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公開番号2024020881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-15
出願番号2022123414
出願日2022-08-02
発明の名称パラシュート、これを備える安全装置および飛行体
出願人日本化薬株式会社
代理人個人
主分類B64D 17/80 20060101AFI20240207BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】展開時に破損することなく、従来よりも長時間浮力を発揮することが可能なフロートを有するパラシュート、これを備える安全装置および飛行体を提供する。
【解決手段】パラシュート10は、展開時に略半球状となる傘体40と、布状体によって形成された外袋状部材60と、外袋状部材60の内部に設けられ、フィルム状体によって形成された内袋状部材70と、を有する二重構造のフロート部材52と、を備え、傘体40の傘頂部に、展開時に開口する通気口42が形成されており、フロート部材52は、通気口42の外部側に設けられており、内袋状部材70は、通気口42に接続されている吸気口71を有しており、傘体40の展開時に、通気口42および吸気口71を介して内部に空気が流入することにより膨張するとともに、外袋状部材60を膨張させることを特徴とするものである。
【選択図】図3



特許請求の範囲【請求項1】
ペイロードに取り付けられる安全装置用のパラシュートであって、
展開時に略半球状となる傘体と、
布状体によって形成された外袋状部材と、前記外袋状部材の内部に設けられ、フィルム状体によって形成された内袋状部材と、を有する二重構造のフロート部材と、
を備え、
前記傘体の傘頂部に、展開時に開口する通気口が形成されており、
前記フロート部材は、前記通気口の外部側に設けられており、
前記内袋状部材は、前記通気口に接続されている吸気口を有しており、前記傘体の展開時に、前記通気口および前記吸気口を介して内部に空気が流入することにより、液体に対して前記パラシュートを含む前記安全装置および前記ペイロードが沈没しない浮力を得るのに必要な大きさ以上に前記外袋状部材の内部において膨張可能な大きさで形成されているとともに、破裂状態にならないよう膨張が制限されるように少なくとも前記外袋状部材の内表面に倣った形状に膨張可能に形成されているものであることを特徴とするパラシュート。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記外袋状部材が球体形状に膨張可能に形成され、かつ、前記内袋状部材が多面体形状または楕円体形状に膨張可能に形成されている場合、
前記外袋状部材が完全に膨張した際の前記球体形状の半径をrとし、前記内袋状部材が完全に膨張した際の前記多面体の中心から前記多面体の各面の中心までの距離のうち最短距離または前記楕円体の短半径をhとしたときに、r≦hであることを特徴とする請求項1に記載のパラシュート。
【請求項3】
前記外袋状部材が略球体形状に膨張可能に形成され、かつ、前記内袋状部材が略球体形状に膨張可能に形成されている場合、
完全に膨張した際の前記内袋状部材の容積は、完全に膨張した際の前記外袋状部材の容積の1倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のパラシュート。
【請求項4】
前記フロート部材は、前記通気口または前記吸気口に逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパラシュート。
【請求項5】
前記通気口の縁部に、一端が途中から複数に枝分かれして連結されているセンターコードをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のパラシュート。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のパラシュートと、
前記パラシュートを収納する収容器と、
前記収容器内に設けられ、前記パラシュートを射出する射出部と、
を備えることを特徴とする安全装置。
【請求項7】
前記ペイロードが飛行体であって、
機体と、
前記機体に設けられる請求項6に記載の安全装置と、
前記機体に結合され、前記機体を推進させる1個または複数個の推進機構と、を備えることを特徴とする飛行体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パラシュート、これを備える安全装置および飛行体に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、パラシュートは、飛行体あるいは飛行体から落下される落下物を降下させるために広く使用されている。また、パラシュートは、ドローン(飛行体)の落下事故のリスクを低減するための安全装置としても使用されている。例えば、特許文献1には、海上での飛行中に何らかの異常が発生して飛行体が落下した場合、着水後に飛行体に搭載されたブラックボックス(飛行状態等の記録装置)を回収するために、フロートを備えたパラシュート展開装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
中国特許出願公開第109272600号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のパラシュート展開装置においては、フロートの吸気口に逆止弁として機能するボール弁が設けられており、着水後にフロート内部に空気が留まり、水が浸入することを抑えて浮力を発揮するものである。しかしながら、フロートの生地に繊維材料で構成された布状体が用いられる場合、着水後にフロート内部の空気が抜けやすく、長時間浮力を発揮することが難しいという問題がある。また、フロートの生地に樹脂フィルムで構成されたフィルム状体が用いられる場合、パラシュートおよびフロートの展開時の圧力によりフロートが破損するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、展開時に破損することなく、従来よりも長時間浮力を発揮することが可能なフロートを有するパラシュート、これを備える安全装置および飛行体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明は、ペイロードに取り付けられる安全装置用のパラシュートであって、展開時に略半球状となる傘体と、布状体によって形成された外袋状部材と、前記外袋状部材の内部に設けられ、フィルム状体によって形成された内袋状部材と、を有する二重構造のフロート部材と、を備え、前記傘体の傘頂部に、展開時に開口する通気口が形成されており、前記フロート部材は、前記通気口の外部側に設けられており、前記内袋状部材は、前記通気口に接続されている吸気口を有しており、前記傘体の展開時に、前記通気口および前記吸気口を介して内部に空気が流入することにより、液体に対して前記パラシュートを含む前記安全装置および前記ペイロードが沈没しない浮力を得るのに必要な大きさ以上に前記外袋状部材の内部において膨張可能な大きさで形成されているとともに、破裂状態にならないよう膨張が制限されるように少なくとも前記外袋状部材の内表面に倣った形状に膨張可能に形成されているものであることを特徴とするものである。ここで、ペイロードとは、たとえば、「飛行体」、「荷物」、「空中または海中などの環境を測定する測定装置」、などのことである。
【0007】
(2) 上記(1)のパラシュートにおいて、前記外袋状部材が球体形状に膨張可能に形成され、かつ、前記内袋状部材が多面体形状または楕円体形状に膨張可能に形成されている場合、前記外袋状部材が完全に膨張した際の前記球体形状の半径をrとし、前記内袋状部材が完全に膨張した際の前記多面体の中心から前記多面体の各面の中心までの距離のうち最短距離または前記楕円体の短半径をhとしたときに、r≦hであることが好ましい。
【0008】
(3) 上記(1)のパラシュートにおいて、前記外袋状部材が略球体形状に膨張可能に形成され、かつ、前記内袋状部材が略球体形状に膨張可能に形成されている場合、完全に膨張した際の前記内袋状部材の容積は、完全に膨張した際の前記外袋状部材の容積の1倍以上であることが好ましい。
【0009】
(4) 上記(1)のパラシュートにおいて、前記フロート部材は、前記通気口または前記吸気口に逆止弁が設けられていることが好ましい。
【0010】
(5) 上記(4)のパラシュートにおいて、前記通気口の縁部に、一端が途中から複数に枝分かれして連結されているセンターコードをさらに備えることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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