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公開番号2024021395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124192
出願日2022-08-03
発明の名称残圧排気エア回路及び残圧排気弁
出願人SMC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F15B 20/00 20060101AFI20240208BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】流路を切り換える2つの電磁弁の誤作動を1つの圧力センサによって検出すると同時に、エア機器の残圧を電磁弁を通じて迅速且つ確実に排気することができるようにする。
【解決手段】残圧排気エア回路1は、エア源2からのエアをエアシリンダ100に供給する主流路9と、エアシリンダ100のエアを排気する排気流路10と、電磁弁12,13の誤作動を検出する第1センサ8と、該第1センサ8に前記エア源2からのエアを供給する検出流路11と、主流路9、排気流路10及び検出流路11の連通状態を切り換える2つの電磁弁12,13とを有し、2つの電磁弁12,13は、オフ時の第1位置12a,13aとオン時の第2位置12b,13bとを有する2位置弁からなっていて、同期的にオン・オフ制御され、2つの電磁弁12,13が同期して動作しない場合、エア源2からのエアを第1センサ8に供給して2つの電磁弁12,13の誤作動を検出すると同時に、エアシリンダ100のエアを電磁弁12,13を通じて排気する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エア源からのエアをエアシリンダに供給する主流路と、前記エアシリンダのエアを排気する排気流路と、前記エア源からのエアを第1センサに供給する検出流路と、前記主流路、排気流路及び検出流路の連通状態を切り換える2つの電磁弁と、前記2つの電磁弁の誤作動をエアの作用により検出する前記第1センサとを有し、
前記2つの電磁弁は、オフ時の第1位置とオン時の第2位置とを有する2位置弁であって、同期的にオン・オフ制御され、
前記2つの電磁弁が共に前記第1位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記エアシリンダ及び検出流路が前記排気流路に接続されることにより該エアシリンダ及び検出流路が排気状態にされ、
前記2つの電磁弁が共に前記第2位置にあるときは、前記主流路が導通状態になってエア源からのエアが該主流路を通じて前記エアシリンダに供給されると共に、前記排気流路及び前記検出流路が遮断されることにより前記排気流路によるエアシリンダのエアの排気及び前記検出流路による前記第1センサへのエアの供給が停止され、
前記2つの電磁弁の一方が第1位置にあって他方が第2位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記排気流路が前記エアシリンダに接続されることにより該排気流路を通じて前記エアシリンダのエアの排気が行われ、且つ、前記検出流路がエア源に接続されて該エア源からのエアが前記第1センサに供給されることにより該第1センサで前記2つの電磁弁の誤作動が検出される、
ように構成されていることを特徴とする残圧排気エア回路。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記主流路にソフトスタートバルブが接続され、
前記ソフトスタートバルブは、エアで操作される切換弁と、エアの流量を制限する絞り弁とを並列に接続することにり構成されていて、前記2つの電磁弁が共にオンになって前記主流路を通じてエア源と前記エアシリンダとが接続されたとき、前記絞り弁を通じて前記エアシリンダに制限流量のエアを供給することにより該エアシリンダをソフトスタートさせ、前記主流路のエアの一部が前記切換弁にフィードバックされると該切換弁が切り換わり、前記エア源からのエアを自由流れ状態で前記エアシリンダに供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の残圧排気エア回路。
【請求項3】
前記2つの電磁弁の一方は、前記主流路の前記入力ポート寄りの位置に接続された第1電磁弁であり、他方は、前記主流路の前記出力ポート寄りの位置に接続された第2電磁弁であり、
前記排気流路は、前記第1電磁弁の故障時に、前記第2電磁弁を通じて前記エアシリンダのエアを排気し、前記第2電磁弁の故障時に、該第2電磁弁を経由して前記第1電磁弁を通じて前記エアシリンダのエアを排気する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の残圧排気エア回路。
【請求項4】
前記主流路に、前記エアシリンダに供給されるエアの圧力を検出する第2センサとエアの圧力を表示するエアゲージとが接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の残圧排気エア回路。
【請求項5】
ハウジングに、エア源に接続される入力ポートと、エアシリンダに接続される出力ポートと、外部に開放する排気ポートとを設けると共に、前記入力ポートと出力ポートとを結ぶ主流路と、前記出力ポートと排気ポートとを結ぶ排気流路と、前記入力ポートと第1センサとを結ぶ検出流路と、前記主流路、排気流路及び検出流路の連通状態を切り換える2つの電磁弁と、前記検出流路を通じて供給されるエアの作用により前記2つの電磁弁の誤作動を検出する前記第1センサと、前記エアシリンダをソフトスタートさせるためのソフトスタートバルブとを設けることにより構成され、
前記2つの電磁弁は、オフ時の第1位置とオン時の第2位置とを有する2位置弁であって、同期的にオン・オフ制御され、
前記2つの電磁弁が共に前記第1位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記エアシリンダ及び検出流路が前記排気流路に接続されることにより該エアシリンダ及び検出流路が排気状態にされ、
前記2つの電磁弁が共に前記第2位置にあるときは、前記主流路が導通状態になってエア源からのエアが該主流路を通じて前記エアシリンダに供給されると共に、前記排気流路及び前記検出流路が遮断されることにより前記排気流路によるエアシリンダのエアの排気及び前記検出流路による前記第1センサへのエアの供給が停止され、
前記2つの電磁弁の一方が第1位置にあって他方が第2位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記排気流路が前記エアシリンダに接続されることにより該排気流路を通じて前記エアシリンダのエアの排気が行われ、且つ、前記検出流路がエア源に接続されて該エア源からのエアが前記第1センサに供給されることにより該第1センサで前記2つの電磁弁の誤作動が検出される、
ように構成されていることを特徴とする残圧排気弁。
【請求項6】
前記ハウジングに、前記出力ポートから前記エアシリンダに供給されるエアの圧力を検出する第2センサとエアの圧力を表示するエアゲージとが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の残圧排気弁。
【請求項7】
前記ハウジングは、前後方向に細長い直方体状をしていて、該ハウジングの内部に、該ハウジングの前後方向に並行して延びる第1軸線及び第2軸線に沿って3つの弁孔が形成され、前記第1軸線に沿って形成された第1弁孔の内部に、前記第1電磁弁の第1スプールが摺動自在に収容され、前記第2軸線に沿って形成された第2弁孔及び第3弁孔のうち、ハウジングの後方側に位置する第2弁孔の内部に、前記第2電磁弁の第2スプールが摺動自在に収容され、ハウジングの前方側に位置する第3弁孔の内部に、前記ソフトスタートバルブの第3スプールが摺動自在に収容されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の残圧排気弁。
【請求項8】
前記ハウジングは、中央の本体ブロックと、該本体ブロックの後端部に取り付けられた後部カバーと、前端部に取り付けられた前部プレート及び前部カバーとを有し、
前記本体ブロックに、前記入力ポート及び出力ポートと、前記第1スプール、第2スプール及び第3スプールが設けられると共に、前記エアゲージが設けられ、
前記後部カバーに前記排気ポートが設けられ、
前記前部プレートに、前記第1電磁弁の第1パイロット弁と、前記第2電磁弁の第2パイロット弁とが取り付けられると共に、前記第1センサと第2センサとが取り付けられ、
前記前部カバーは、前記第1パイロット弁、第2パイロット弁、第1センサ及び第2センサを覆うと共に、該前部カバーに、給電用及び信号用の電気配線を接続するためのコネクタが設けられている、
ことを特徴とする請求項6を引用する請求項7に記載の残圧排気弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアシリンダ等のエア機器を制御するエア回路の電磁弁が誤作動して前記エア機器が停止した場合等に、該電磁弁の誤作動を検出すると同時に前記エア機器の残圧を排気することができる残圧排気エア回路及び残圧排気弁に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
エアシリンダ等のエア機器を制御するエア回路の電磁弁が誤作動して前記エア機器が停止した場合に、前記電磁弁の誤作動を検出して前記エア機器の残圧を排気するようにしたエア回路は、図14に示すように公知である。この公知のエア回路は、エア源70とエア機器71とを結ぶエアライン72中に、リミットスイッチ76付きの2つの3ポート電磁弁73,74を接続することにより構成され、前記エア機器の動作中に一方の電磁弁73又は74が故障して正常に作動しなくなった場合に、その故障をリミットスイッチ76により検出して他方の電磁弁74又は73をオフにすることにより、エア機器中の残圧を排気して安全性を確保するようにしたものである。
【0003】
しかしながら、前記公知のエア回路は、2つの電磁弁73,74の故障をそれぞれに取り付けたリミットスイッチ76で機械的に検出し、その検出信号を比較することにより、シーケンサ等の制御装置75で他方の電磁弁をオフにするなどの制御を行うものであるため、リミットスイッチ付きの電磁弁を使用する必要があると同時に、前記シーケンサ及びその制御プログラムも必要であり、設備コストがかかる上に、安全機能とシーケンサプログラムとに精通した技術者を確保しなければならないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の技術的課題は、リミットスイッチ付きの電磁弁を使用することなく、2つの電磁弁の誤作動を1つの圧力センサによって検出することができると共に、エア機器の残圧を電磁弁を通じて迅速且つ確実に排気することができる残圧排気エア回路及び残圧排気弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本発明によれば、エア源からのエアをエアシリンダに供給する主流路と、前記エアシリンダのエアを排気する排気流路と、前記エア源からのエアを第1センサに供給する検出流路と、前記主流路、排気流路及び検出流路の連通状態を切り換える2つの電磁弁と、前記2つの電磁弁の誤作動をエアの作用により検出する前記第1センサとを有する残圧排気エア回路が提供される。
前記残圧排気エア回路において、前記2つの電磁弁は、オフ時の第1位置とオン時の第2位置とを有する2位置弁であって、同期的にオン・オフ制御され、前記2つの電磁弁が共に前記第1位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記エアシリンダ及び検出流路が前記排気流路に接続されることにより該エアシリンダ及び検出流路が排気状態にされ、前記2つの電磁弁が共に前記第2位置にあるときは、前記主流路が導通状態になってエア源からのエアが該主流路を通じて前記エアシリンダに供給されると共に、前記排気流路及び前記検出流路が遮断されることにより前記排気流路によるエアシリンダのエアの排気及び前記検出流路による前記第1センサへのエアの供給が停止され、前記2つの電磁弁の一方が第1位置にあって他方が第2位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記排気流路が前記エアシリンダに接続されることにより該排気流路を通じて前記エアシリンダのエアの排気が行われ、且つ、前記検出流路がエア源に接続されて該エア源からのエアが前記第1センサに供給されることにより該第1センサで前記2つの電磁弁の誤作動が検出されるように構成されている。
【0006】
本発明においては、前記主流路にソフトスタートバルブが接続され、該ソフトスタートバルブは、エアで操作される切換弁と、エアの流量を制限する絞り弁とを並列に接続することにり構成されていて、前記2つの電磁弁が共にオンになって前記主流路を通じてエア源と前記エアシリンダとが接続されたとき、前記絞り弁を通じて前記エアシリンダに制限流量のエアを供給することにより該エアシリンダをソフトスタートさせ、前記主流路のエアの一部が前記切換弁にフィードバックされると該切換弁が切り換わり、前記エア源からのエアを自由流れ状態で前記エアシリンダに供給するように構成されていても良い。
【0007】
また、本発明において、前記2つの電磁弁の一方は、前記主流路の前記入力ポート寄りの位置に接続された第1電磁弁であり、他方は、前記主流路の前記出力ポート寄りの位置に接続された第2電磁弁であり、前記排気流路は、前記第1電磁弁の故障時に、前記第2電磁弁を通じて前記エアシリンダのエアを排気し、前記第2電磁弁の故障時には、該第2電磁弁を経由して前記第1電磁弁を通じて前記エアシリンダのエアを排気するように構成されていることが好ましい。
【0008】
また、本発明においては、前記主流路に、前記エアシリンダに供給されるエアの圧力を検出する第2センサとエアの圧力を表示するエアゲージとが接続されていても良い。
【0009】
また、本発明によれば、ハウジングに、エア源に接続される入力ポートと、エアシリンダに接続される出力ポートと、外部に開放する排気ポートとを設けると共に、前記入力ポートと出力ポートとを結ぶ主流路と、前記出力ポートと排気ポートとを結ぶ排気流路と、前記入力ポートと第1センサとを結ぶ検出流路と、前記主流路、排気流路及び検出流路の連通状態を切り換える2つの電磁弁と、前記検出流路を通じて供給されるエアの作用により前記2つの電磁弁の誤作動を検出する前記第1センサと、前記エアシリンダをソフトスタートさせるためのソフトスタートバルブとを設けることにより構成された残圧排気弁が提供される。
前記残圧排気弁において、前記2つの電磁弁は、オフ時の第1位置とオン時の第2位置とを有する2位置弁であって、同期的にオン・オフ制御され、前記2つの電磁弁が共に前記第1位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記エアシリンダ及び検出流路が前記排気流路に接続されることにより該エアシリンダ及び検出流路が排気状態にされ、前記2つの電磁弁が共に前記第2位置にあるときは、前記主流路が導通状態になってエア源からのエアが該主流路を通じて前記エアシリンダに供給されると共に、前記排気流路及び前記検出流路が遮断されることにより前記排気流路によるエアシリンダのエアの排気及び前記検出流路による前記第1センサへのエアの供給が停止され、前記2つの電磁弁の一方が第1位置にあって他方が第2位置にあるときは、前記主流路が遮断されて前記エアシリンダへのエアの供給が停止されると共に、前記排気流路が前記エアシリンダに接続されることにより該排気流路を通じて前記エアシリンダのエアの排気が行われ、且つ、前記検出流路がエア源に接続されて該エア源からのエアが前記第1センサに供給されることにより該第1センサで前記2つの電磁弁の誤作動が検出されるように構成されている。
【0010】
本発明においては、前記ハウジングに、前記出力ポートから前記エアシリンダに供給されるエアの圧力を検出する第2センサとエアの圧力を表示するエアゲージとが設けられていても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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