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公開番号2024046025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151163
出願日2022-09-22
発明の名称反射防止層付き偏光板の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240327BHJP(光学)
要約【課題】反射光特性を均一に保つことができる反射防止層付き偏光板の製造方法を提供する。
【解決手段】反射防止層付き偏光板の製造方法は、工程Saと、工程Sbとを備える。工程Saでは、フィルム基材10の一方の主面側に、2層以上の薄膜からなる反射防止層を成膜する。工程Sbでは、反射防止層を構成する少なくとも1つの層を成膜した後、当該層に可視光を照射し、その反射光を検出する。フィルム基材10は、第1保護フィルム11、第1接着剤層12、偏光子13、第2接着剤層14及び第2保護フィルム15をこの順に有する。偏光子13の幅方向の両端から張り出した箇所Pの少なくとも一部における第1保護フィルム11と第2保護フィルム15との間隔D1は、偏光子13の幅方向の端部を挟持する箇所における第1保護フィルム11と第2保護フィルム15との間隔D2よりも狭い。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
フィルム基材と、前記フィルム基材の一方の主面側に設けられた反射防止層とを有する反射防止層付き偏光板の製造方法であって、
前記フィルム基材の前記一方の主面側に、2層以上の薄膜からなる前記反射防止層を成膜する工程Saと、
前記反射防止層を構成する少なくとも1つの層を成膜した後、前記層に可視光を照射し、その反射光を検出する工程Sbとを備え、
前記工程Sa及び前記工程Sbは、前記フィルム基材を一方向に搬送しながら、連続して実施され、
前記フィルム基材は、第1保護フィルム、第1接着剤層、偏光子、第2接着剤層及び第2保護フィルムをこの順に有する積層体であり、
前記第1保護フィルムと前記偏光子とは、前記第1接着剤層を介して接着されており、
前記第2保護フィルムと前記偏光子とは、前記第2接着剤層を介して接着されており、
前記第1保護フィルム及び前記第2保護フィルムは、いずれも、前記偏光子よりも幅が大きく、前記偏光子の幅方向の両端から張り出しており、
前記両端から張り出した箇所の少なくとも一部における前記第1保護フィルムと前記第2保護フィルムとの間隔が、前記偏光子の幅方向の端部を挟持する箇所における前記第1保護フィルムと前記第2保護フィルムとの間隔よりも狭い、反射防止層付き偏光板の製造方法。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記工程Sbにおいて、前記反射防止層を構成する全ての層を成膜した後、前記反射防止層に可視光を照射し、その反射光を検出する、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項3】
前記工程Sbにおける前記反射光の検出結果に応じて、前記工程Saにおける前記反射防止層の成膜条件が調整される、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項4】
前記工程Sbにおいて、前記層の幅方向の複数個所に可視光を照射し、それらの反射光を検出する、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項5】
前記工程Saにおいて、前記反射防止層をスパッタ法により成膜する、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項6】
前記フィルム基材は、前記両端から張り出した箇所の幅方向の少なくとも一部において、前記第1保護フィルムと前記第2保護フィルムとを接着する第3接着剤層を更に備える、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項7】
前記第2保護フィルムは、透明フィルムと、前記透明フィルムの一方の主面側に設けられたハードコート層とを備え、
前記工程Saにおいて、前記ハードコート層の前記透明フィルム側とは反対側に前記反射防止層を成膜する、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項8】
前記フィルム基材は、前記第1保護フィルムの前記偏光子側とは反対側に設けられた粘着剤層を更に備え、
前記工程Saにおいて、前記第2保護フィルムの前記偏光子側とは反対側に前記反射防止層を成膜する、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項9】
前記フィルム基材は、前記粘着剤層の前記第1保護フィルム側とは反対側に仮着された、はく離ライナーを更に備える、請求項8に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。
【請求項10】
前記工程Saの前に、前記フィルム基材の前記一方の主面側にプライマー層を成膜する工程Scを更に備え、
前記工程Saにおいて、前記プライマー層の前記フィルム基材側とは反対側の主面に前記反射防止層を成膜する、請求項1に記載の反射防止層付き偏光板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反射防止層付き偏光板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像表示装置の視認側には、外光の反射による画質低下の防止、コントラスト向上等を目的として、反射防止フィルムが配置されている。反射防止フィルムは、フィルム基材上に、屈折率の異なる複数の薄膜の積層体からなる反射防止層を備える。
【0003】
反射防止フィルムの一形態として、反射防止層付き偏光板(反射防止層付き偏光フィルム)が挙げられる。反射防止層付き偏光板は、偏光板の表面に反射防止フィルムを貼り合わせる方法や、偏光子の表面に保護フィルムとして反射防止フィルムを貼り合わせる方法により形成される。また、偏光板上に反射防止層を成膜することにより、反射防止層付き偏光板を形成する方法も知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-34701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
反射防止層は、薄膜の多重反射干渉を利用して、可視光の反射率を低減している。そのため、薄膜の屈折率や膜厚が変動すると、反射率や反射光の色相等の反射光特性が変化する。反射防止層の形成において、薄膜の成膜条件を厳格に管理して一定に保った場合でも、原料の特性のばらつきや、成膜環境の経時的な変動等に起因して、薄膜の膜厚や屈折率等が変動する場合がある。
【0006】
フィルム製造では、製造工程中でインライン測定を行い、その測定結果を前工程にフィードバックすることにより、フィルムの品質を一定に保持することが行われている。例えば、特許文献1では、反射防止層付き偏光板の製造工程におけるインライン検査として、インラインで反射光特性を測定し、その測定結果を薄膜の成膜条件にフィードバックしている。
【0007】
しかし、特許文献1に記載の技術には、反射防止層付き偏光板の反射光特性を均一に保つことについて、改善の余地が残されている。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、反射光特性を均一に保つことができる反射防止層付き偏光板の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
<本発明の態様>
本発明には、以下の態様が含まれる。
【0010】
[1]フィルム基材と、前記フィルム基材の一方の主面側に設けられた反射防止層とを有する反射防止層付き偏光板の製造方法であって、
前記フィルム基材の前記一方の主面側に、2層以上の薄膜からなる前記反射防止層を成膜する工程Saと、
前記反射防止層を構成する少なくとも1つの層を成膜した後、前記層に可視光を照射し、その反射光を検出する工程Sbとを備え、
前記工程Sa及び前記工程Sbは、前記フィルム基材を一方向に搬送しながら、連続して実施され、
前記フィルム基材は、第1保護フィルム、第1接着剤層、偏光子、第2接着剤層及び第2保護フィルムをこの順に有する積層体であり、
前記第1保護フィルムと前記偏光子とは、前記第1接着剤層を介して接着されており、
前記第2保護フィルムと前記偏光子とは、前記第2接着剤層を介して接着されており、
前記第1保護フィルム及び前記第2保護フィルムは、いずれも、前記偏光子よりも幅が大きく、前記偏光子の幅方向の両端から張り出しており、
前記両端から張り出した箇所の少なくとも一部における前記第1保護フィルムと前記第2保護フィルムとの間隔が、前記偏光子の幅方向の端部を挟持する箇所における前記第1保護フィルムと前記第2保護フィルムとの間隔よりも狭い、反射防止層付き偏光板の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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