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
2日前
トヨタ自動車株式会社
表示装置
28日前
富士電機株式会社
金属検知用アンテナ
5日前
株式会社ティアンドデイ
温度測定装置
1か月前
続きを見る