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公開番号2024066535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022175916
出願日2022-11-02
発明の名称ドレン排出構造
出願人株式会社フクハラ
代理人個人
主分類F15B 11/06 20060101AFI20240509BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】圧縮空気圧回路に配設されるエアタンクやエアドライヤ、エアフィルタ等の各装置(以下、単に「各装置」という。)から排出管を介して集合管内へ送られたドレン及び圧縮排気の圧力を高めることで、ドレン中のCO2濃度を高めると共に、集合管内にドレンを滞留させずに随時OCA槽へ流入させることが可能なドレン排出構造を提供する。
【解決手段】圧縮空気圧回路に配設された装置から排出されるドレン及び圧縮排気が流れる排出管11と、一乃至複数の該排出管11から流入したドレン及び圧縮排気が合流し後段の油分・CO2吸着槽12へ送出される集合管10と、該集合管10から流入したドレン及び圧縮排気の浄化を行う油分・CO2吸着槽12と、から成り、集合管10の断面積が、該集合管10に接続された一乃至複数の排出管11の断面積の合計以下である手段を採る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮空気圧回路に配設された装置から排出されるドレン及び圧縮排気が流れる排出管と、一乃至複数の該排出管から流入したドレン及び圧縮排気が合流し後段の油分・CO2吸着槽へ送出される集合管と、該集合管から流入したドレン及び圧縮空気の浄化を行う油分・CO2吸着槽と、から成り、
集合管の断面積が、該集合管に接続された一乃至複数の排出管の断面積の合計以下であることを特徴とするドレン排出構造。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記集合管の断面積が、一の排出管の断面積以下であることを特徴とする請求項1に記載のドレン排出構造。
【請求項3】
前記排出管には、ドレントラップ及び逆止弁が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のドレン排出構造。
【請求項4】
前記ドレントラップの開閉動を時間的要素で制御する制御部を備え、複数のドレントラップが同時に開放されないよう制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のドレン排出構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
圧縮空気圧回路におけるドレン排出構造に関し、詳しくは、圧縮空気圧回路において発生するドレンからCO2や油分を除去し、清浄なドレンとして排出可能な構造に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
圧縮空気圧回路にて、コンプレッサにより圧縮された圧縮空気中には水蒸気が大量に含有されており、圧縮空気圧回路内に配設されている装置にて冷却されたり、内壁に衝突したりすることでドレンとなり、各装置に設けられた排出口からドレントラップを介し圧縮排気と共に排出される。
【0003】
この際、ドレンが貯留する各装置内は、圧縮空気によって圧力も高くなっているため、ヘンリーの法則に従って圧力に比例するようにCO2等の気体も多くドレン内に溶け込んでいる。そのため、各装置のドレンが外部に排出される際に、ドレンにかかっていた圧力も排出と同時に低下するため、ドレンに溶け込んでいたCO2も大気中に放出されてしまう、といった問題があった。
また、ドレンを一の配管に合流させた後、ポンプ等で加圧しドレンを押し上げることで浄化槽内を通過させる態様を採る場合、ポンプの不具合等で加圧機能が低下した際、配管内のドレン押し上げや浄化槽への流入が滞り、各装置によるドレンの排出に支障が出る可能性があり、さらに、ドレンが合流する配管の口径によっては、配管の上部に滞留する圧縮排気が優先的に浄化槽へ流入してしまい、その後、下部に滞留していた大量のドレンが一気にドレン浄化槽内へ流入することで、ドレンの浄化が十分に行われないまま排出されてしまってドレンの清浄化に支障をきたしてしまう、といった問題もあった。
そこで、ドレンに含有されるCO2濃度を高めつつ、ドレンを滞りなくドレン浄化槽へ流入させることで、効率よくドレンを清浄化させる手段が求められていた。
【0004】
上記問題を解決すべく、特許第6686591号公報(特許文献1)に記載の技術提案がなされている。すなわち、特許文献1では、ボイラ装置から排出されるドレン内のph値を計測し、その計測値によって二酸化炭素の中和、もしくは酸素濃度の低下を行う技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術提案では、ドレンのph値によって二酸化炭素の中和量が決定されるものであって、ドレンに含有された二酸化炭素の完全な除去を目的とした技術ではなく、また、ドレンタンクから貫流ボイラへの供給時にドレンポンプを使用して昇圧させているが、ドレンと同時に圧縮排気が流入した場合における対策がなく、上記問題の解決には至っていない。
【0005】
本出願人は、以上のような従来の集合管におけるドレンの滞留や、ドレン及び圧縮排気中に含有されるCO2の回収方法といった問題に着目し、ドレン浄化槽へ流入するドレンの圧力を高めることで、ドレン内のCO2濃度を上昇させつつドレン浄化槽内にてCO2を効率的に分離させる構造を提供できないものかという着想のもと、各種装置から排出管を介して排出されるドレンが合流する集合管の断面積を該排出管の断面積の合計以下とすることで、該ドレン排出集合管内を流れるドレン及び圧縮排気の圧力を高めつつ、ドレン中に溶け込むCO2の濃度を高めることが可能であって、さらに、圧力の高いドレンを集合管内に滞留させず油分・CO2吸着槽に随時流入させることが可能なドレン排出構造を開発し、本発明にかかる「ドレン排出構造」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6686591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、圧縮空気圧回路に配設されるエアタンクやエアドライヤ、エアフィルタ等の各装置(以下、単に「各装置」という。)から排出管を介して集合管内へ送られたドレン及び圧縮排気の圧力を高めることで、ドレン中のCO2濃度を高めると共に、集合管内にドレンを滞留させずに随時OCA槽へ流入させることが可能なドレン排出構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するため、本発明にかかるドレン排出構造は、圧縮空気圧回路に配設された装置から排出されるドレン及び圧縮排気が流れる排出管と、一乃至複数の該排出管から流入したドレン及び圧縮排気が合流し後段の油分・CO2吸着槽へ送出される集合管と、該集合管から流入したドレン及び圧縮空気の浄化を行う油分・CO2吸着槽と、から成り、集合管の断面積が、該集合管に接続された一乃至複数の排出管の断面積の合計以下である手段を採用する。
【0009】
また、本発明は、前記集合管の断面積が、一の排出管の断面積以下である手段を採用する。
【0010】
さらに、本発明は、前記排出管には、ドレントラップ及び逆止弁が備えられている手段を採用する。
(【0011】以降は省略されています)

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