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公開番号2024043738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148896
出願日2022-09-20
発明の名称エンジンの吸気装置
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 26/19 20160101AFI20240326BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】吸気通路に煤等のデポジットが堆積するのを抑制できるエンジンの吸気装置を提供する。
【解決手段】吸気通路は、上流側通路(110)と、下流側通路(31Y)と、上流側通路(110)の下流端110と下流側通路(31Y)の上流端とを屈曲しつつ接続する屈曲部31Xとを備える。下流側通路(31Y)は、所定の第1方向に沿って直線状に延びる形状を有する。EGR通路(51)の吸気側接続部152は、前記第1方向に沿って延びる形状を有し、そのEGRガスの流れ方向の下流端152bが下流側通路31Yにおける吸気の流れ方向の下流側に向かって開口する姿勢で屈曲部31Xに接続されている。前記第1方向に沿って見たときに、吸気側接続部152の下流端152bの開口部152aは下流側通路(31Y)の内側に位置している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
気筒が形成されたエンジン本体と、前記エンジン本体に導入される吸気が流通する吸気通路と、前記エンジン本体から導出された排気ガスが流通する排気通路とを備えるエンジンの吸気装置において、
前記吸気通路に接続される吸気側接続部を含み、前記吸気通路と前記排気通路とを連通して排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気通路に還流するEGR通路を備え、
前記吸気通路は、上流側通路と、当該上流側通路よりも吸気の流れ方向の下流側に配置された下流側通路と、前記上流側通路の下流端と前記下流側通路の上流端とを屈曲しつつ接続する屈曲部とを備え、
前記下流側通路は、所定の第1方向に沿って直線状に延びる形状を有し、
前記吸気側接続部は、前記第1方向に沿って延びる形状を有し、そのEGRガスの流れ方向の下流端が前記下流側通路における吸気の流れ方向の下流側に向かって開口する姿勢で前記屈曲部に接続されており、
前記第1方向に沿って見たときに、前記吸気側接続部の前記下流端の開口部は前記下流側通路の内側に位置している、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンの吸気装置において、
前記第1方向に沿って見たときに、前記下流側通路の中心軸は前記吸気側接続部の前記下流端の開口部の内側に位置している、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
【請求項3】
請求項1に記載のエンジンの吸気装置において、
前記吸気側接続部は、前記下流端を含んで前記屈曲部の内側空間に突出する突出部を有する、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
【請求項4】
請求項3に記載のエンジンの吸気装置において、
前記突出部は、その外周面が全周にわたって前記屈曲部の内周面から離間する位置に配設されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
【請求項5】
請求項1に記載のエンジンの吸気装置において、
前記屈曲部は、前記第1方向の一方側に膨出するように湾曲するU字状を呈する、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
【請求項6】
請求項1に記載のエンジンの吸気装置において、
前記吸気通路は、吸気を過給する過給機と、当該過給機の吸気の流れ方向の下流側に配置されて吸気を冷却するインタークーラとを備え、
前記屈曲部は、前記インタークーラよりも吸気の流れ方向の下流側に設けられている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
【請求項7】
請求項1に記載のエンジンの吸気装置において、
前記排気通路には、排気ガスに含まれる微粒子を捕集するフィルタが設けられており、
前記EGR通路は、前記排気通路のうち前記フィルタよりも排気ガスの流れ方向の上流側の部分に接続されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
【請求項8】
請求項1に記載のエンジンの吸気装置において、
前記エンジン本体は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの吸気装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両等に設けられるエンジンでは、排気ガスが流通する排気通路と吸気が流通する吸気通路とをEGR通路により連通して排気ガスの一部であるEGRガスを吸気通路に還流するEGRが行われることがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、EGR通路を有するエンジンであって、吸気通路の途中部にベンチュリ部とこれを囲む環状チャンバとが設けられ、環状チャンバとベンチュリ部の内部とを連通するスリットがベンチュリ部に形成されるとともに、環状チャンバの外周面にベンチュリ部を向く姿勢でEGR通路の下流端部が接続されたエンジンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-83209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の構成では、環状チャンバの外周面にEGR通路の下流端部がベンチュリ部を向く姿勢つまり環状チャンバおよびベンチュリ部の中心軸を向く姿勢で接続されている。そのため、EGR通路から環状チャンバの内側に流入したEGRガスがベンチュリ部の外周面および環状チャンバの内周面に衝突する。ここで、EGRガスには煤や未燃燃料等が含まれている。従って、特許文献1の構成では、煤等のデポジットがベンチュリ部の外周面および環状チャンバの内周面に付着および堆積して、EGRガスおよび吸気の流れを阻害するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、吸気通路に煤等のデポジットが堆積するのを抑制できるエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、気筒が形成されたエンジン本体と、前記エンジン本体に導入される吸気が流通する吸気通路と、前記エンジン本体から導出された排気ガスが流通する排気通路とを備えるエンジンの吸気装置において、前記吸気通路に接続される吸気側接続部を含み、前記吸気通路と前記排気通路とを連通して排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気通路に還流するEGR通路を備え、前記吸気通路は、上流側通路と、当該上流側通路よりも吸気の流れ方向の下流側に配置された下流側通路と、前記上流側通路の下流端と前記下流側通路の上流端とを屈曲しつつ接続する屈曲部とを備え、前記下流側通路は、所定の第1方向に沿って直線状に延びる形状を有し、前記吸気側接続部は、前記第1方向に沿って延びる形状を有し、そのEGRガスの流れ方向の下流端が前記下流側通路における吸気の流れ方向の下流側に向かって開口する姿勢で前記屈曲部に接続されており、前記第1方向に沿って見たときに、前記吸気側接続部の前記下流端の開口部は前記下流側通路の内側に位置している、ことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、吸気通路における上流側通路と下流側通路との間に屈曲部が設けられるともに、当該屈曲部にEGR通路の下流端部が接続される。詳しくは、吸気通路の下流側通路が第1方向に沿って直線状に延びるように形成されるとともに、EGR通路の下流端部を構成する吸気側接続部が、同じく第1方向に沿って延びる形状とされ、且つ、下流側通路における吸気の流れ方向の下流側に向かって開口する姿勢で屈曲部に接続される。そのため、屈曲部を通過した後、下流側通路を第1方向に沿って直線的に進む吸気に対して、EGRガスをこの吸気の流れに沿うように導入することができる。そのため、吸気側接続部から吸気通路に導入された直後のEGRガスであってデポジットの要因となる煤等の濃度が高いEGRガスが吸気側接続部の開口部付近で滞留するのを抑制できる。しかも、本発明では、第1方向に沿って見たとき吸気側接続部の開口部が下流側通路の内側に位置しているので、下流側通路に導入された煤等の濃度が高いEGRガスが下流側通路の内周面に衝突するのを抑制できる。従って、本発明によれば、EGRガスに含まれる煤等のデポジットが吸気通路の内周面に付着・堆積するのを抑制できる。
【0009】
前記構成において、好ましくは、前記第1方向に沿って見たときに、前記下流側通路の中心軸は前記吸気側接続部の前記下流端の開口部の内側に位置している(請求項2)。
【0010】
この構成によれば、EGRガスを確実に吸気の流れに沿わせることができ、吸気側接続部の開口部付近において煤等の濃度が高いEGRガスが滞留するのを確実に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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