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公開番号2024060222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167458
出願日2022-10-19
発明の名称流体圧シリンダ
出願人カヤバ株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F15B 15/14 20060101AFI20240424BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】流体圧シリンダのシリンダチューブでの応力集中を低減する。
【解決手段】油圧シリンダ100は、シリンダチューブ10と、ピストンロッド20と、ピストン30と、シリンダチューブ10の開口端11に連結され開口端11を閉塞するとともに、ピストン30との間にロッド側室2を形成するシリンダヘッド40と、を備え、シリンダチューブ10は、環状の本体部12と、開口端11が形成されシリンダヘッド40が連結される環状の連結部13と、本体部12と連結部13との間にわたって形成される環状の接続部14と、を有し、連結部13は、本体部12及び接続部14よりも径方向の厚さT2が大きく形成され、接続部14は、径方向の厚さT3が、本体部12よりも大きく本体部12の二倍以下に形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダチューブと、
前記シリンダチューブ内に往復動可能に設けられたピストンロッドと、
前記ピストンロッドに連結され前記シリンダチューブ内に摺動自在に収容されたピストンと、
前記シリンダチューブの開口端に連結され前記開口端を閉塞するとともに、前記ピストンとの間に圧力室を形成するシリンダヘッドと、を備え、
前記シリンダチューブは、
環状の本体部と、
前記開口端が形成され前記シリンダヘッドが連結される環状の連結部と、
前記本体部と前記連結部との間にわたって形成される環状の接続部と、を有し、
前記連結部は、前記本体部及び前記接続部よりも径方向の厚さが大きく形成され、
前記接続部は、径方向の厚さが、前記本体部よりも大きく前記本体部の二倍以下に形成されることを特徴とする流体圧シリンダ。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
請求項1に記載の流体圧シリンダであって、
前記接続部は、径方向の厚さが前記連結部の2/3倍以下に形成されることを特徴とする流体圧シリンダ。
【請求項3】
請求項1に記載の流体圧シリンダであって、
前記本体部と前記接続部の境界の傾斜角は、前記接続部と前記連結部の境界の傾斜角よりも小さく形成されることを特徴とする流体圧シリンダ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一つに記載の流体圧シリンダであって、
前記圧力室の作動流体が排出されて前記ピストンロッドがストロークする際にストローク端付近で前記ピストンロッドを減速させるクッション機構をさらに備え、
前記接続部は、前記クッション機構により前記ピストンロッドが減速される際に前記圧力室に面するように形成され、
前記シリンダチューブは、降伏点が400MPa以上の材料で形成されることを特徴とする流体圧シリンダ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体圧シリンダに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、一端を開口としたシリンダと、シリンダの開口を閉塞するように取付けられ複数のボルトにより固定されたシリンダヘッドと、シリンダヘッドを貫通してシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンロッドと、ピストンロッドに取り付けられたピストンと、ピストンのシリンダヘッド側に取り付けられシリンダヘッドの内周部とによりクッション機構を構成するクッションリングと、を備えるシリンダ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平3-249415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のようなシリンダ装置では、シリンダは、円筒状の本体部と、シリンダヘッドが連結される連結部と、を有する。連結部にはシリンダヘッドを固定するためのボルトが締結されるため、連結部は、本体部と比較して径方向の厚さが大きい。よって、シリンダでは、本体部と連結部とで、径方向の厚さが異なる。そのため、例えば、シリンダ装置が伸長した際にシリンダヘッドに荷重が作用し、ボルトを介してシリンダに引張応力が作用すると、シリンダの本体部と連結部との境界付近に応力が集中し、シリンダが損傷してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、流体圧シリンダのシリンダチューブでの応力集中を低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、流体圧シリンダであって、シリンダチューブと、シリンダチューブ内に往復動可能に設けられたピストンロッドと、ピストンロッドに連結されシリンダチューブ内に摺動自在に収容されたピストンと、シリンダチューブの開口端に連結され開口端を閉塞するとともに、ピストンとの間に圧力室を形成するシリンダヘッドと、を備え、シリンダチューブは、環状の本体部と、開口端が形成されシリンダヘッドが連結される環状の連結部と、本体部と連結部との間にわたって形成される環状の接続部と、を有し、連結部は、本体部及び接続部よりも径方向の厚さが大きく形成され、接続部は、径方向の厚さが、本体部よりも大きく本体部の二倍以下に形成されることを特徴とする。
【0007】
この発明では、シリンダチューブは、本体部と連結部との間に設けられる接続部を有し、接続部は、連結部よりも径方向の厚さが小さく本体部よりも径方向の厚さが大きい。よって、シリンダチューブは、接続部が設けられない場合と比較し、径方向の厚さが緩やかに変化する。そのため、シリンダチューブでの応力集中が低減される。さらに、シリンダチューブは、接続部の径方向の厚さが本体部の二倍以下に形成される。よって、シリンダチューブでは、本体部と接続部との径方向の厚さの差が小さい。そのため、径方向の厚さが最も小さく強度が低くなりやすい本体部と接続部との間での応力集中が低減される。
【0008】
また、本発明は、接続部は、径方向の厚さが連結部の2/3倍以下に形成されることを特徴とする。
【0009】
この発明では、シリンダチューブの接続部の径方向の厚さが小さくなるため、シリンダチューブの材料の使用量を低減することができる。
【0010】
また、本発明は、本体部と接続部の境界の傾斜角は、接続部と連結部の境界の傾斜角よりも小さく形成されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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