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公開番号2024033997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137966
出願日2022-08-31
発明の名称電力システム
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類H02J 3/46 20060101AFI20240306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力系統を介した電力伝送を行う場合であっても、適切なエネルギー管理を行うことができる電力システムを提供する。
【解決手段】電力システムS1は、電力系統を介して電力需要家設備L1に電力を供給する電力システムS1であって、少なくとも1つの第1電力機器Y1がそれぞれ個別に接続され、接続された第1電力機器Y1から電力系統への第1出力電力を制御可能な少なくとも1つの第1電力制御装置B1と、電力需要家設備L1の消費電力を監視する監視装置D1と、監視装置D1および少なくとも1つの第1電力制御装置B1と通信可能な処理装置A1とを備える。処理装置A1は、消費電力および電力系統を介する電力伝送で生じる託送損失を考慮して、少なくとも1つの第1電力制御装置B1の各々に対する制御指令値を算出する。少なくとも1つの第1電力制御装置B1は、制御指令値に基づいて第1出力電力を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電力系統を介して電力需要家設備に電力を供給する電力システムであって、
少なくとも1つの第1電力機器がそれぞれ個別に接続され、接続された前記第1電力機器から前記電力系統への第1出力電力を制御可能な少なくとも1つの第1電力制御装置と、
前記電力需要家設備の消費電力を監視する監視装置と、
前記監視装置および前記少なくとも1つの第1電力制御装置と通信可能な処理装置と、
を備え、
前記処理装置は、前記消費電力および前記電力系統を介する電力伝送で生じる託送損失を考慮して、前記少なくとも1つの第1電力制御装置の各々に対する制御指令値を算出しており、
前記少なくとも1つの第1電力制御装置は、前記制御指令値に基づいて前記第1出力電力を制御する、電力システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
少なくとも1つの第2電力機器がそれぞれ個別に接続され、接続された前記第2電力機器から前記電力系統への第2出力電力を監視する少なくとも1つの第2電力制御装置をさらに備え、
前記処理装置は、前記少なくとも1つの第2電力制御装置の各々と通信可能であり、
前記処理装置は、
前記託送損失を加味して目標電力を設定する目標設定部と、
前記少なくとも1つの第1電力制御装置の各々の前記第1出力電力、前記少なくとも1つの第2電力制御装置の各々の前記第2出力電力、および、前記消費電力を取得して、前記電力システムの全体出力電力を算出する第1算出部と、
前記全体出力電力を前記目標電力にするための前記制御指令値を算出する第2算出部と、を含む、請求項1に記載の電力システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1電力制御装置は、蓄電池が接続され当該蓄電池の充放電を制御する蓄電池制御装置と、電気自動車が接続され当該電気自動車の充放電を制御するEV制御装置と、太陽電池が接続され当該太陽電池の発電量を制御する太陽光発電制御装置と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1または請求項2に記載の電力システム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1電力制御装置は、包括制御装置を含み、
前記包括制御装置は、前記第1電力機器が接続された複数の下位制御装置と、前記複数の下位制御装置を管理する管理装置とを備え、
前記管理装置は、前記制御指令値に基づいて下位目標電力を算出し、算出した前記下位目標電力を基に前記複数の下位制御装置の各々に対する下位制御指令値を算出しており、
前記複数の下位制御装置の各々は、前記包括制御装置が算出した前記下位制御指令値に基づいて、接続された前記第1電力機器の前記第1出力電力を制御する、請求項1または請求項2に記載の電力システム。
【請求項5】
前記第1電力制御装置は、複数あり、
前記制御指令値は、前記複数の第1電力制御装置の各々で値が共通する誘導指令値であり、
前記複数の第1電力制御装置の各々は、受信した前記誘導指令値を用いて前記第1出力電力の目標値を算出して、当該目標値となるように前記第1出力電力を制御する、請求項1または請求項2に記載の電力システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電力システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の電力機器(分散電源)から負荷に電力を供給する電力システムが知られている。例えば、特許文献1には、複数の電力機器を用いた電力制御を行う電力システムが開示されている。特許文献1に記載の電力システムは、複数の電力制御装置を備える。当該複数の電力制御装置の各々には、対応する電力機器が接続されている。各電力制御装置は、接続された電力機器の出力電力を制御し、負荷に電力を供給する。特許文献1に記載の電力システムでは、電力機器として、例えば太陽電池、蓄電池および電気自動車などが用いられている。また、特許文献2には、地域間での電力融通を考慮した電力システムが開示されている。特許文献2に記載の電力システムでは、地域間連系線で接続された2つの電力系統間で電力伝送を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-150690号公報
特開2012-5302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2のように、電力系統を介して送電を行う場合、電力系統を介する電力伝送時に託送損失が発生する。この託送損失によって、送電元の電力と送電先の電力とで差が生じる。従来の電力システムでは、このような託送損失が考慮されていないため、電力機器から送電され負荷に供給される電力と、負荷が要求する電力とで差が生じる。このため、このような電力差の分だけ、例えば電力会社から買電する必要が生じる。このように、従来の電力システムでは、電力機器からの電力を有効に活用したエネルギー管理を行う上で、改善の余地があった。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、電力系統を介した電力伝送を行う場合であっても、適切なエネルギー管理を行うことができる電力システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電力システムは、電力系統を介して電力需要家設備に電力を供給する電力システムであって、少なくとも1つの第1電力機器がそれぞれ個別に接続され、接続された前記第1電力機器から前記電力系統への第1出力電力を制御可能な少なくとも1つの第1電力制御装置と、前記電力需要家設備の消費電力を監視する監視装置と、前記監視装置および前記少なくとも1つの第1電力制御装置と通信可能な処理装置と、を備え、前記処理装置は、前記消費電力および前記電力系統を介する電力伝送で生じる託送損失を考慮して、前記少なくとも1つの第1電力制御装置の各々に対する制御指令値を算出しており、前記少なくとも1つの第1電力制御装置は、前記制御指令値に基づいて前記第1出力電力を制御する。
【0007】
前記電力システムの好ましい実施の形態において、少なくとも1つの第2電力機器がそれぞれ個別に接続され、接続された前記第2電力機器から前記電力系統への第2出力電力を監視する少なくとも1つの第2電力制御装置をさらに備え、前記処理装置は、前記少なくとも1つの第2電力制御装置の各々と通信可能であり、前記処理装置は、前記託送損失を加味して目標電力を設定する目標設定部と、前記少なくとも1つの第1電力制御装置の各々の前記第1出力電力、前記少なくとも1つの第2電力制御装置の各々の前記第2出力電力、および、前記消費電力を取得して、前記電力システムの全体出力電力を算出する第1算出部と、前記全体出力電力を前記目標電力にするための前記制御指令値を算出する第2算出部と、を含む。
【0008】
前記電力システムの好ましい実施の形態において、前記少なくとも1つの第1電力制御装置は、蓄電池が接続され当該蓄電池の充放電を制御する蓄電池制御装置と、電気自動車が接続され当該電気自動車の充放電を制御するEV制御装置と、太陽電池が接続され当該太陽電池の発電量を制御する太陽光発電制御装置と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
前記電力システムの好ましい実施の形態において、前記少なくとも1つの第1電力制御装置は、包括制御装置を含み、前記包括制御装置は、前記第1電力機器が接続された複数の下位制御装置と、前記複数の下位制御装置を管理する管理装置とを備え、前記管理装置は、前記制御指令値に基づいて下位目標電力を算出し、算出した前記下位目標電力を基に前記複数の下位制御装置の各々に対する下位制御指令値を算出しており、前記複数の下位制御装置の各々は、前記包括制御装置が算出した前記下位制御指令値に基づいて、接続された前記第1電力機器の前記第1出力電力を制御する。
【0010】
前記電力システムの好ましい実施の形態において、前記第1電力制御装置は、複数あり、前記制御指令値は、前記複数の第1電力制御装置の各々で値が共通する誘導指令値であり、前記複数の第1電力制御装置の各々は、受信した前記誘導指令値を用いて前記第1出力電力の目標値を算出して、当該目標値となるように前記第1出力電力を制御する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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