TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024025622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022207781,2022127579
出願日2022-12-26,2022-08-10
発明の名称穀粉含有食品
出願人東京フード株式会社
代理人個人
主分類A21D 2/36 20060101AFI20240216BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】
本技術は食品に含有させたときにチョコレートらしい濃い色調の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減とを両立するココアペーストを提供することを目的とする。
【解決手段】
本技術は、ココアペースト中に特定の液体油脂を含ませ、ココアペースト中の固体油脂の割合を調整することが、チョコレートらしい濃い色調の食品の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減との両立に有用であることを見出した。本技術に従うココアペーストは、例えば食品用生地に使用されてもよく、穀粉含有食品に使用されてもよい。本技術のココアペーストを用いて、食品用生地や穀粉含有食品を製造することでチョコレートらしい濃い色調の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減とを両立し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ココアパウダーを40~80質量%と、
ヨウ素価80以上を満たす液体油脂を20~60質量%を含み、
融点30℃以上である25℃で固体の固体油脂の割合が15質量%以下であるココアペースト
と少なくとも小麦粉を含む穀粉とを含む穀粉含有食品

続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ココアパウダー中に含まれる前記固体油脂の割合が20質量%以下である、請求項1に記載の
穀粉含有食品

【請求項3】
前記ココアペースト中の総油分量は30質量%以上65質量%以下である、請求項1に記載の
穀粉含有食品

【請求項4】
前記総油分量に対する前記ヨウ素価80以上を満たす液体油脂の割合が35~100質量%である、請求項3に記載の
穀粉含有食品

【請求項5】
前記ココアペーストのpHが6.2~7.9である、請求項1に記載の
穀粉含有食品

【請求項6】
前記ココアペースト中に含まれる脂肪酸中の炭素数12以下の脂肪酸の割合が3質量%以下である、請求項1に記載の
穀粉含有食品

【請求項7】
前記炭素数12以下の脂肪酸がラウリン酸である、請求項6に記載の
穀粉含有食品


発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、ココアペースト、ココアペーストを含有する食品用生地及び食品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
食品市場において、チョコやココア風味の食品が広く流通している。チョコやココア風味の食品においてチョコレートらしい色を再現することは商品価値の上で重要である。しかし、食品の生地にカカオマスや主にカカオマスから作られるチョコレートが練りこまれると、練りこんだ元のカカオマスやチョコレートと比べて、チョコレートらしい色が大幅に薄くなる。このため、チョコやココア風味の食品においてチョコレートらしい色合を再現するというのは実は難しい課題である。この課題を解決するためにココアパウダーやココアパウダーを含むココアペーストが使用されている。
【0003】
ココアパウダーは製造過程でアルカリ処理を行うことで色調が強く暗色が濃くなっていく。このため、カカオマスや主にカカオマスから作られるチョコレートよりも食品の生地に練りこんだ際にチョコレートらしい色が出やすい。また、アルカリ処理の度合いによって黒っぽい色調から茶色い色調まで調整できる。このため、ココアパウダーの選定や色調の異なるココアパウダーを組み合わせることで、食品の色調を調整できる。
ココアパウダーは食品生地の色調を出すのに好ましい反面、添加によって焼成後の生地にパサつきなどの食感の悪化が起こることも言われている。
【0004】
ココアパウダーを用いた食品用生地練り込み用の油脂組成物の技術に関して、例えば、下記特許文献1には、「ココアパウダー40質量%以上と油脂とを含む油脂組成物」が開示されているが、少なくとも食品の食感の改善を目的とするものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-143926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本技術は食品に含有させたときにチョコレートらしい濃い色調の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減とを両立するココアペーストを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意研究した結果、ココアペースト中に特定の液体油脂を含ませ、ココアペースト中の固体油脂の割合を調整することが、ココアペーストを食品に含有させたときのチョコレートらしい濃い色調の再現とパサつきなどの食感の悪化の軽減との両立に有用であることを見出した。
【0008】
すなわち、本技術は以下を提供する。
[1]ココアパウダーを40~80質量%と、
ヨウ素価80以上を満たす液体油脂を20~60質量%を含み、
融点30℃以上である25℃で固体の固体油脂の割合が15質量%以下であるココアペースト。
[2]前記ココアパウダー中に含まれる前記固体油脂の割合が20質量%以下である、[1]に記載のココアペースト。
[3]前記ココアペースト中の総油分量は30質量%以上65質量%以下である、[1]又は[2]に記載のココアペースト。
[4]前記総油分量に対する前記ヨウ素価80以上を満たす液体油脂の割合が35~100質量%である、[3]に記載のココアペースト。
[5]前記ココアペーストのpHが6.2~7.9である、[1]から[4]のいずれか1つに記載のココアペースト。
[6]前記ココアペースト中に含まれる脂肪酸中の炭素数12以下の脂肪酸の割合が3質量%以下である、[1]から[5]のいずれか1つに記載のココアペースト。
[7]前記炭素数12以下の脂肪酸がラウリン酸である、[6]に記載のココアペースト。
[8][1]から[7]のいずれか1つに記載のココアペーストと穀粉とを少なくとも含有する食品用生地。
[9][8]に記載の食品用生地を加熱処理した食品。
[10][1]から[7]のいずれか1つに記載のココアペーストを含む穀粉含有食品。
【発明の効果】
【0009】
本技術に従うココアペーストは、チョコレートらしい濃い色調の穀粉含有食品の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減との両立に有用である。
本技術に従うココアペーストは、例えば穀粉を含有する食品用生地の原料として使用されてもよい。当該食品用生地を用いて穀粉含有食品を製造する場合、チョコレートらしい濃い色調の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減とを両立した穀粉含有食品を提供できる。
本技術に従うココアペーストは、例えば穀粉含有食品の原料として使用されてもよい。当該穀粉含有食品はチョコレートらしい濃い色調の実現とパサつきなどの食感の悪化の軽減とを両立し得る。
なお、本技術の効果は、ここに記載された効果に限定されず、本明細書内に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本技術の好ましい実施形態について説明する。ただし、本技術は以下の好ましい実施形態のみに限定されず、本技術の範囲内で自由に変更することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
液体焼き物の生地
2か月前
阪本薬品工業株式会社
スポンジケーキ用生地
1か月前
松谷化学工業株式会社
膨らみのよいケーキ類
1か月前
個人
食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
1日前
日清製粉株式会社
パン類の製造方法
1か月前
株式会社光陽電業社
食品生地成形装置及び食品生地の成形方法
2か月前
学校法人国士舘
焼成食品の製造方法および焼成食品の製造装置
2か月前
亀田製菓株式会社
クッキー及びクッキー用生地
2か月前
グリコ栄養食品株式会社
ベーカリー製品用の品質改良剤
1か月前
日清製粉株式会社
パン類及びその製造方法
1か月前
昭和産業株式会社
略ほおずき型ワンタンの成形部品
2か月前
日清食品株式会社
麺線カット投入装置
25日前
株式会社ミマキエンジニアリング
食品造形システム、及び、食品造形方法
2か月前
東京フード株式会社
穀粉含有食品
2か月前
株式会社ADEKA
植物ベースのケーキ類およびその製造方法
1か月前
株式会社ニップン
凍結乾燥した穀粉及び/又は澱粉を使用した焼き菓子の製造方法
1か月前
株式会社カネカ
タルト生地及び該タルト生地を使用したタルト
1か月前
ベースフード株式会社
パン、パン用ミックス粉およびパンの製造方法
3日前
個人
食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
1日前
三和澱粉工業株式会社
低蛋白パン製造用原料組成物及びパンの製造方法
4日前
月島食品工業株式会社
焼き菓子の製造方法及び焼菓子のひび割れ抑制方法
2か月前
株式会社ニップン
ベーカリー食品用組成物、ベーカリー食品用生地及びベーカリー食品
2か月前
株式会社ニップン
焼き菓子類用小麦粉組成物
25日前
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
米粉パン用品質改良剤、米粉パンの調製方法及び米粉パンの品質改善方法
4日前
物産フードサイエンス株式会社
ドウ加熱食品の再加熱による食感劣化抑制用組成物、ドウの製造方法およびドウ加熱食品の製造方法
23日前
物産フードサイエンス株式会社
包餡食品の空隙抑制用組成物、加熱用フィリング材の突沸抑制用組成物、包餡食品の空隙を抑制する方法および加熱用フィリング材の突沸を抑制する方法
23日前
ヘナン・ジョンダ・ヘンユアン・バイオテクノロジー・ストック・カンパニー・リミテッド
ショ糖の代わりにD-アルロースを使用したパンおよびその調製方法
2か月前
株式会社村田製作所
多層基板
2か月前
株式会社SoftRoid
情報処理システム
1か月前
武田薬品工業株式会社
GIP受容体アゴニストペプチド化合物及びその使用
8日前
三菱ケミカル株式会社
活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物及び活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シート
4日前
日東電工株式会社
表面改質組成物、表面改質層、表面改質シート、積層体、表面改質部材、塗装物、表面改質部材の製造方法、塗装物の製造方法、機能層付部材、及び機能層付部材の製造方法
1か月前
コンバインド セラピューティクス インコーポレイテッド
コード化リボ核酸の器官保護発現および調節のための組成物および方法
17日前
TOPPANホールディングス株式会社
スパウト付き包装容器
1か月前
出光興産株式会社
化合物、防錆剤、及び潤滑剤組成物
1か月前
TOPPANホールディングス株式会社
包装容器
2か月前
続きを見る