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公開番号2024010661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-24
出願番号2023110094
出願日2023-07-04
発明の名称パンツ型吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類A61F 13/496 20060101AFI20240117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】着用動作時及び着用時の剥がれ防止と、廃棄時の引き裂き容易性とを両立させることが可能なパンツ型吸収性物品に関する。
【解決手段】パンツ型吸収性物品は、吸収性本体と外装体とサイド接合部とを備える。外装体は複数の熱可塑性シートが積層されて構成される。サイド接合部は、ウエスト端部から縦方向に25mm以内のウエスト領域と、縦方向及び横方向に沿って離間して配置された複数のシール部と、を有する。サイド接合部は、熱可塑性シート間において線状に設けられた接合強度低下剤を有する。ウエスト領域に配置される複数のシール部は、縦方向レッグ側に向かう成分と横方向内側に向かう成分を含む縦方向及び横方向に対して45°傾く仮想線を引いた際に、仮想線と重なるn(nは1以上の整数)行目に位置する第1シール部とn+1行目に位置する第2シール部とを含む。第1シール部及び第2シール部の少なくとも一方は接合強度低下剤と重なる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
吸収性本体と、前記吸収性本体の非肌対向面側に配置され、縦方向の両側に位置する腹側領域及び背側領域を含み、複数の熱可塑性シートが積層されて構成された外装体と、前記外装体の前記腹側領域と前記背側領域とを前記縦方向と直交する横方向の側縁部において接合する一対のサイド接合部と、を備えるパンツ型吸収性物品であって、
前記一対のサイド接合部は、前記縦方向の両端部を構成するウエスト端部及びレッグ端部と、前記ウエスト端部から前記縦方向に25mm以内のウエスト領域と、前記縦方向及び前記横方向に沿って離間して配置された複数のシール部と、を有し、
前記一対のサイド接合部の少なくとも一方は、前記熱可塑性シート間において線状に設けられた接合強度低下剤を更に有し、
前記サイド接合部の前記ウエスト領域に配置される複数のシール部は、縦方向レッグ側に向かう成分と横方向内側に向かう成分を含む前記縦方向及び前記横方向に対して45°傾く仮想線を引いた際に、前記仮想線と重なる第1シール部と第2シール部とを含み、
前記第1シール部は前記ウエスト端部側からn(nは1以上の整数)行目に位置し、前記第2シール部はn+1行目に位置し、
前記第1シール部及び前記第2シール部の少なくとも一方は前記接合強度低下剤と重なる
パンツ型吸収性物品。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1シール部及び前記第2シール部に対して、前記仮想線を前記ウエスト端部から前記レッグ端部に向かって平行移動して重ねた際、前記第1シール部は、前記仮想線が前記第1シール部及び前記第2シール部の両方に重なる間の前記仮想線が通る第1領域を有し、前記第2シール部は、前記仮想線が前記第1シール部及び前記第2シール部の両方に重なる間の前記仮想線が通る第2領域を有し、
前記接合強度低下剤は、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方と重なる
請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項3】
前記第1シール部の縦方向ウエスト側端部と前記第2シール部の縦方向ウエスト側端部との前記縦方向の距離をD1とし、前記第1シール部の横方向内側端部と前記第2シール部の横方向内側端部との前記横方向の距離をD2としたときに、D1>D2であり、
前記第1シール部及び前記第2シール部に対して、前記仮想線を前記ウエスト端部から前記レッグ端部に向かって平行移動して重ねた際、前記第1シール部は、前記仮想線が前記第1シール部及び前記第2シール部の両方に重なる間の前記仮想線が通る第1領域と、前記仮想線が前記第1シール部のみに重なる間の前記仮想線が通る第3領域とを有し、
前記第3領域と前記接合強度低下剤とが重なる
請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項4】
前記第1シール部の縦方向ウエスト側端部と前記第2シール部の縦方向ウエスト側端部との前記縦方向の距離をD1とし、前記第1シール部の横方向内側端部と前記第2シール部の横方向内側端部との前記横方向の距離をD2としたときに、D1<D2であり、
前記第1シール部及び前記第2シール部に対して、前記仮想線を前記ウエスト端部から前記レッグ端部に向かって平行移動して重ねた際、前記第2シール部は、前記仮想線が前記第1シール部及び前記第2シール部の両方に重なる間の前記仮想線が通る第2領域と、前記仮想線が前記第2シール部のみに重なる間の前記仮想線が通る第4領域とを有し、
前記第4領域と前記接合強度低下剤とが重なる
請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項5】
前記接合強度低下剤は、ホットメルト接着剤を含む
請求項1から4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項6】
前記複数の熱可塑性シートは、前記ウエスト領域において、前記外装体の肌対向面を構成する肌側シートと、それに隣接する隣接シートと、を含み、
前記接合強度低下剤は、前記肌側シートと前記隣接シートとの間に配置される
請求項1から5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項7】
前記サイド接合部は、前記熱可塑性シートの積層数が互いに異なる領域を有し、
相対的に前記熱可塑性シートの積層数が少ない領域に位置するシール部の繊維の溶融度合いは、相対的に前記熱可塑性シートの積層数が多い領域に位置するシール部の繊維の溶融度合いよりも高い
請求項1から6のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項8】
前記サイド接合部は、前記ウエスト端部から前記レッグ端部に向かって順に前記熱可塑性シートの積層数が減少するように積層数が互いに異なる3つの領域を有する
請求項7に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項9】
前記サイド接合部は、
肌対向面を構成する第1肌側シートを含む6以上の前記熱可塑性シートが積層された第1積層領域と、
肌対向面を構成する第2肌側シートを含む、前記第1積層領域よりも少ない数の前記熱可塑性シートが積層された第2積層領域と、を有し、
前記第1肌側シートと、前記第2肌側シートとが、それぞれ、複数のエンボスを含むスパンボンド不織布で構成され、
前記第1肌側シートでは前記第2肌側シートよりも前記複数のエンボス部が占める面積率が高い
請求項1から8のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項10】
前記サイド接合部は、
肌対向面を構成する第1肌側シートを含む6以上の前記熱可塑性シートが積層された第1積層領域と、
肌対向面を構成する第2肌側シートを含む、前記第1積層領域よりも少ない数の前記熱可塑性シートが積層された第2積層領域と、を有し、
前記第1肌側シートの融点は、前記第2肌側シートの融点よりも高い
請求項1から9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
パンツ型吸収性物品は、一般に、吸収性本体と、外装体と、腹側の外装体と背側の外装体とが側端部で接合されたサイド接合部(サイドシール部)と、を備えている。腹側の外装体と背側の外装体とがサイド接合部によって接合されることで、パンツ型吸収性物品のウエスト部分が形成される。
一方で、パンツ型吸収性物品の着用後には、衛生上の観点等から、サイド接合部を引き裂いて廃棄することがある。このため、サイド接合部は、着用動作時(パンツ型吸収性物品を履かせる際)及び着用時には剥がれることがなく、廃棄時には容易に引き裂くことができる機能が求められている。
【0003】
このような観点から、特許文献1には、外装体の腹側部と背側部の両側端の接合部に、接合強度を低減させる接合強度低減剤が配置された強度低減領域部と、接合強度低減剤が配置されていない非強度低減領域部と、を有するパンツ型吸収性物品が開示されている。同文献において、接合部は、長手方向に連続して配置され、強度低減領域部は、例えば、接合部の幅方向内側及び/又は外側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-72577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、接合強度低減剤によってサイド接合部の接合強度を調整するものであるが、着用動作時及び着用時の剥がれ防止と、廃棄時の引き裂き容易性との観点からは、さらに改善の余地があった。
【0006】
本発明の課題は、着用動作時及び着用時の剥がれ防止と、廃棄時の引き裂き容易性とを両立させることが可能なパンツ型吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係るパンツ型吸収性物品は、吸収性本体と、外装体と、一対のサイド接合部と、を備える。
上記外装体は、上記吸収性本体の非肌対向面側に配置され、縦方向の両側に位置する腹側領域及び背側領域を含み、複数の熱可塑性シートが積層されて構成される。
上記一対のサイド接合部は、上記外装体の上記腹側領域と上記背側領域とを上記縦方向と直交する横方向の側縁部において接合する。
上記一対のサイド接合部は、上記縦方向の両端部を構成するウエスト端部及びレッグ端部と、上記ウエスト端部から上記縦方向に25mm以内のウエスト領域と、上記縦方向及び上記横方向に沿って離間して配置された複数のシール部と、を有する。
上記一対のサイド接合部の少なくとも一方は、上記熱可塑性シート間において線状に設けられた接合強度低下剤を更に有する。
上記サイド接合部の上記ウエスト領域に配置される複数のシール部は、縦方向レッグ側に向かう成分と横方向内側に向かう成分を含む上記縦方向及び上記横方向に対して45°傾く仮想線を引いた際に、上記仮想線と重なる第1シール部と第2シール部とを含む。
上記第1シール部は上記ウエスト端部側からn(nは1以上の整数)行目に位置し、上記第2シール部はn+1行目に位置する。
上記第1シール部及び上記第2シール部の少なくとも一方は上記接合強度低下剤と重なる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のパンツ型吸収性物品によれば、着用動作時及び着用時の剥がれ防止と、廃棄時の引き裂き容易性とを両立させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係るパンツ型吸収性物品を示す模式的な斜視図である。
上記パンツ型吸収性物品の肌対向面側を示す模式的な平面図であり、上記パンツ型吸収性物品を展開し、各部の弾性部材を伸長させて平面状に広げた態様を示す図である。
上記パンツ型吸収性物品のサイド接合部を示す模式的な平面図である。
上記サイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
上記サイド接合部の模式的な断面図であり、腹側領域と背側領域とを分離した態様を示す図である。
第2実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第3実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第4実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第5実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第6実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第7実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第8実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第9実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第10実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第11実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第12実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部のウエスト領域における部分拡大図であり、シール部と接合強度低下剤との位置関係を説明する図である。
第13実施形態に係わるパンツ型吸収性物品のサイド接合部を示す模式的な平面図である。
第14実施形態に係るパンツ型吸収性物品のサイド接合部の模式的な断面図であり、腹側領域と背側領域とを分離した態様を示す図である。
第15実施形態に係るパンツ型吸収性物品のサイド接合部の模式的な断面図であり、腹側領域と背側領域とを分離した態様を示す図である。
第16実施形態に係るパンツ型吸収性物品のサイド接合部の模式的な断面図であり、腹側領域と背側領域とを分離した態様を示す図である。
上記サイド接合部のシール部を約500倍に拡大した顕微鏡画像を模式的に示す図であり、(A)は第1積層領域T1のシール部の繊維、(B)は第2積層領域T2のシール部の繊維を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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