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公開番号2024041154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022145804
出願日2022-09-14
発明の名称アウトリガー付きボルト緊解装置
出願人株式会社山崎歯車製作所
代理人個人
主分類E01B 29/28 20060101AFI20240319BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】軌間が変更した場合でも容易に対応することができ、かつ、アウトリガーの着脱作業に手間がかからないアウトリガー付きボルト緊解装置を提供する。
【解決手段】一方のレールR上を走行する台車11上にレール締結装置のボルトやナットの締結および緩解等の緊解作業を行う緊解装置本体12と、緊解装置本体12の台車11の側面に連結され、他方のレールR’上を走行するアウトリガー本体13とを備え、アウトリガー本体13は、台車11の側面に固定される基部と、基部に対し着脱可能に固定された大径ロッド部13aと、大径ロッド部13aに対し伸縮可能に取り付けられた小径ロッド部13bと、小径ロッド部13b先端に設けられ、他方のレールR’上を転動するアウトリガー用車輪13jとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方のレール上を転動する台車用車輪が設けられた台車と、
その台車に設けられ、レール締結装置のボルトやナットの締結および緩解等の緊解作業を行う緊解装置本体と、
前記台車の側面に連結され、他方のレール上を転動するアウトリガー用車輪が設けられたアウトリガー本体とを備え、
前記台車の側面には、前記アウトリガー本体を取付けるためのアウトリガー取付軸が設けられている一方、
前記アウトリガー本体は、
前記アウトリガー取付軸に取付けられ、中空部を有すると共に、その先端外周にはネジ部を有するコレットが設けられた大径ロッド部と、
前記大径ロッド部の中空部に挿入され、前記大径ロッド部に対し伸縮可能に設けられると共に、その先端部には前記アウトリガー用車輪が回転可能に設けられた小径ロッド部と、
前記大径ロット部先端外周のコレットのネジ部に螺合し、回転することにより前記コレットを窄ませて前記大径ロット部先端に前記小径ロッド部を固定させる固定ナットとを有することを特徴とするアウトリガー付きボルト緊解装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
請求項1記載のアウトリガー付きボルト緊解装置において、
前記台車用車輪は、両端部にそれぞれツバ部が設けられた両ツバ付き車輪である一方、
前記アウトリガー用車輪は、両端部にそれぞれツバ部が設けられてなく、レールの頭部の幅よりも幅が大きい円筒状または円柱状のツバ無し車輪であることを特徴とするアウトリガー付きボルト緊解装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載のアウトリガー付きボルト緊解装置において、
前記アウトリガー取付軸における前記大径ロッド部側には、前記大径ロッド部に挿入して連結される挿入連結部が設けられている一方、
前記大径ロッド部における前記アウトリガー取付軸側には、前記アウトリガー取付軸の挿入連結部が挿入される連結部が設けられ、その連結部の側面には連結用鋼球が嵌る鋼球出没孔が設けられていると共に、その連結部の外周に当該大径ロッド部の長手方向にスライドし、かつ、内側に鋼球押出し傾斜面が設けられ、その鋼球押出し傾斜面によって前記連結用鋼球を常時、前記連結部の中心に向かって押し出すスリーブが設けられ、
前記アウトリガー取付軸の挿入連結部には、前記連結用鋼球が嵌る嵌合部が設けられ、
前記スリーブをスライドさせることによって前記アウトリガー取付軸に対し前記大径ロッド部が着脱可能に取り付けられることを特徴とするアウトリガー付きボルト緊解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レール締結装置のボルトやナットを緊解するボルト緊解装置本体が一方のレール上を走行する一方、他方のレール上を転動するアウトリガー用車輪が設けられたアウトリガー本体を備えたアウトリガー付きボルト緊解装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
レール締結装置のボルトやナットを緊解するボルト緊解装置として、ボルト緊解装置本体にアウトリガー本体を設けたアウトリガー付きボルト緊解装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
アウトリガー付きボルト緊解装置では、レール締結装置のボルトやナットを緊解するボルト緊解装置本体が設けられた台車の前後にはそれぞれ一方のレール上を転がる前輪および後輪が設けられている一方、その台車の側面には他方のレール上を転がるアウトリガー用車輪が設けられたアウトリガー本体が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2860860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1のアウトリガー付きレール緊解装置では、アウトリガーの長さを調整できないため、軌間であるレール間の間隔が変更すると使用することができないという問題があった。
【0005】
そのため、例えば、軌間が1435mmの新幹線と軌間が1067の在来線用にそれぞれ専用のボルト緊解装置を用意する必要があり、レールの管理を行う会社としては、軌間に応じてボルト緊解装置を用意する必要があり、コストがかかるという問題があった。
【0006】
また、この特許文献1のアウトリガー付きレール緊解装置のアウトリガーの車輪は、ツバ付きの車輪であるため、レールが交差した分岐する分岐器等においてレールの軌間が変更するだけでなく、トングレール(図示せず。)やガードレール(図示せず。)、ノーズレール(図示せず。)等の主レール以外の補助レールに車輪のツバが干渉してしまい、使用できない場合があるという問題もあった。
【0007】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、第1には、軌間が変更した場合でも容易に対応することができ、第2には、レールの分岐器等であっても問題なくボルトを緊解することができるアウトリガー付きボルト緊解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係るアウトリガー付きボルト緊解装置では、一方のレール上を転動する台車用車輪が設けられた台車と、その台車に設けられ、レール締結装置のボルトやナットの締結および緩解等の緊解作業を行う緊解装置本体と、前記台車の側面に連結され、他方のレール上を転動するアウトリガー用車輪が設けられたアウトリガー本体とを備え、前記台車の側面には、前記アウトリガー本体を取付けるためのアウトリガー取付軸が設けられている一方、前記アウトリガー本体は、前記アウトリガー取付軸に取付けられ、中空部を有すると共に、その先端外周にはネジ部を有するコレットが設けられた大径ロッド部と、前記大径ロッド部の中空部に挿入され、前記大径ロッド部に対し伸縮可能に設けられると共に、その先端部には前記アウトリガー用車輪が回転可能に設けられた小径ロッド部と、前記大径ロット部先端外周のコレットのネジ部に螺合し、回転することにより前記コレットを窄ませて前記大径ロット部先端に前記小径ロッド部を固定させる固定ナットとを有することを特徴とする。
また、本発明に係るアウトリガー付きボルト緊解装置は、前記台車用車輪は、両端部にそれぞれツバ部が設けられた両ツバ付き車輪である一方、前記アウトリガー用車輪は、両端部にそれぞれツバ部が設けられてなく、レールの頭部の幅よりも幅が大きい円筒状または円柱状のツバ無し車輪であることも特徴とする。
また、本発明に係るアウトリガー付きボルト緊解装置は、前記アウトリガー取付軸における前記大径ロッド部側には、前記大径ロッド部に挿入して連結される挿入連結部が設けられている一方、前記大径ロッド部における前記アウトリガー取付軸側には、前記アウトリガー取付軸の挿入連結部が挿入される連結部が設けられ、その連結部の側面には連結用鋼球が嵌る鋼球出没孔が設けられていると共に、その連結部の外周に当該大径ロッド部の長手方向にスライドし、かつ、内側に鋼球押出し傾斜面が設けられ、その鋼球押出し傾斜面によって前記連結用鋼球を常時、前記連結部の中心に向かって押し出すスリーブが設けられ前記アウトリガー取付軸の挿入連結部には、前記連結用鋼球が嵌る嵌合部が設けられ、前記スリーブをスライドさせることによって前記アウトリガー取付軸に対し前記大径ロッド部が着脱可能に取り付けられることも特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るアウトリガー付きボルト緊解装置は、緊解装置本体が搭載された台車の側面には、アウトリガー本体を取付けるためのアウトリガー取付軸が設けられ、アウトリガー本体は、アウトリガー取付軸に対し着脱可能に連結される大径ロッド部と、大径ロッド部の中空部に挿入され、大径ロッド部に対し伸縮可能に設けられる小径ロッド部と、大径ロット部先端に小径ロッド部を固定させる固定ナットと、他方のレール上を転動するアウトリガー用車輪とを有することを第1の特徴とする。
そのため、アウトリガー本体は軌間方向に対し伸縮可能となるため、例えば、在来線や新幹線等のように軌間が変更した場合でも容易に対応することができ、1台のアウトリガー付きボルト緊解装置のみで対応することが可能となる。
また、本発明に係るアウトリガー付きボルト緊解装置では、アウトリガー用車輪は両端部にそれぞれツバ部が設けられてなく、レールの頭部の幅よりも幅が大きい円筒状または円柱状のツバ無し車輪とする第2の特徴により、レールの分岐器等のように軌間の変更が大きかったり、主レール以外のガードレールやトングレール等の補助レールと干渉することなくボルトを緊解することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置全体の斜視図である。
本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置全体の平面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置の正面図、右側面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を構成する大径ロッド部の先端部と、基端部の要部拡大断面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を構成する小径ロッド部の大径ロッド部側先端と、アウトリガー用車輪を含むアウトリガー用車輪側先端のアウトリガー用車輪の要部拡大断面図である。
(a)~(c)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を構成する大径ロッド部の先端部に装着し、その回転によりコレットを窄ませて小径ロッド部を固定する固定ナットの左側面図、断面図、右側面図である。
(a)~(c)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を構成する大径ロッド部の先端部に装着し、固定ナットの回転によって先端を窄ませて小径ロッド部を固定するコレットの左側面図、断面図、右側面図である。
本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置の大径ロッド部と小径ロッド部の連結部分(継ぎ目部分)の要部拡大断面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を軌間1435mmの新幹線のレールに合わせて伸長させた状態と、軌間1067mmの在来線のレールに合わせて収縮させた状態を示す図である。
本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を台車に連結するアウトリガー取付軸と大径ロッド部とが連結状態の要部拡大断面図である。
(a)~(c)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー本体を構成する大径ロッド部のアウトリガー取付軸側に装着するスリーブの断面図、左側面図、右側面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー取付軸と大径ロッド部とを連結する直前の状態を示す要部断面図、その状態においてスリーブをスライドさせた状態を示す要部断面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のアウトリガー付きボルト緊解装置のアウトリガー取付軸と大径ロッド部とをスリーブをスライドさせた状態で連結した状態を示す要部断面図、スリーブから手を離してアウトリガー取付軸と大径ロッド部との連結を固定した状態を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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