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公開番号2024037102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141768
出願日2022-09-06
発明の名称食品造形システム、及び、食品造形方法
出願人株式会社ミマキエンジニアリング
代理人個人,個人
主分類A21C 11/16 20060101AFI20240311BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】食品造形物を精度良く造形する。
【解決手段】吐出ヘッド40は、食品造形物を造形するための造形材料であって吐出時に流動性を有する造形材料を断続的に吐出する。データ生成部11は、食品造形物を造形するためのスライスデータを生成する。吐出制御部13は、データ生成部11が生成したスライスデータに基づいて、吐出ヘッド40による造形材料の吐出を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
造形材料を積層することにより食品造形物を造形する食品造形システムであって、
前記食品造形物を造形するための造形材料であって吐出時に流動性を有する造形材料を断続的に吐出する吐出ヘッドと、
前記食品造形物を造形するためのスライスデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部が生成した前記スライスデータに基づいて、前記吐出ヘッドによる前記造形材料の吐出を制御する吐出制御部と、を備える、
食品造形システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
複数の造形材料をそれぞれ吐出する複数の吐出ヘッドを備え、
前記データ生成部は、前記複数の造形材料のそれぞれに対する、ラスターデータとベクターデータとのうち少なくとも一方のデータを含むスライスデータを生成し、
前記吐出制御部は、前記複数の吐出ヘッドによる前記複数の造形材料のそれぞれの吐出を、対応する前記少なくとも一方のデータに基づいて制御する、
請求項1に記載の食品造形システム。
【請求項3】
前記複数の吐出ヘッドは、第1造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、第2造形材料を吐出する第2吐出ヘッドと、を含み、
前記データ生成部は、前記第1造形材料に対するベクターデータである第1ベクターデータと前記第2造形材料に対するラスターデータである第1ラスターデータとを含むスライスデータを生成し、
前記吐出制御部は、前記第1ベクターデータに基づいて前記第1吐出ヘッドによる前記第1造形材料の吐出を制御し、前記第1ラスターデータに基づいて前記第2吐出ヘッドによる前記第2造形材料の吐出を制御する、
請求項2に記載の食品造形システム。
【請求項4】
前記吐出制御部は、前記第1ベクターデータに基づいて、前記食品造形物の外縁に相当する領域である第1領域に前記第1造形材料を吐出するように前記第1吐出ヘッドを制御し、前記第1ラスターデータに基づいて、前記第1領域に囲まれる領域である第2領域に前記第2造形材料を吐出するように前記第2吐出ヘッドを制御する、
請求項3に記載の食品造形システム。
【請求項5】
前記第1造形材料の粘度は、前記第2造形材料の粘度よりも高く、
前記吐出制御部は、前記第1ベクターデータに基づいて、前記第1領域に前記第1造形材料を吐出するように前記第1吐出ヘッドを制御した後に、前記第1ラスターデータに基づいて、前記第2領域に前記第2造形材料を吐出するように前記第2吐出ヘッドを制御する、
請求項4に記載の食品造形システム。
【請求項6】
前記データ生成部は、前記第1ベクターデータと前記第1ラスターデータと前記第1造形材料に対するラスターデータである第2ラスターデータとを含むスライスデータを生成し、
前記吐出制御部は、前記第1ベクターデータに基づいて、前記第1領域に前記第1造形材料を吐出するように前記第1吐出ヘッドを制御した後に、前記第1ラスターデータに基づいて、前記第2領域に前記第2造形材料を吐出するように前記第2吐出ヘッドを制御する処理と、前記第2ラスターデータに基づいて、前記第1領域に囲まれる領域であり前記第2領域とは異なる領域である第3領域に前記第1造形材料を吐出するように前記第1吐出ヘッドを制御する処理とを実行する、
請求項5に記載の食品造形システム。
【請求項7】
前記複数の吐出ヘッドは、第1粘度を有する第1造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、前記第1粘度よりも低い第2粘度を有する第2造形材料を吐出する第2吐出ヘッドと、を含み、
前記吐出制御部は、前記第1造形材料を吐出するように前記第1吐出ヘッドを制御した後に、前記第2造形材料を吐出するように前記第2吐出ヘッドを制御する、
請求項2に記載の食品造形システム。
【請求項8】
前記データ生成部は、前記複数の造形材料のそれぞれに対するラスターデータを含むスライスデータを生成し、
前記吐出制御部は、前記複数の吐出ヘッドによる前記複数の造形材料のそれぞれの吐出を、対応するラスターデータに基づいて制御する、
請求項2に記載の食品造形システム。
【請求項9】
前記複数の吐出ヘッドは、主走査方向に並んで配置されている、
請求項8に記載の食品造形システム。
【請求項10】
造形材料を積層することにより食品造形物を造形する食品造形方法であって、
前記食品造形物を造形するための造形材料であって吐出時に流動性を有する造形材料を断続的に吐出し、
前記食品造形物を造形するためのスライスデータを生成し、
前記スライスデータに基づいて、前記造形材料の吐出を制御する、
食品造形方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、食品造形システム、及び、食品造形方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
現在、3D(Dimensional)プリンタの技術を応用して食用の造形物である食品造形物を造形する3Dフードプリンタが知られている。3Dフードプリンタは、例えば、食用の造形材料を積層することにより食品造形物を造形する。
【0003】
例えば、特許文献1には、FDM(Fused Deposition Modeling)を応用した押し出し方式を用いて、食品造形物を造形する技術が記載されている。特許文献1に記載された技術では、食品造形物を構成する各層を形成する際、粘度が調整された食品組成物がノズルから押し出されて下層に堆積する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第6,280,785号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された押し出し方式では、食品組成物は、基本的に、一筆書きのように連続してノズルから排出される。従って、特許文献1に記載された押し出し方式を用いて造形材料を積層すると、食品造形物を精度良く造形することが困難である。このため、食品造形物を精度良く造形する技術が望まれている。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、食品造形物を精度良く造形する食品造形システム、及び、食品造形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の第1の観点に係る食品造形システムは、
造形材料を積層することにより食品造形物を造形する食品造形システムであって、
前記食品造形物を造形するための造形材料であって吐出時に流動性を有する造形材料を断続的に吐出する吐出ヘッドと、
前記食品造形物を造形するためのスライスデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部が生成した前記スライスデータに基づいて、前記吐出ヘッドによる前記造形材料の吐出を制御する吐出制御部と、を備える。
【0008】
複数の造形材料をそれぞれ吐出する複数の吐出ヘッドを備え、
前記データ生成部は、前記複数の造形材料のそれぞれに対する、ラスターデータとベクターデータとのうち少なくとも一方のデータを含むスライスデータを生成し、
前記吐出制御部は、前記複数の吐出ヘッドによる前記複数の造形材料のそれぞれの吐出を、対応する前記少なくとも一方のデータに基づいて制御してもよい。
【0009】
前記複数の吐出ヘッドは、第1造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、第2造形材料を吐出する第2吐出ヘッドと、を含み、
前記データ生成部は、前記第1造形材料に対するベクターデータである第1ベクターデータと前記第2造形材料に対するラスターデータである第1ラスターデータとを含むスライスデータを生成し、
前記吐出制御部は、前記第1ベクターデータに基づいて前記第1吐出ヘッドによる前記第1造形材料の吐出を制御し、前記第1ラスターデータに基づいて前記第2吐出ヘッドによる前記第2造形材料の吐出を制御してもよい。
【0010】
前記吐出制御部は、前記第1ベクターデータに基づいて、前記食品造形物の外縁に相当する領域である第1領域に前記第1造形材料を吐出するように前記第1吐出ヘッドを制御し、前記第1ラスターデータに基づいて、前記第1領域に囲まれる領域である第2領域に前記第2造形材料を吐出するように前記第2吐出ヘッドを制御してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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