TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023176396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-13
出願番号2022088653
出願日2022-05-31
発明の名称嚥下運動評価用センサ
出願人国立大学法人山形大学
代理人個人,個人
主分類A61B 5/11 20060101AFI20231206BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】センサとしての検出感度が高く、装着時の快適性に優れ、かつ常時装着においても装着時の不快感を大幅に軽減可能な嚥下運動評価用センサを提供する。
【解決手段】
本発明にかかる嚥下運動評価用センサ1は、嚥下運動による喉頭の動きを抵抗値の変化により評価するためのセンサであって、たとえば、伸びや歪により抵抗値が変化する抵抗変化型導電性材料11と、伸びや歪により変化する抵抗値を測定するために抵抗変化型導電性材料11の両端に形成された電極12と、を含み、喉頭周辺の体表に装着した状態において上記抵抗値を測定可能な構成とした。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
嚥下運動による喉頭の動きを抵抗値の変化により評価するための嚥下運動評価用センサであって、
伸びや歪により抵抗値が変化する抵抗変化型導電性材料と、
伸びや歪により変化する抵抗値を測定するために前記抵抗変化型導電性材料の両端に形成された電極と、
を含み、
喉頭周辺の体表に装着した状態において前記抵抗値を測定可能な構成とする、
ことを特徴とする嚥下運動評価用センサ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
伸縮性のある基板である伸縮性基板、
をさらに含み、
前記伸縮性基板上に前記抵抗変化型導電性材料を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項3】
剥離可能に表面加工された基板である剥離性支持基板上に前記抵抗変化型導電性材料を形成し、その後、前記剥離性支持基板から、前記電極が形成された抵抗変化型導電性材料を剥離する、
ことを特徴とする請求項1に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項4】
前記抵抗変化型導電性材料中には、多数の細孔が連結したポーラス構造を有する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項5】
水素結合受容性の化合物と水素結合供与性の化合物とを混合することにより深共晶液体を生成し、
前記深共晶液体に不溶な樹脂の主剤と硬化剤とを混合することにより伸縮性樹脂材料インクを生成し、
前記深共晶液体と前記伸縮性樹脂材料インクと導電材料とを混合することにより、樹脂中に前記深共晶液体と前記導電材料との混合ゲルが分散して形成された自己相分離型導電性材料インクを生成し、
前記基板上に、前記電極を印刷し、さらに、当該電極を接続するように前記自己相分離型導電性材料インクを使用してセンサ部パターンを印刷し、
センサ部パターンとして形成された自己相分離型導電性材料インク中の樹脂を硬化させ、その後、樹脂が硬化したインク中の深共晶液体を蒸発させることにより、
多数の細孔が連結したポーラス構造を有する前記抵抗変化型導電性材料を形成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項6】
連結した細孔の内壁には前記導電材料の層が形成され、当該導電材料の層が形成された細孔の内壁に沿って導電経路が形成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項7】
前記水素結合受容性の化合物をベンゾフェノンとし、前記水素結合供与性の化合物をジフェニルアミンとする、
ことを特徴とする請求項5に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項8】
前記深共晶液体に不溶な樹脂をシリコーン系樹脂とする、
ことを特徴とする請求項5に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項9】
前記シリコーン系樹脂はポリジメチルシロキサン(PDMS)である、
ことを特徴とする請求項8に記載の嚥下運動評価用センサ。
【請求項10】
前記導電材料をカーボン系の粒子とする、
ことを特徴とする請求項5に記載の嚥下運動評価用センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、嚥下運動による喉頭の動きを評価するための嚥下運動評価用センサ、および当該嚥下運動評価用センサの製造方法、に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の高齢化に伴い誤嚥性肺炎により亡くなる高齢者が増加しているが、その対策として、従来から、嚥下運動による喉頭の動きを評価することが行われている。その手法として、たとえば、嚥下時に発生する嚥下音を測定する方法や、嚥下時の筋肉の動きに伴う筋電を測定する方法等が一般的に知られている。
【0003】
一方で、上記測定方法はノイズの影響を受けやすいことから、ノイズの影響を受けずに嚥下運動を把握する技術として、たとえば、下記特許文献1には、静電容量の変化を測定する静電容量型センサによって、嚥下動作による喉頭の動きを把握する技術が開示されている。具体的には、喉頭周辺の体表に静電容量型センサを接触させ、この静電容量型センサを用いて、食塊を嚥下する際に生じる喉頭の運動による静電容量の変化を測定し、この測定結果に基づいて嚥下運動を把握する、ことが記載されている。
【0004】
また、上記静電容量型センサは、エラストマー組成物で構成されるシート状の誘電層と、導電材料を含有する導電性組成物で構成されかつ誘電層を挟んで対向するように形成された第1電極層および第2電極層と、を有し、さらに、第1電極層と第2電極層との対向する部分を静電容量の検出部とする、ことが記載されている。
【0005】
下記特許文献1に記載の静電容量型センサによれば、センサ本体の面方向の変形状態に基づいて静電容量の変化を測定するため、ノイズの影響を受けることなく、嚥下時に生じる喉頭の動きを把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-119100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の静電容量型センサは、第1電極層、誘電層および第2電極層によって構成された多層(三層)構造であるため、多層構造による厚さと硬さが嚥下時に生じる喉頭の微妙な変動を精度良く評価(把握)する上での支障となる。また、上記厚さと硬さによってフィット感が得られず、喉頭周辺の体表に装着したときの快適性の点において改善の余地があった。さらに、装着時の不快感により常時装着が困難である、という問題もあった。
【0008】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、センサとしての検出感度が高く、装着時の快適性に優れ、かつ常時装着においても装着時の不快感を大幅に軽減可能な嚥下運動評価用センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる嚥下運動評価用センサは、嚥下運動による喉頭の動きを抵抗値の変化により評価するためのセンサであって、伸びや歪により抵抗値が変化する抵抗変化型導電性材料と、伸びや歪により変化する抵抗値を測定するために前記抵抗変化型導電性材料の両端に形成された電極と、を含み、喉頭周辺の体表に装着した状態において抵抗値を測定可能な構成とすることを特徴とする。
【0010】
そして、本発明にかかる嚥下運動評価用センサは、伸縮性のある基板である伸縮性基板をさらに含み、当該伸縮性基板上に前記抵抗変化型導電性材料を形成することとしてもよいし、または、剥離可能に表面加工された基板である剥離性支持基板上に前記抵抗変化型導電性材料を形成し、その後、当該剥離性支持基板から、前記電極が形成された抵抗変化型導電性材料を剥離することとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

国立大学法人山形大学
二重関節機構
1か月前
国立大学法人山形大学
近赤外発光有機ELデバイス
3か月前
国立大学法人山形大学
組成物、成形体、積層体、及び、樹脂
2か月前
国立大学法人山形大学
バリア層構造の製造方法およびバリア層構造
3か月前
国立大学法人山形大学
感圧センサ、感圧センサの製造方法および導電膜
3か月前
国立大学法人山形大学
インクジェットインクの顔料分散液及びその製造方法
1か月前
国立大学法人山形大学
硬膜外麻酔支援システム、硬膜外麻酔訓練方法、及び表示装置の制御方法
1か月前
国立大学法人山形大学
ペロブスカイトナノ結晶の製造方法、ペロブスカイトナノ結晶および光電変換デバイス
28日前
国立大学法人山形大学
組成物、成形体、積層体、及び、樹脂
2か月前
国立大学法人山形大学
太陽電池用反射防止膜及び反射防止膜を備えた太陽電池の設計方法、製造方法、及び設計プログラム
20日前
伊勢化学工業株式会社
ペロブスカイト量子ドット複合体、ペロブスカイト量子ドット複合体の製造方法、インク、及び、ペロブスカイト量子ドット膜の製造方法
3か月前
個人
段差昇降装置
4か月前
個人
入れ歯
1か月前
個人
蓋付きしびん
1か月前
個人
聴診器
1か月前
個人
介護浴槽
1か月前
個人
入浴介護補助装置
1か月前
個人
鼻腔拡張具
3か月前
株式会社コーセー
組成物
4か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
1か月前
個人
スプレー式目薬容器
1か月前
個人
マウスピース
今日
個人
電動式孫の手
4か月前
個人
透析装置の洗浄方法
3か月前
株式会社東亜産業
温熱具
4か月前
株式会社ニデック
検眼装置
3か月前
個人
弾性材一体コルセット
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
25日前
個人
マッサージガン保持具
2か月前
オンキヨー株式会社
聴診器
3か月前
個人
根管治療用のファイル
3か月前
株式会社いうら
介助リフト
2か月前
クラシエ株式会社
毛髪化粧料
21日前
株式会社ダリヤ
整髪料組成物
1か月前
株式会社成和化成
皮膚外用剤
2か月前
株式会社トクヤマ
唇用化粧料
4日前
続きを見る