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公開番号2024049275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022194087
出願日2022-12-05
発明の名称ゴム組成物の分析装置、分析方法及び分析プログラム
出願人住友ゴム工業株式会社,日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 30/86 20060101AFI20240402BHJP(測定;試験)
要約【課題】ゴム組成物の物性及び臭気度の少なくとも一方を精度よく推定するための分析装置等を提供する。
【解決手段】ゴム組成物の分析装置は、取得部と、ピーク特定部と、推定部とを備える。取得部は、ゴム組成物を成分分離及び質量分離することで得られるデータであって、時間軸と、信号強度軸と、質量成分軸とで規定される空間にプロットされるデータを取得する。ピーク特定部は、前記質量成分軸上の各位置に対応する各マスクロマトグラムについて、信号強度のピークを特定する。推定部は、前記各マスクロマトグラムについて特定されたピークに基づいて、前記ゴム組成物の物性及び臭気度の少なくとも一方を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ゴム組成物を成分分離及び質量分離することで得られるデータであって、時間軸と、信号強度軸と、質量成分軸とで規定される空間にプロットされるデータを取得する取得部と、
前記質量成分軸上の各位置に対応する各マスクロマトグラムについて、信号強度のピークを特定するピーク特定部と、
前記各マスクロマトグラムについて特定されたピークに基づいて、前記ゴム組成物の物性及び臭気度の少なくとも一方を推定する推定部と
を備える、
ゴム組成物の分析装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ピーク特定部は、前記各マスクロマトグラムについて特定されるピークに対し、前記時間軸上で指定される範囲でグルーピングを行う、
請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記時間軸上の同じ位置にある前記各マスクロマトグラムの信号強度が合算されたクロマトグラムをさらに取得し、
前記ピーク特定部は、前記クロマトグラムにおいて特定されるピークに基づいて、前記グルーピングを行う範囲を指定する、
請求項2に記載の分析装置。
【請求項4】
前記ピーク特定部は、前記グルーピングされたピークの任意のペアを抽出し、前記ペアとなるピークのずれを示す指標が所定の閾値以下であるか、前記閾値未満である場合に、前記ペアとなるピークを同一の成分由来のピークと判定し、前記指標が前記閾値を超えているか、前記閾値以上である場合に、前記ペアとなるピークを互いに異なる成分由来のピークと判定する、
請求項2または3に記載の分析装置。
【請求項5】
前記推定部は、前記ピーク特定部により特定された、同一の成分由来のピークの面積に基づいて、前記ゴム組成物の特定の物性及び臭気度の少なくとも一方を推定する、
請求項4に記載の分析装置。
【請求項6】
前記推定部は、前記ピークが由来する成分を同定することなく前記ゴム組成物の特定の物性及び臭気度の少なくとも一方を推定する、
請求項5に記載の分析装置。
【請求項7】
前記物性は、ガラス転移温度を含む、
請求項1または2に記載の分析装置。
【請求項8】
前記データは、ガスクロマトグラフ-質量分析計により取得される、
請求項1または2に記載の分析装置。
【請求項9】
前記データは、ヘッドスペースガスクロマトグラフ-質量分析計により取得される、
請求項8に記載の分析装置。
【請求項10】
1または複数のプロセッサにより実行される分析方法であって、
ゴム組成物を成分分離及び質量分離することで得られるデータであって、時間軸と、信号強度軸と、質量成分軸とで規定される空間にプロットされるデータを取得することと、
前記質量成分軸上の各位置に対応する各マスクロマトグラムについて、信号強度のピークを特定することと、
前記各マスクロマトグラムについて特定されたピークに基づいて、前記ゴム組成物の物性及び臭気度の少なくとも一方を推定することと
を含む、
ゴム組成物の分析方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物の分析装置、分析方法及び分析プログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、熱分解GC-MS(ガスクロマトグラフィー/質量分析)法によるゴム組成物の分析方法を開示する。特許文献1によれば、ゴム材料を熱分解部で分解し、ガスクロマトグラフィー部で分解生成物を分離し、これをマススペクトル部で電子ビームによりイオン化し、検出器で検出するとトータルイオンクロマトグラムやマススペクトルが得られる。特許文献1によれば、得られたトータルイオンクロマトグラムやマススペクトルのピークを分析して定性・定量を行うことにより、ゴム組成物の組成を分析することができる。
【0003】
また、特許文献2は、天然ゴムの臭気を定量的に評価する方法を開示する。この方法では、ガスクロマトグラフ等によって天然ゴム中の特定成分の含有量を定量し、得られた各特定成分の含有量に基づいて各特定成分のにおい指数を導出する。導出された各におい指数を合計することにより、対象となる天然ゴムの臭気を客観的に評価することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-160599号公報
特許第6592985号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で提案されている分析は、ガスクロマトグラフ-質量分析計が出力するトータルイオンクロマトグラムやマススペクトルのチャートに基づき、既存の解析ソフトや目視による観察により行われる。しかし、このような方法は、由来成分が既知であるピークや、相対的に大きなピークを対象としており、由来成分が未知であるピークや、相対的に微小なピークが有する情報を活用しきれていない。このため、上記チャートに基づいてゴム組成物の物性を精度よく推定することは困難であった。一方、特許文献2で提案されている方法では、分析対象物中に、予め定められている特定成分以外に、臭気に寄与する臭気成分が存在したとしても、この臭気成分に由来するピークを考慮することができない。このため、臭気度の推定精度には未だ改善の余地が残されていた。
【0006】
本開示は、ゴム組成物を成分分離及び質量分離することで得られるデータに基づき、当該ゴム組成物の物性及び臭気度の少なくとも一方を精度よく推定するための分析装置、分析方法及び分析プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1観点に係るゴム組成物の分析装置は、取得部と、ピーク特定部と、推定部とを備える。取得部は、ゴム組成物を成分分離及び質量分離することで得られるデータであって、時間軸と、信号強度軸と、質量成分軸とで規定される空間にプロットされるデータを取得する。ピーク特定部は、前記質量成分軸上の各位置に対応する各マスクロマトグラムについて、信号強度のピークを特定する。推定部は、前記各マスクロマトグラムについて特定されたピークに基づいて、前記ゴム組成物の物性及び臭気度の少なくとも一方を推定する。
【0008】
第2観点に係るゴム組成物の分析装置は、第1観点に係るゴム組成物の分析装置であって、前記ピーク特定部は、前記各マスクロマトグラムについて特定されるピークに対し、前記時間軸上で指定される範囲でグルーピングを行う。
【0009】
第3観点に係るゴム組成物の分析装置は、第2観点に係るゴム組成物の分析装置であって、前記取得部は、前記時間軸上の同じ位置にある前記各マスクロマトグラムの信号強度が合算されたクロマトグラムをさらに取得する。前記ピーク特定部は、前記クロマトグラムにおいて特定されるピークに基づいて、前記グルーピングを行う範囲を指定する。
【0010】
第4観点に係るゴム組成物の分析装置は、第2観点または第3観点に係るゴム組成物の分析装置であって、前記ピーク特定部は、前記グルーピングされたピークの任意のペアを抽出し、前記ペアとなるピークのずれを示す指標が所定の閾値以下であるか、前記閾値未満である場合に、前記ペアとなるピークを同一の成分由来のピークと判定し、前記指標が前記閾値を超えているか、前記閾値以上である場合に、前記ペアとなるピークを互いに異なる成分由来のピークと判定する。
(【0011】以降は省略されています)

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