TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024047856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153586
出願日2022-09-27
発明の名称内燃機関の始動制御装置
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類F02D 19/02 20060101AFI20240401BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】液化ガス燃料の漏出に起因するエンジンの損傷を防止する。
【解決手段】液化ガス燃料を使用する内燃機関1の始動制御装置は、燃焼室9付近の位置において、ガス化した当該液化ガス燃料のガス濃度を検出するガスセンサ43と、燃焼室より上流側の位置から下流側の位置にかけて掃気を行うための掃気ポンプ23と、内燃機関の始動前にガスセンサにより検出された当該ガス濃度が所定のしきい値以上であるとき、内燃機関の始動を禁止すると共に掃気ポンプを作動させるように構成された制御ユニット100とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガス燃料を使用する内燃機関の始動制御装置であって、
燃焼室付近の位置において、ガス化した当該液化ガス燃料のガス濃度を検出するガスセンサと、
前記燃焼室より上流側の位置から下流側の位置にかけて掃気を行うための掃気ポンプと、
前記内燃機関の始動前に前記ガスセンサにより検出された当該ガス濃度が所定のしきい値以上であるとき、前記内燃機関の始動を禁止すると共に前記掃気ポンプを作動させるように構成された制御ユニットと、
を備えることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記制御ユニットは、前記掃気ポンプの作動開始から所定時間経過後にEGRバルブを開く
請求項1に記載の内燃機関の始動制御装置。
【請求項3】
前記ガスセンサは、前記燃焼室より上流側の位置に設けられる
請求項1に記載の内燃機関の始動制御装置。
【請求項4】
前記燃焼室より下流側の位置において、ガス化した前記液化ガス燃料のガス濃度を検出する追加ガスセンサをさらに備え、
前記制御ユニットは、前記掃気ポンプの作動開始後に、前記ガスセンサにより検出されたガス濃度が所定のしきい値以下となり、かつ前記追加ガスセンサにより検出されたガス濃度が所定のしきい値以下となったとき、前記内燃機関の始動を許可すると共に前記掃気ポンプを停止させる
請求項3に記載の内燃機関の始動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は内燃機関の始動制御装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
液化ガス燃料、特にDME(ジメチルエーテル)燃料を使用する内燃機関、特にディーゼルエンジン(圧縮着火式内燃機関)は、軽油を燃料に使用する通常のディーゼルエンジンとほぼ同様に構成され、その始動方法についても同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-150437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、DME燃料は常温で気体であり、軽油に比べ着火容易な特性を有している。一方、インジェクタの不具合、例えばインジェクタノズルのシート不良等が起こったとき、エンジン停止時においてノズルのシート部より燃料が漏れ出すことがある。この場合、次にエンジンを始動しようとしてスタータモータをオンし、クランキングを開始した際、ピストンが圧縮を開始した直後などに、設計的に意図しない場所において、漏れ出ていた燃料が着火することがある。このような場合、ピストンやライナーに衝撃を与え、これを繰り返すと、ピストンリングやライナーが破損する虞がある。
【0005】
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、液化ガス燃料の漏出に起因するエンジンの損傷を防止することができる内燃機関の始動制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様によれば、
液化ガス燃料を使用する内燃機関の始動制御装置であって、
燃焼室付近の位置において、ガス化した当該液化ガス燃料のガス濃度を検出するガスセンサと、
前記燃焼室より上流側の位置から下流側の位置にかけて掃気を行うための掃気ポンプと、
前記内燃機関の始動前に前記ガスセンサにより検出された当該ガス濃度が所定のしきい値以上であるとき、前記内燃機関の始動を禁止すると共に前記掃気ポンプを作動させるように構成された制御ユニットと、
を備えることを特徴とする内燃機関の始動制御装置が提供される。
【0007】
好ましくは、前記制御ユニットは、前記掃気ポンプの作動開始から所定時間経過後にEGRバルブを開く。
【0008】
好ましくは、前記ガスセンサは、前記燃焼室より上流側の位置に設けられる。
【0009】
好ましくは、前記始動制御装置は、前記燃焼室より下流側の位置において、ガス化した前記液化ガス燃料のガス濃度を検出する追加ガスセンサをさらに備え、
前記制御ユニットは、前記掃気ポンプの作動開始後に、前記ガスセンサにより検出されたガス濃度が所定のしきい値以下となり、かつ前記追加ガスセンサにより検出されたガス濃度が所定のしきい値以下となったとき、前記内燃機関の始動を許可すると共に前記掃気ポンプを停止させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、液化ガス燃料の漏出に起因するエンジンの損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社クボタ
エンジン
15日前
個人
水素バーナー発電機及び発電システム
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
5日前
本田技研工業株式会社
内燃機関
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
7日前
株式会社アイシン
内燃機関
20日前
トヨタ自動車株式会社
車両駆動装置
今日
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の冷却構造
21日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置
今日
日本製鉄株式会社
クランク軸
19日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
19日前
本田技研工業株式会社
車両
20日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関制御装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の点火時期制御装置
19日前
本田技研工業株式会社
鞍乗型車両の排気装置
21日前
本田技研工業株式会社
内燃機関の失火判定装置
19日前
株式会社セイブ・ザ・プラネット
内燃機関の制御方法
7日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
12日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
15日前
日立建機株式会社
運搬車両の管理システム
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
7日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
19日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
19日前
株式会社筑水キャニコム
斜面除草車両
19日前
愛三工業株式会社
弁システム
12日前
株式会社SUBARU
ピストン
20日前
トヨタ自動車株式会社
オイル回収構造
14日前
株式会社SUBARU
エンジン
20日前
愛三工業株式会社
弁装置
6日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
13日前
株式会社オティックス
リフタ構造
12日前
本田技研工業株式会社
内燃機関システム
5日前
続きを見る