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公開番号2024041031
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2023085377
出願日2023-05-24
発明の名称積層吸音材
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類G10K 11/168 20060101AFI20240318BHJP(楽器;音響)
要約【課題】本発明厚みが小さく軽量であるにもかかわらず、人が不快に感じる500~1000Hzの周波数領域において優れた吸音性を有する積層吸音材を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、少なくとも1つの層(A)と、少なくとも1つの層(B)と、を含む積層吸音材であり、層(A)の見かけ密度は0.15~1.5g/cm3であり、層(A)のJIS K6400に準拠した通気度(A1、単位:cm3/cm2/sec)は0~10cm3/cm2/secであり、層(A)の合計の厚み(T1、単位:mm)は0.1~1.0mmであり、層(B)の見かけ密度は0.005~0.080g/cm3であり、層(B)のJIS K6400に準拠した通気度は0.1~250cm3/cm2/secであり、層(B)の合計の厚みは10~65mmである積層吸音材である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの層(A)と、
少なくとも1つの層(B)と、を含む積層吸音材であり、
層(A)の見かけ密度は0.15~1.5g/cm

であり、
層(A)のJIS K6400に準拠した通気度(A1、単位:cm

/cm

/sec)は0~10cm

/cm

/secであり、
層(A)の合計の厚み(T1、単位:mm)は0.1~1.0mmであり、
層(B)の見かけ密度は0.005~0.080g/cm

であり、
層(B)のJIS K6400に準拠した通気度は0.1~250cm

/cm

/secであり、
層(B)の合計の厚みは10~65mmである積層吸音材。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
下記式1で示される、前記層(A)の通気度(A1)と前記層(A)の合計の厚み(T1)との関係を満たしている、請求項1に記載の積層吸音材。
式1:(A1)≦11.111×(T1)-1.111
【請求項3】
前記層(A)は、樹脂フィルム、圧縮チップシート、発泡樹脂シート及び不織布からなる群より選ばれる少なくとも1種からなる、請求項1に記載の積層吸音材。
【請求項4】
前記層(B)は多孔質体からなる、請求項1に記載の積層吸音材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層吸音材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両は、エンジンなどの動力源を有し、人の操作によって移動できる機械であり、様々な振動や騒音を発生させる。車両内に伝達される音としては、動力源が発する音だけではなく、車両が走行する際に発生するロードノイズ、タイヤパターンノイズ、風切音等の、車両の外で発生する音も含まれる。これらの音が車両内に伝達されてしまうと、人に対して不快感を与えてしまうため、エンジン、エンジンルーム内、内装、ボディ、排気管周辺等において、遮音材及び吸音材を用いて防音対策が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1では、連続気泡を形成する母材樹脂と、母材樹脂に分散され独立気泡を形成する膨張した平均粒径が0.1~3000μmの有機中空粒子とからなる厚み1mmの発泡体のフィルムを厚さ10mmの不織布に接着した試験体の垂直入射吸音率の測定で、2000~4000Hzの周波数域における吸音率が81~92%となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-2617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の吸音材は、人が不快に感じる500~1000Hzの周波数領域の騒音に対する対策が不十分であった。さらに、自動車等において防音材の設置スペースは限られているため、省スペース性に優れた吸音材が求められている。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされた発明であり、厚みが小さく軽量であるにもかかわらず、人が不快に感じる500~1000Hzの周波数領域において優れた吸音性を有する積層吸音材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、少なくとも1つの層(A)と、少なくとも1つの層(B)と、を含む積層吸音材であり、層(A)の見かけ密度は0.15~1.5g/cm

であり、層(A)のJIS K6400に準拠した通気度(A1、単位:cm

/cm

/sec)は0~10cm

/cm

/secであり、層(A)の合計の厚み(T1、単位:mm)は0.1~1.0mmであり、層(B)の見かけ密度は0.005~0.080g/cm

であり、層(B)のJIS K6400に準拠した通気度は0.1~250cm

/cm

/secであり、層(B)の合計の厚みは10~65mmである積層吸音材である。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、厚みが小さく軽量であるにもかかわらず、人が不快に感じる500~1000Hzの周波数領域において優れた吸音性を有する積層吸音材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、少なくとも1つの層(A)と、少なくとも1つの層(B)と、を含む積層吸音材である。層(A)と層(B)は、それぞれ1層としてもよいし、複数層としてもよい。
層(A)の合計の厚み(T1、単位:mm)は0.1~1.0mmであり、好ましくは0.15~0.50mmである。0.1mm未満では低周波領域の吸音率が低下し、1.0mmを超えると吸音材が重くなる。適度な温度、時間及び圧力でプレス成型することで前記の厚みを有する層(A)を得ることができる。
【0010】
層(A)の見かけ密度は0.15~1.5g/cm

であり、好ましくは0.2~1.3g/cm

であり、さらに好ましくは0.9~1.3g/cm

である。0.15g/cm

未満であると低周波領域の吸音率が低下し、1.5g/cm

を超えると吸音材が重くなる。見かけ密度を前述の範囲にするためには、層(A)の素材の選択及び選択した素材を適切な温度、時間及び圧力でプレス成型することで好ましい範囲に調整することができる。
層(A)の見かけ密度は、JIS K7222:2005に準拠して行うことが出来る。
(【0011】以降は省略されています)

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