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公開番号2024037888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2023210785,2020510120
出願日2023-12-14,2018-08-23
発明の名称表示装置
出願人昭栄化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/13357 20060101AFI20240312BHJP(光学)
要約【課題】色域カバレッジが改善された表示装置の提供。
【解決手段】バックライトと液晶ディスプレイモジュールを含む表示装置であって、前記バックライトの複数の光源は、電磁スペクトルの紫外範囲において第1ピーク発光波長を有する光を放出するように構成された第1光源と、前記電磁スペクトルの青色範囲において第2ピーク発光波長を有する光を放出するように構成された第2光源とを含み、前記液晶ディスプレイモジュールのピクセルのアレイは第1サブピクセルと第2サブピクセルを含み、前記第1サブピクセルは、第1蛍光体フィルムと第1遮光素子を含み、前記第2サブピクセルは、第2遮光素子を含み、前記第2遮光素子は、前記第2ピーク発光波長を有する前記光が前記第2遮光素子を通過することを可能にし、且つ前記第1ピーク発光波長を有する前記光が前記第2遮光素子を通過することを遮断するように構成された表示装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バックライトと液晶ディスプレイ(LCD)モジュールを含む表示装置であって、
前記バックライトは複数の光源を含み、
前記複数の光源は、電磁(EM)スペクトルの紫外(UV)範囲において第1ピーク発光波長を有する光を放出するように構成された1つ又は複数の第1光源と、前記EMスペクトルの青色範囲において第2ピーク発光波長を有する光を放出するように構成された1つ又は複数の第2光源とを含み、
前記液晶ディスプレイ(LCD)モジュールは、液晶(LC)溶液層、第1の光学的に透明な基板、及びピクセルのアレイを含み、
前記ピクセルのアレイは第1サブピクセルと第2サブピクセルを含み、
前記第1サブピクセルは、第1蛍光体フィルムと第1遮光素子を含み、
前記第1蛍光体フィルムと前記第1遮光素子は光学的に結合されており、
前記第1蛍光体フィルムは前記複数の光源から光を受け取り、且つ前記第1ピーク発光波長及び前記第2ピーク発光波長と異なる第3ピーク発光波長を有する二次光を放出するように、前記受け取られた光の一部をコンバートするように構成され
前記第2サブピクセルは、第2遮光素子を含み、
前記第2遮光素子は、前記第2ピーク発光波長を有する前記光が前記第2遮光素子を通過することを可能にし、且つ前記第1ピーク発光波長を有する前記光が前記第2遮光素子を通過することを遮断するように構成され、
前記液晶(LC)溶液層は、前記第1の光学的に透明な基板と前記ピクセルのアレイとの間に位置する
表示装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1遮光素子は、前記受け取られた光の前記コンバートされていない部分を吸収するように構成され、及び前記第2遮光素子は、前記第1ピーク発光波長を有する前記光を吸収するように構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1遮光素子は、前記受け取られた光の前記コンバートされていない部分を散乱させるように構成され、及び前記第2遮光素子は、前記第1ピーク発光波長を有する前記光を散乱させるように構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1遮光素子は前記第1蛍光体フィルムの前記二次光を放出する側に配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1遮光素子は前記第1蛍光体フィルムの前記二次光を放出する側に配置され、かつ、前記第1遮光素子と、前記第1蛍光体フィルムとの間に、光学的に透明な基板がさらに配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ピクセルのアレイはさらに第3サブピクセルを含み、
前記第3サブピクセルは、第2蛍光体フィルムと第3遮光素子を含み、
前記第2蛍光体フィルムと前記第3遮光素子は光学的に結合されており、
前記第2蛍光体フィルムは前記複数の光源から光を受け取り、且つ前記第1ピーク発光波長及び前記第2ピーク発光波長及び前記第3ピーク発光波長と異なる第4ピーク発光波長を有する二次光を放出するように、前記受け取られた光の一部をコンバートするように構成される
請求項1~5のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2サブピクセルは、
前記複数の光源からの光を受け取り、且つ前記第2ピーク発光波長を有する二次光を放出するように、前記受け取られた光の一部をコンバートするように構成された第3蛍光体フィルムをさらに含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第3蛍光体フィルムは、前記第2ピーク発光波長を有する前記二次光を放出するように構成されたナノ構造体の第3集団を含む、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2光源に対する前記第1光源の比は、3:1~1:1である、
請求項1~8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1ピーク発光波長は、420nm未満であり、及び前記第2ピーク発光波長は、445nm~455nmである、
請求項1~9のいずれか一項に記載の表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
発明の背景
分野
[0001] 本発明は、量子ドット(QD)等のルミネッセンスナノ構造体を有する蛍光体フィルムを含む表示装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
背景
[0002] 量子ドット(QD)等のルミネッセンスナノ構造体(NS)は、狭い線幅を有する単一のスペクトルピークで光を放出し、高度に飽和した色を生成する能力を有する一種の蛍光体を表す。NSのサイズに基づいて発光波長を調整することができる。NSは、表示装置(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、有機発光ダイオード(OLED)表示装置)においてカラーダウンコンバージョン層として使用することができるNSフィルムを製造するために使用される。発光型ディスプレイにおけるカラーダウンコンバージョン層の使用は、光がカラーフィルタを通過する前に白色光、青色光又は紫外(UV)光をより赤みのある光、緑みのある光又は両方にダウンコンバートすることにより、システム効率を向上させることができる。このカラーダウンコンバージョン層の使用により、フィルタリングによる光エネルギーの損失を低減させることができる。
【0003】
[0003] NSは、吸収スペクトルが広く且つ発光スペクトルが狭いためにコンバージョン材料として使用することができる。こうした応用に必要なNSの密度は、約3μm~6μmの非常に薄いカラーダウンコンバージョン層において非常に高いため、現行の方法を用いて準備されたNSは、薄いNSフィルムにおいて互いに隣接して緊密に詰め込まれると、それらの光学特性が消失する。したがって、カラーダウンコンバージョン層としてNSフィルムを使用する現行のNSベースの表示装置は、量子収率(QY)が低くなる。
【0004】
[0004] 表示装置の画質を定義するために使用される要素の1つは、表示装置によって提供されるRec.2020、Rec.709、DCI P3、NTSC又はsRGB等の標準RGB色空間の色域カバレッジである。図1は、表示装置の色域カバレッジの定義を示す。図1において、1976CIE色座標101a~101c間で形成されたエリア101は、1976CIEu’-v’色度図100上の標準RGB色空間(例えば、Rec.2020)の色域を表す。1976CIE色座標102a~102c間で形成されたエリア102は、1976CIEu’-v’色度図100上の表示装置の色域を表す。表示装置の色域カバレッジは、エリア101及び102間のオーバーラップエリア103のエリア101に対する比として定義することができる。表示装置の色域カバレッジが広いほど、表示装置によって描写される、人間の眼によって識別可能な色の範囲(すなわち可視スペクトル)が広くなり、したがって、画質に寄与する他の要素が最適化されると想定すると表示装置の画質が改善する。
【0005】
[0005] 現行の表示装置には、所望の輝度(例えば、高ダイナミックレンジ(HDR)撮像標準規格によって必要とされる輝度)の達成と、標準RGB色空間における所望の色域カバレッジ(例えば、85%を超える)との間のトレードオフがある。例えば、いくつかの表示装置では、90%を超えるDCI P3色域カバレッジを達成するために、輝度の約30%の損失がある。このため、現行の技術では、DCI P3(例えば、Rec.2020)よりさらに広い色空間の色域カバレッジを達成するために、表示装置における輝度の損失は、著しく高くなる。
【0006】
[0006] 現行の表示装置が受ける別の不都合は、表示装置の色域カバレッジに悪影響を与える、表示装置のコンバージョン材料(例えば、NSフィルム)を通るコンバートされていない光の漏れである。例えば、いくつかの表示装置では、それらの緑色及び/又は赤色のピクセルを通して望ましくない青色光が漏れる。これは、青色光源からのコンバージョン材料に入射する青色光が、コンバージョン材料によって完全に吸収されて緑色及び/又は赤色光にコンバートされない場合に発生する可能性がある。さらに、コンバートされた緑色光及び赤色光と比較して出力される青色光の放射輝度の方が高いため、青色バックライトを使用する場合、所望の白色点を達成することが困難である可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
[0007] したがって、色域カバレッジが改善され、赤色光及び緑色光を生成するためにダウンコンバージョン層の量子効率が向上した表示装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
[0008] 実施形態によれば、表示装置は、複数の光源を有するバックライトユニットと、液晶ディスプレイ(LCD)モジュールとを含む。複数の光源は、電磁(EM)スペクトルの紫外(UV)範囲において第1ピーク発光波長を有する光を放出するように構成された1つ又は複数の第1光源と、EMスペクトルの青色範囲において第2ピーク発光波長を有する光を放出するように構成された1つ又は複数の第2光源とを含む。LCDモジュールは、第1サブピクセルと第2サブピクセルとを含む少なくとも1つのピクセルを有するピクセルのアレイを含む。第1サブピクセルは、第1蛍光体フィルムと第1フィルタ素子とを含む。第1蛍光体フィルムは、複数の光源から光を受け取り、且つ第1ピーク発光波長及び第2ピーク発光波長と異なる第3ピーク発光波長を有する二次光を放出するように、受け取られた光の一部をコンバートする。第1フィルタ素子は、蛍光体フィルムに光学的に結合され、及び第3ピーク発光波長を有する二次光が第1フィルタ素子を通過することを可能にし、且つ複数の光源からの光のコンバートされていない部分が第1フィルタ素子を通過することを遮断する。第2サブピクセルは、第2フィルタ素子を含み、第2フィルタ素子は、第2ピーク発光波長を有する光が第2フィルタ素子を通過することを可能にし、且つ第1ピーク発光波長を有する光が第2フィルタ素子を通過することを遮断する。
【0009】
[0009] 実施形態によれば、表示装置は、ピクセルのアレイを含む。ピクセルのアレイのピクセルは、第1サブピクセルと第2サブピクセルとを含む。第1サブピクセルは、第1量子ドット(QD)フィルムと第1フィルタ素子とを有する。QDフィルムは、EMスペクトルの紫外(UV)範囲における第1ピーク発光波長と、EMスペクトルの青色範囲における第2ピーク発光波長とを有する光を受け取り、且つ第3ピーク発光波長を有する二次光を放出するように、受け取られた光の一部をコンバートする。第3ピーク発光波長は、第1ピーク発光波長及び第2ピーク発光波長と異なる。フィルタ素子は、量子ドットフィルム上に配置され、及び第3ピーク発光波長を有する二次光がフィルタ素子を通過することを可能にし、且つ受け取られた光のコンバートされていない部分がフィルタ素子を通過することを遮断する。第2サブピクセルは、第2フィルタ素子を有し、第2フィルタ素子は、第2ピーク発光波長を有する光が第2フィルタ素子を通過することを可能にし、且つ第1ピーク発光波長を有する光が第2フィルタ素子を通過することを遮断する。
【0010】
[0010] 本発明のさらなる特徴及び利点について、本発明のさまざまな実施形態の構造及び動作とともに添付図面を参照して以下に詳細に説明する。本発明は、本明細書に記載した具体的な実施形態に限定されないことに留意されたい。こうした実施形態は、本明細書では単に例示の目的で提示されている。さらなる実施形態は、本明細書に含まれる教示に基づいて当業者に明らかになるであろう。
(【0011】以降は省略されています)

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