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公開番号2024040818
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145415
出願日2022-09-13
発明の名称内燃機関の失火検出装置
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240318BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関の回転変動量から求められた判定パラメータに基づく失火検出の信頼性が、変速機の変速比や内燃機関の運転状態によって低下することを抑止できる、内燃機関の失火検出装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る内燃機関の失火検出装置は、その一態様において、内燃機関の回転速度の変動量に基づき求められた判定パラメータに基づき失火の有無を判定する、内燃機関の失火検出装置であって、変速機における変速比及び前記内燃機関の運転状態に基づき前記判定パラメータを補正し、補正後の前記判定パラメータに基づき失火の有無を判定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両に備えられる内燃機関であって、複数気筒を有し、回転エネルギーが変速機を介して前記車両の車輪に伝達される前記内燃機関に適用され、
前記内燃機関の回転速度の変動量に基づき求められた判定パラメータに基づき失火の有無を判定する、内燃機関の失火検出装置であって、
前記変速機における変速比に関する情報、及び、前記内燃機関の運転状態に関する情報を取得し、
前記変速比及び前記運転状態に基づき前記判定パラメータを補正し、
補正後の前記判定パラメータに基づき失火の有無を判定する、
内燃機関の失火検出装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置であって、
燃焼行程が連続する2つの気筒間での回転速度の変動量である第1回転速度変動量を求め、
前記第1回転速度変動量を求めた2つの気筒の燃焼行程よりもそれぞれ360deg前で燃焼行程が連続する2つの気筒間での回転速度の変動量である第2回転速度変動量を求め、
前記第1回転速度変動量と前記第2回転速度変動量との差分に基づき前記判定パラメータを求める、
内燃機関の失火検出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の内燃機関の失火検出装置であって、
所定クランク角範囲の通過時間に基づき気筒毎に回転速度を求め、
前記通過時間に基づき求めた回転速度に基づき、前記第1回転速度変動量及び前記第2回転速度変動量を求め、
1サイクル中で前記通過時間が最大となった気筒の失火判定に用いる前記判定パラメータを補正する、
内燃機関の失火検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載の内燃機関の失火検出装置であって、
1サイクル中で前記通過時間の最大値及び最小値を求め、
前記最大値と前記最小値との差が設定値を超えるときに、1サイクル中で前記通過時間が最大となった気筒の失火判定に用いる前記判定パラメータを補正する、
内燃機関の失火検出装置。
【請求項5】
請求項4に記載の内燃機関の失火検出装置であって、
前記内燃機関の運転状態は、機関負荷及び機関回転速度を含み、
前記機関負荷及び機関回転速度が所定運転領域にあるときに、1サイクル中で前記通過時間が最大となった気筒の失火判定に用いる前記判定パラメータを補正し、
前記所定運転領域を前記変速比に応じて変更する、
内燃機関の失火検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の失火検出装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される内燃機関の失火検出装置は、各気筒の燃焼行程毎に検出したエンジン回転速度から、失火検出の対象となる今回の燃焼行程の気筒とその1燃焼行程前の気筒との間の回転速度変動量(以下「第1の回転速度変動量」という)を演算すると共に、この第1の回転速度変動量を演算した2つの気筒の燃焼行程よりもそれぞれ360deg前の燃焼行程が連続する2つの気筒間の回転速度変動量(以下「第2の回転速度変動量」という)を演算し、第1の回転速度変動量と第2の回転速度変動量との差分値に基づいて失火検出対象となる気筒の失火の有無を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-138663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、内燃機関の回転エネルギーが変速機を介して車両の車輪に伝達される場合、内燃機関の回転変動量に基づき求められる失火検出のための判定パラメータのレベルが、変速機の変速比に応じて異なる特定の運転領域において駆動系のねじれや共振の影響を受けて変化し、失火検出の信頼性が低下することを、本発明者は見出した。
【0005】
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の回転変動量から求められた判定パラメータに基づく失火検出の信頼性が、変速機の変速比や内燃機関の運転状態によって低下することを抑止できる、内燃機関の失火検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る内燃機関の失火検出装置は、その一態様において、内燃機関の回転速度の変動量に基づき求められた判定パラメータに基づき失火の有無を判定する、内燃機関の失火検出装置であって、変速機における変速比及び前記内燃機関の運転状態に基づき前記判定パラメータを補正し、補正後の前記判定パラメータに基づき失火の有無を判定する。
【発明の効果】
【0007】
上記発明によると、内燃機関の回転変動量から求められた判定パラメータに基づく失火検出の信頼性が、変速機の変速比や内燃機関の運転状態によって低下することを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
内燃機関と自動変速機とを備える車両のシステム図である。
失火検出における検出ウィンドウを示す図である。
回転速度変動量に基づく失火検出の様子を示すタイムチャートである。
失火検出に対する駆動系のねじれや共振の影響を示すタイムチャートである。
失火検出処理の流れを示すフローチャートである。
ねじれや共振が発生する運転領域を示す線図である。
判定パラメータを補正する補正値のマップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照して、本発明を実施するための実施形態を説明する。
図1は、車両1のシステム図である。
車両1は、内燃機関2と、内燃機関2の回転エネルギーを駆動輪である車輪7a,7bに伝達する動力伝達系とを搭載する。
【0010】
前記動力伝達系は、トルクコンバータ3、自動変速機4、プロペラシャフト5、及び、ディファレンシャルギア6を備えている。
そして、内燃機関2のクランク軸2aは、トルクコンバータ3を介して自動変速機4の入力軸4aに連結され、自動変速機4の出力軸4bは、プロペラシャフト5及びディファレンシャルギア6を介して車輪7a,7bの車軸8a,8bに連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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