TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024022765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126090
出願日2022-08-08
発明の名称食品生地の丸め装置
出願人株式会社工揮
代理人個人,個人
主分類A21C 7/00 20060101AFI20240214BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】
小麦粉等の穀粉に対して多量の水分を加えて混練した多加水生地であっても、分割装置から送られてきた生地玉に対して連続的に丸め成形を行うことが可能な食品生地の丸め装置を提供する。
【解決手段】
生地玉を受け入れ、これに丸め成形を施しながら搬送して排出する食品生地の丸め装置であって、回転軸が水平方向に対して傾斜して設けられた一対の搬送ロールの間に張り渡されて回動すると共に、水平方向に対して傾斜した生地玉の転動面を形成する第一搬送ベルト3及び第二搬送ベルト4を有し、これら第一搬送ベルト3の転動面30及び第二搬送ベルト4の転動面40は互いに隣接して断面V字状の生地玉6の走行溝20を形成し、前記第一搬送ベルト3は前記走行溝20内に受け入れた生地玉6を排出部に向けて搬送する方向に回動する一方、前記第二搬送ベルト4は前記第一搬送ベルト3とは逆方向へ当該第一搬送ベルト3よりも遅い周速で回動する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
生地玉を受け入れ、これに丸め成形を施しながら搬送して排出する食品生地の丸め装置であって、
回転軸が水平方向に対して傾斜して設けられた一対の搬送ロールの間に張り渡されて回動すると共に、水平方向に対して傾斜した生地玉の転動面を形成する第一搬送ベルト及び第二搬送ベルトを有し、
これら第一搬送ベルトの転動面及び第二搬送ベルトの転動面は互いに隣接して断面V字状の生地玉の走行溝を形成し、
前記第一搬送ベルトは前記走行溝内に受け入れた生地玉を排出部に向けて搬送する方向に回動する一方、前記第二搬送ベルトは前記第一搬送ベルトとは逆方向へ当該第一搬送ベルトよりも遅い周速で回動することを特徴とする食品生地の丸め装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記第二搬送ベルトの転動面が鉛直方向となす角度は前記第一搬送ベルトの転動面のそれよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の食品生地の丸め装置。
【請求項3】
前記第一搬送ベルトと前記第二搬送ベルトのなす角は90度よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の食品生地の丸め装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば混錬されたパン生地等の食品生地を所定サイズに分割した後に、分割された不整形の生地玉を丸める行程で使用する丸め装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
製パン工程では、ミキサーによってパン生地を練り上げた後、当該パン生地をパンの焼き上がりの大きさに応じた所定サイズに分割する必要がある。分割されたパン生地(以下、「生地玉」という)には切り口が残存しており、そのままの状態で発酵工程に進むと、当該発酵工程において発生した炭酸ガスが生地から抜けてしまい、焼成したパンの出来上がりが悪化してしまう。このため、製パン工場において大量にパンを生産する場合には、分割機から連続的に排出される生地玉を丸め装置に順次送り、分割後のふぞろいな形の生地玉を丸く整えて表皮を形成する必要がある。
【0003】
この種の丸め装置としては、特許文献1に開示されるように、回転するドラムを用いて、当該ドラムの外周面に沿って生地玉を螺旋状に公転させながら丸め成形を行うものが知られている。また、特許文献2に開示されるように、一対の駆動ロール及び従動ロールに架け回された搬送ベルトを用い、当該搬送ベルトによって生地玉を一定方向へ搬送しながら、当該生地玉の丸め整形を行うものも知られている。いずれの丸め装置においても、移動するドラム又は搬送ベルトの表面に沿って案内部材を配置して生地玉の搬送通路を形成し、かかる搬送通路内を生地玉がドラム又は搬送ベルトに引きずられるように転がり、当該生地玉の丸め成形が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-115852
特開2021-122264
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
製パン工程においては、使用する小麦粉の種類や製造するパンの種類によって加水率(小麦粉等の穀粉に対して加える水分の割合)が異なっており、一般的なパンの加水率は小麦粉100%に対して60~65%と言われている。加水率が高くなると、パン生地を混練した際に生じるグルテンの膜が柔らかくなり、焼成したパンは弾力があり且つしっとりとした食感になり、風味が長持ちし易いといった特質がある。また、近年の世界的な食糧不足から小麦粉等の穀粉の価格は高騰する傾向にあり、この点においても小麦粉等の消費量を抑えることが可能な高加水率のパン生地に注目が集まっている。
【0006】
その一方、加水率の高いパン生地は、水分が多いためにベタつきが生じやすく、生地を所定量に小分けにする分割やその後の丸め成形における作業性が悪いといった課題があった。特に、高加水率のパン生地を特許文献1又は特許文献2に開示される丸め装置に投入すると、生地玉が搬送通路を走行する際に前記案内部材に多量に付着してしまい、数個の生地玉が走行するだけで当該案内部材の清掃が必要となり、実質的に丸め装置を使用して短時間で大量の生地玉の丸め成形を処理することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、小麦粉等の穀粉に対して多量の水分を加えて混練した多加水生地であっても、分割装置から送られてきた生地玉に対して連続的に丸め成形を行うことが可能な食品生地の丸め装置を提供することにある。
【0008】
すなわち、本発明は、生地玉を受け入れ、これに丸め成形を施しながら搬送して排出する食品生地の丸め装置であって、回転軸が水平方向に対して傾斜して設けられた一対の搬送ロールの間に張り渡されて回動すると共に、水平方向に対して傾斜した生地玉の転動面を形成する第一搬送ベルト及び第二搬送ベルトを有し、これら第一搬送ベルトの転動面及び第二搬送ベルトの転動面は互いに隣接して断面V字状の生地玉の走行溝を形成し、前記第一搬送ベルトは前記走行溝内に受け入れた生地玉を排出部に向けて搬送する方向に回動する一方、前記第二搬送ベルトは前記第一搬送ベルトとは逆方向へ当該第一搬送ベルトよりも遅い周速で回動することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
このような本発明によれば、前記第一搬送ベルトの転動面と前記第二搬送ベルトの転動面は互いに逆方向へ進行しており、各搬送ベルトの転動面に対する生地玉の相対的な移動速度が速いことから、多量の水分を加えて混練した多加水生地を小分けにした生地玉を前記走行溝内に投入しても、かかる転動面に対する生地玉の付着を抑えることができ、分割装置から連続的に送られてきた生地玉に対して丸め成形を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明を適用した食品生地の丸め装置の実施形態の一例を示す正面図である。
図1に示す食品生地の丸め装置の平面図である。
図1に示す食品生地の丸め装置の左側面図である。
図1のIV-IV線断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社工揮
食品生地の丸め装置
3か月前
個人
液体焼き物の生地
3か月前
松谷化学工業株式会社
膨らみのよいケーキ類
2か月前
阪本薬品工業株式会社
スポンジケーキ用生地
2か月前
個人
成形パイ生地及びその製造方法
20日前
個人
食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
1か月前
松谷化学工業株式会社
具材入りケーキ類の製造方法
3日前
信越化学工業株式会社
スポンジケーキの製造方法
23日前
日清製粉株式会社
パン類の製造方法
2か月前
学校法人国士舘
焼成食品の製造方法および焼成食品の製造装置
3か月前
株式会社光陽電業社
食品生地成形装置及び食品生地の成形方法
3か月前
亀田製菓株式会社
クッキー及びクッキー用生地
3か月前
グリコ栄養食品株式会社
ベーカリー製品用の品質改良剤
2か月前
株式会社コバード
食品成形装置及び方法
23日前
日清製粉株式会社
パン類及びその製造方法
2か月前
昭和産業株式会社
略ほおずき型ワンタンの成形部品
3か月前
株式会社ミマキエンジニアリング
食品造形システム、及び、食品造形方法
3か月前
日清食品株式会社
麺線カット投入装置
1か月前
株式会社ADEKA
植物ベースのケーキ類およびその製造方法
1か月前
株式会社ニップン
凍結乾燥した穀粉及び/又は澱粉を使用した焼き菓子の製造方法
2か月前
株式会社カネカ
タルト生地及び該タルト生地を使用したタルト
2か月前
ベースフード株式会社
パン、パン用ミックス粉およびパンの製造方法
1か月前
個人
食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
1か月前
三和澱粉工業株式会社
低蛋白パン製造用原料組成物及びパンの製造方法
1か月前
月島食品工業株式会社
焼き菓子の製造方法及び焼菓子のひび割れ抑制方法
3か月前
株式会社ニップン
ベーカリー食品用組成物、ベーカリー食品用生地及びベーカリー食品
3か月前
株式会社ニップン
焼き菓子類用小麦粉組成物
1か月前
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
米粉パン用品質改良剤、米粉パンの調製方法及び米粉パンの品質改善方法
1か月前
物産フードサイエンス株式会社
ドウ加熱食品の再加熱による食感劣化抑制用組成物、ドウの製造方法およびドウ加熱食品の製造方法
1か月前
物産フードサイエンス株式会社
包餡食品の空隙抑制用組成物、加熱用フィリング材の突沸抑制用組成物、包餡食品の空隙を抑制する方法および加熱用フィリング材の突沸を抑制する方法
1か月前
ヘナン・ジョンダ・ヘンユアン・バイオテクノロジー・ストック・カンパニー・リミテッド
ショ糖の代わりにD-アルロースを使用したパンおよびその調製方法
3か月前
株式会社村田製作所
多層基板
3か月前
株式会社SoftRoid
情報処理システム
2か月前
武田薬品工業株式会社
GIP受容体アゴニストペプチド化合物及びその使用
1か月前
協和電機株式会社
段積装置
25日前
キャルビオス
新規なエステラーゼ及びその使用
18日前
続きを見る