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公開番号2024032096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135552
出願日2022-08-29
発明の名称皮膚化粧料
出願人日油株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 8/86 20060101AFI20240305BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塗布時にさっぱりとした感触であり、マスクを長時間着用後外した後のしっとり感に優れ、マスク着用後の脂性肌の人のテカリおよびべたつき感を長時間抑える皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】皮膚化粧料は、成分(a)を0.1~25質量%、成分(b)を0.01~3質量%、成分(c)を0.1~25質量%および成分(d)を含有し、成分(b)の成分(a)に対する質量比((b)/(a))が1/100~1/5である。
(a)式(1)で示されるポリアルキレンオキシド誘導体
Z-[O(AO)l(EO)m(BO)n-H]p・・・(1)
(b)式(2)で示されるアルキレンオキシド誘導体
R-[(PO)x(EO)y]q-H ・・・ (2)
(c) 炭素数が2~6である多価アルコール
(d) 水
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の成分(a)を0.1~25質量%、成分(b)を0.01~3質量%、成分(c)を0.1~25質量%および成分(d)を含有し、前記成分(b)の前記成分(a)に対する質量比((b)/(a))が1/100~1/5であることを特徴とする、皮膚化粧料。
(a) 下記式(1)で示されるポリアルキレンオキシド誘導体
Z-[O(AO)

(EO)

(BO)

-H]

・・・(1)
(式(1)中、
Zは炭素数3~9のアルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
pは前記アルコールの価数であって、3以上、9以下であり、
AOは炭素数3~4のオキシアルキレン基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、前記オキシアルキレン基AOと前記オキシエチレン基EOと前記オキシブチレン基BOとはブロック状またはランダム状に付加していてよい。ただし、少なくとも前記オキシアルキレン基AOと前記オキシブチレン基BOがランダム状に付加している場合、AOはオキシプロピレン基である。
前記誘導体における前記オキシアルキレン基AOの平均付加モル数p×lが1≦p×l≦50を満足しており、前記誘導体における前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数p×mが1≦p×m≦50を満足しており、前記誘導体における前記オキシブチレン基BOの平均付加モル数p×nが1≦p×n≦10を満足しており、前記オキシアルキレン基AOの平均付加モル数と前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数との合計に対する前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数の割合m/(l+m)が0.15~0.75である。)
(b) 下記の式(2)で示されるアルキレンオキシド誘導体
R-[(PO)x(EO)y]q-H ・・・ (2)
(式(2)中、
Rは炭素数2~3のアルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
qは前記アルコールの価数であって、2以上、3以下であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
前記誘導体における前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数x×qが1≦x×q≦30を満足しており、
前記誘導体における前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数y×qが1≦y×q≦40を満足しており、
前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数と前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数との合計に対する前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数の割合y/(x+y)が0.45~0.75であり、
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとがランダム状に付加している。)
(c) 炭素数が2~6である多価アルコール
(d) 水

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布時にさっぱりとした感触であり、マスクを長時間着用後外した後のしっとり感に優れ、脂性肌の人のテカリおよびべたつき感を長時間抑える、皮膚化粧料に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
肌を健やかに保つためには、肌のモイスチャーバランスを保つことが重要であるといわれている。モイスチャーバランスとは、肌の角質層の水分、皮脂、自然保湿因子(NMF)のバランスである。化粧料を皮膚に塗布することにより、これら三成分に相当する水-保湿剤-油分を補給することがモイスチャーバランスを保つ上で重要である。
【0003】
これまで肌の乾燥を防ぐために、様々な保湿成分や数種類の保湿成分を配合した化粧料が開発されてきた。特許文献1では、特定のアルキレンオキシド誘導体を配合した化粧料が保湿効果に優れ、べたつき感がないことが報告されている。
【0004】
特許文献2によれば、セラミド類とブチルアルコール等の特定の化合物、特定のアルキレンオキシド誘導体とを配合した化粧料が肌の皮膜感が低減され、さっぱりとした使用感で、保湿効果の持続感に優れることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2006/038724 A1
特開2021-80234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モイスチャーバランスを保つには、外部環境に応じて最適な化粧料を選択することが必要になる。近年、感染症の拡大によるマスク着用が必要となり、肌の外部環境が一日の中で大きく変化する状況となっている。特に、マスクを長時間着用するとマスク内の湿度が高くなるが、マスクを外した際にマスク内側の水分が蒸発すると、急速に肌内部の水分が蒸発して乾燥が進んでしまう。このような急速な水分蒸散が起きる状況においても、モイスチャーバランスを保つためには、保湿剤や油分を高配合することが必要となる。しかし、これによって、塗布時にべたつき感が生じる、塗布時のさっぱり感が損なわれてしまう、また脂性肌の人においてはテカリが生じてしまうという問題が生ずる。
【0007】
これに対して、特許文献1記載の化粧料では、べたつき感を長時間抑えることができず、またマスクを外した際の急激な水分蒸散における保湿効果についても十分なものでなかった。
【0008】
また、特許文献2の化粧料においても、マスクを外した際の急激な水分蒸散における保湿効果についても十分ではなく、また脂性肌の人においてはテカリが生じてしまうという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、塗布時にさっぱりとした感触であり、マスクを長時間着用後に外した後のしっとり感に優れ、マスク着用後の脂性肌の人のテカリおよびべたつき感を長時間抑える皮膚化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明者は、前記した特定の二種類のアルキレンオキシド誘導体と多価アルコールを特定比率で組み合わせた皮膚化粧料が上記課題を余すことなく解決することを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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