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公開番号2024041704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2023077031,2022145814
出願日2023-05-09,2022-09-14
発明の名称調光シート、調光装置、および調光シートの製造方法
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1334 20060101AFI20240319BHJP(光学)
要約【課題】光学特性の耐熱性を向上可能にした調光シート、および調光装置を提供する。
【解決手段】第1透明電極層34と第2透明電極層35との間に第1配向層32と第2配向層33とを備え、第1配向層32と第2配向層33との間に調光層31を備え、調光層31は、空隙31Dを区画する電離線硬化樹脂層31Pと、空隙31Dを充填する液晶組成物31LCとを備え、アクリロイル基、およびメタクリロイル基が官能基であり、前記電離線硬化樹脂層を構成するアクリル化合物のなかで3個以上の官能基を有し、かつ二重結合当量が150g/eq以下であるアクリル化合物が第1アクリル化合物であり、電離線硬化樹脂層31Pに対する電離線硬化樹脂層31Pを構成する第1アクリル化合物の含有率が5質量%以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1透明電極層と、
第2透明電極層と、
前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、
前記第1透明電極層と前記調光層とに挟まれた第1配向層と、
前記第2透明電極層と前記調光層とに挟まれた第2配向層と、を備え、
前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に印加される電圧の変更によって前記調光層のヘイズを変更する調光シートであって、
前記調光層は、
空隙を区画する電離線硬化樹脂層と、
前記空隙に充填される液晶組成物と、を備え、
アクリロイル基、およびメタクリロイル基が官能基であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成するアクリル化合物のなかで3個以上の前記官能基を有し、かつ二重結合当量が150g/eq以下であるアクリル化合物が第1アクリル化合物であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の5質量%以上である
ことを特徴とする調光シート。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の50質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記第1アクリル化合物における前記官能基の数量が3個以上5個以下であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の30質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項4】
前記電離線硬化樹脂層を構成するポリエチレンオキサイド鎖の含有率が前記電離線硬化樹脂層の2質量%以上20質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項5】
炭素数が2以上12以下の飽和アルキル基を含有する単官能のアクリル酸アルキル、炭素数が2以上12以下の飽和アルコキシアルキル基を含有する単官能のアクリル酸アルコキシアルキル、炭素数が2以上12以下の飽和アルキル基を含有する単官能のメタクリル酸アルキル、および炭素数が2以上12以下の飽和アルコキシアルキル基を含有する単官能のメタクリル酸アルコキシアルキルが第2アクリル化合物であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第2アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の30質量%以上80質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項6】
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の40質量%以下であり、
炭素数が2以上12以下の飽和アルキル基を含有する単官能のアクリル酸アルキル、炭素数が2以上12以下の飽和アルコキシアルキル基を含有する単官能のアクリル酸アルコキシアルキル、炭素数が2以上12以下の飽和アルキル基を含有する単官能のメタクリル酸アルキル、および炭素数が2以上12以下の飽和アルコキシアルキル基を含有する単官能のメタクリル酸アルコキシアルキルが第2アクリル化合物であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第2アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の55質量%以上80質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項7】
1個以上3個以下の前記官能基とポリエチレンオキサイド鎖とを有し、かつ二重結合当量が300g/eq以上700g/eq以下であるアクリル化合物が第3アクリル化合物であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第3アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の5質量%以上20質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項8】
前記第1配向層、および前記第2配向層は、それぞれポリイミド前駆体、およびポリイミドからなる群から選択される少なくとも1種の重合体を含む
請求項1に記載の調光シート。
【請求項9】
前記電離線硬化樹脂層の重量と前記液晶組成物の重量との総量に対する前記液晶組成物の重量が20質量%以上70質量%以下である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項10】
調光シートと、
前記調光シートに電圧を印加する駆動部と、を備える調光装置であって、
前記調光シートは、
第1透明電極層と、
第2透明電極層と、
前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、
前記第1透明電極層と前記調光層とに挟まれた第1配向層と、
前記第2透明電極層と前記調光層とに挟まれた第2配向層と、を備え、
前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に印加される前記電圧の変更によって前記調光層のヘイズを変更し、
前記調光層は、
空隙を区画する電離線硬化樹脂層と、
前記空隙に充填される液晶組成物と、を備え、
アクリロイル基、およびメタクリロイル基が官能基であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成するアクリル化合物のなかで3個以上の前記官能基を有し、かつ二重結合当量が150g/eq以下であるアクリル化合物が第1アクリル化合物であり、
前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の5質量%以上である
ことを特徴とする調光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、配向層を備えた調光シート、調光シートを備える調光装置、および調光シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、透明電極フィルム間に調光層を備える。調光層は、複数の空隙を区画する電離線硬化樹脂層と、空隙に充填される液晶組成物とを備える。透明電極フィルム間の電圧変更は、液晶化合物の配向状態を変更する。液晶化合物における配向状態の変更は、電離線硬化樹脂層と液晶組成物との界面の散乱度合いを変更し、これによって調光シートの透明度合いを変更する。
【0003】
調光シートの実装技術は、調光シートに加熱耐性を要求する。中間膜方式の実装技術は、ガラス基板で調光シートを挟みながら貼合用にガラス基板を加熱する。貼合時のような高温環境下の透明電極フィルムは、透明電極フィルムから低分子不純物を発生する。調光層に拡散した低分子不純物が液晶化合物の電気的特性を劣化させるため、透明電極フィルムの表面処理層は、低分子不純物と液晶化合物との接触を抑制するようなバリア機能を備える(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6447757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
透明電極フィルムの基材に可撓性を有した樹脂基材やガラス基材を採用することは、ロールツーロールによる調光シートの生産を可能にする。高温環境下で変形しやすい基材の採用は、高温環境下を避けるように調光シートの形成条件を低温環境下に制限する。
【0006】
リバース型の調光シートのように電圧信号の供給停止期間に液晶化合物の配向が要求される場合、調光シートは配向層を備える。液晶化合物に配向規制力を加える配向層は、上述した表面処理層の有無に関わらず、調光層に接するように配置される。
【0007】
ここで、低温環境下に形成条件を制限された配向層は、ポリアミック酸などの未反応物質や残留溶剤などの低分子不純物を含有する。加熱を要求する調光シートの実装技術は、調光層に接するように配置された配向層から、未反応物質から生成される副生成物や残留溶剤を調光層に拡散させてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための調光シートは、第1透明電極層と、第2透明電極層と、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、前記第1透明電極層と前記調光層とに挟まれた第1配向層と、前記第2透明電極層と前記調光層とに挟まれた第2配向層と、を備え、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に印加される電圧の変更によって前記調光層のヘイズを変更する調光シートである。前記調光層は、空隙を区画する電離線硬化樹脂層と、前記空隙に充填される液晶組成物と、を備える。アクリロイル基、およびメタクリロイル基が官能基であり、3個以上の前記官能基を有し、かつ二重結合当量が150g/eq以下であるアクリル化合物が第1アクリル化合物である。そして、前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の5質量%以上である。
【0009】
上記課題を解決するための調光装置は、調光シートと、前記調光シートに電圧を印加する駆動部と、を備える調光装置である。前記調光シートは、第1透明電極層と、第2透明電極層と、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、前記第1透明電極層と前記調光層とに挟まれた第1配向層と、前記第2透明電極層と前記調光層とに挟まれた第2配向層と、を備え、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に印加される前記電圧の変更によって前記調光層のヘイズを変更する。前記調光層は、空隙を区画する電離線硬化樹脂層と、前記空隙に充填される液晶組成物と、を備える。アクリロイル基、およびメタクリロイル基が官能基であり、3個以上の前記官能基を有し、かつ二重結合当量が150g/eq以下であるアクリル化合物が第1アクリル化合物である。そして、前記電離線硬化樹脂層を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化樹脂層の5質量%以上である。
【0010】
上記課題を解決するための調光シートの製造方法は、第1透明電極層に積層された第1配向層と、第2透明電極層に積層された第2配向層との間に、電離線硬化性組成物と液晶組成物とを含有する塗工層を形成することと、前記塗工層に電離線を照射することによって、前記第1配向層と前記第2配向層との間に、空隙を区画する電離線硬化樹脂層と、前記空隙に充填される前記液晶組成物とを備える調光層を形成することと、を含み、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に印加される電圧の変更によって前記調光層のヘイズを変更する調光シートの製造方法である。アクリロイル基、およびメタクリロイル基が官能基であり、3個以上の前記官能基を有し、かつ二重結合当量が150g/eq以下であるアクリル化合物が第1アクリル化合物であり、前記電離線硬化性組成物を構成する前記第1アクリル化合物の含有率が前記電離線硬化性組成物の5質量%以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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