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公開番号2024050346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157176
出願日2022-09-29
発明の名称フラッシング装置及び建設機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人開知
主分類F15B 21/041 20190101AFI20240403BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】油圧回路の機器又は配管内に付着した異物を容易に除去することができるフラッシング装置及び建設機械を提供する。
【解決手段】フラッシング装置24は、油圧ショベル1の作動油タンク17に供給する作動油が投入される耐圧容器25と、耐圧容器25に供給される炭酸ガスを貯える炭酸ガスボンベ26と、炭酸ガスボンベ26から耐圧容器25への炭酸ガスの供給量を調整するレギュレータ28とを備える。レギュレータ28は、炭酸ガスボンベ26から供給された炭酸ガスが耐圧容器25内で作動油に溶解する圧力となるように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建設機械の作動油タンクと油圧アクチュエータの間で作動油を給排する油圧回路をフラッシングするフラッシング装置であって、
前記作動油タンク内の作動油又は前記作動油タンクに供給する作動油が投入される耐圧容器と、
前記耐圧容器に供給される炭酸ガスを貯える炭酸ガスボンベと、
前記炭酸ガスボンベから前記耐圧容器への炭酸ガスの供給量を調整するレギュレータとを備え、
前記レギュレータは、前記炭酸ガスボンベから供給された炭酸ガスが前記耐圧容器内で作動油に溶解する圧力となるように構成されていることを特徴とするフラッシング装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
建設機械の作動油タンクと油圧アクチュエータの間で作動油を給排する油圧回路をフラッシングするフラッシング装置であって、
炭酸ガスを貯える炭酸ガスボンベと、
前記炭酸ガスボンベと、前記油圧回路における前記作動油タンクから前記油圧アクチュエータへの作動油の供給路と、を接続するように構成された配管と、
前記炭酸ガスボンベから前記油圧回路への炭酸ガスの供給量を調整するレギュレータとを備え、
前記配管には、前記作動油タンクから前記油圧アクチュエータに作動油が供給されている際において前記供給路から前記炭酸ガスボンベへの炭酸ガスの逆流を防止する逆止弁が設けられていることを特徴とするフラッシング装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のフラッシング装置において、
作動油から異物を取り除く循環フィルタと前記作動油タンクとの間で作動油を循環する循環回路を備えたことを特徴とするフラッシング装置。
【請求項4】
作動油タンク、油圧アクチュエータ及び前記作動油タンクからの作動油を加圧して供給する油圧ポンプを有して前記作動油タンクと前記油圧アクチュエータとの間で作動油を給排する油圧回路と、前記油圧回路をフラッシングするフラッシング装置とを備えた建設機械であって、
前記フラッシング装置は、炭酸ガスを貯える炭酸ガスボンベと、前記炭酸ガスボンベと前記油圧回路を接続する配管と、前記炭酸ガスボンベから前記油圧回路への炭酸ガスの供給量を調整するレギュレータとを備え、前記油圧回路に対して作動油に炭酸ガスを溶解させて供給するように構成されたことを特徴とする建設機械。
【請求項5】
請求項4に記載の建設機械において、
前記油圧ポンプは、前記作動油タンクから前記油圧アクチュエータに作動油を供給する際において、前記炭酸ガスボンベから供給された炭酸ガスが亜臨界又は超臨界の状態となるような圧力まで作動油を加圧するように構成され、
前記フラッシング装置の前記配管は、前記炭酸ガスボンベと、前記油圧回路における前記作動油タンクから前記油圧アクチュエータへの作動油の供給路と、を接続するように設けられていることを特徴とする建設機械。
【請求項6】
請求項4に記載の建設機械において、
作動油から異物を取り除く循環フィルタと前記作動油タンクとの間で作動油を循環する循環回路を備えたことを特徴とする建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械の油圧回路をフラッシングするフラッシング装置、及びこれを搭載した建設機械に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
油圧ショベル等の建設機械は、作動油タンクと油圧アクチュエータの間で作動油を給排する油圧回路を備える。油圧回路は、例えば、作動油タンクからの作動油を加圧する油圧ポンプと、油圧ポンプから油圧アクチュエータへの作動油の供給と油圧アクチュエータから作動油タンクへの作動油の排出を制御する制御弁とを備える。
【0003】
建設機械の油圧回路は、油圧アクチュエータ等の機器の駆動によって生じる僅かな隙間から粉塵等の異物を取り込む可能性がある。また、機器の駆動によって生じる熱の影響により、粘性の高いスラッジ等の異物が発生する可能性がある。このような異物が多くなると、油圧機器の劣化や固着の要因となる。そのため、油圧回路は、作動油から異物を取り除くフィルタ等を備える(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-213555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、スラッジは、油圧回路の機器又は配管に付着する可能性がある。また、粉塵は、油圧回路の機器又は配管内に付着したスラッジに取り込まれる可能性がある。このようにして油圧回路の機器又は配管内に付着した異物は、容易には除去されなくなる。
【0006】
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、油圧回路の機器又は配管内に付着した異物を容易に除去することができるフラッシング装置及び建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、建設機械の作動油タンクと油圧アクチュエータの間で作動油を給排する油圧回路をフラッシングするフラッシング装置であって、前記作動油タンク内の作動油又は前記作動油タンクに供給する作動油が投入される耐圧容器と、前記耐圧容器に供給される炭酸ガスを貯える炭酸ガスボンベと、前記炭酸ガスボンベから前記耐圧容器への炭酸ガスの供給量を調整するレギュレータとを備え、前記レギュレータは、前記炭酸ガスボンベから供給された炭酸ガスが前記耐圧容器内で作動油に溶解する圧力となるように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、油圧回路の機器又は配管内に付着した異物を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施形態のフラッシング装置が適用される油圧ショベルを表す斜視図である。
本発明の第1の実施形態のフラッシング装置が適用される油圧ショベルの油圧回路を表す図である。
本発明の第1の実施形態のフラッシング装置を表す図である。
炭酸ガスの有機物溶解度を表す図である。
本発明の第1の変形例のフラッシング装置の一部を油圧ショベルの油圧回路と共に表す図である。
本発明の第2の実施形態のフラッシング装置を油圧ショベルの油圧回路と共に表す図である。
本発明の第2の変形例のフラッシング装置を油圧ショベルの油圧回路と共に表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
まず、本発明の第1の実施形態のフラッシング装置が適用される油圧ショベルについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、油圧ショベルを表す斜視図である。図2は、油圧ショベルの油圧回路を表す図である。なお、図2においては、便宜上、油圧ショベルの油圧回路の構成のうち、ブームシリンダに係わる構成のみを示す。
(【0011】以降は省略されています)

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