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公開番号2024065792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174821
出願日2022-10-31
発明の名称硬膜外麻酔支援システム、硬膜外麻酔訓練方法、及び表示装置の制御方法
出願人国立大学法人山形大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06T 19/00 20110101AFI20240508BHJP(計算;計数)
要約【課題】盲目的な硬膜外穿刺を改善し、硬膜外穿刺の安全性及び迅速性を向上させる硬膜外麻酔支援システム等を提供する。
【解決手段】硬膜外麻酔支援システムは、硬膜外麻酔を支援するための硬膜外麻酔支援システムであって、ユーザの目の正面方向に設置された透過表示部と、ユーザが透過表示部を通して人体モデル又は患者背部を見た場合、脊椎の少なくとも一部を示す第1空中像が人体モデル又は患者背部の対応位置に表示されるように、第1空中像を透過表示部に出力する出力処理部と、を備えるゴーグル型の表示装置と、を有する。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
硬膜外麻酔を支援するための硬膜外麻酔支援システムであって、
前記硬膜外麻酔の訓練対象となる人体の少なくとも一部を模した人体モデルと、
ユーザの目の正面方向に設置された透過表示部と、
前記ユーザが前記透過表示部を通して前記人体モデルを見た場合、脊椎の少なくとも一部を示す第1空中像が前記人体モデルの対応位置に表示されるように、前記第1空中像を前記透過表示部に出力する出力処理部と、を備えるゴーグル型の表示装置と、
を有することを特徴とする硬膜外麻酔支援システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記人体モデルは、前記脊椎の少なくとも一部を模した脊椎モデルを有し、
前記出力処理部は、CT装置によって取得された前記脊椎モデルのCT画像から生成された3次元オブジェクトデータに基づいて、前記第1空中像を出力する、請求項1に記載の硬膜外麻酔支援システム。
【請求項3】
前記出力処理部は、前記ユーザが前記透過表示部を通して前記人体モデルを見た場合、前記硬膜外麻酔で用いられる硬膜外針の皮膚穿刺点、前記硬膜外針の穿刺角度、及び前記硬膜外針の硬膜外腔穿刺点のうちの少なくとも一つを示す第2空中像が前記人体モデルの対応位置に表示されるように、前記第2空中像を前記透過表示部に出力する、請求項1に記載の硬膜外麻酔支援システム。
【請求項4】
前記人体モデルは、前記脊椎の少なくとも一部を模した脊椎モデルを有し、
前記出力処理部は、CT装置によって取得された、前記硬膜外針が穿刺された前記脊椎モデルのCT画像から生成された3次元オブジェクトデータに基づいて、前記第1空中像及び前記第2空中像を出力し、
前記硬膜外針は、医学的に適切な、前記皮膚穿刺点、前記穿刺角度、及び前記硬膜外腔穿刺点を満たすように、前記脊椎モデルに穿刺される、請求項3に記載の硬膜外麻酔支援システム。
【請求項5】
硬膜外麻酔を支援するための硬膜外麻酔支援システムであって、
ユーザの目の正面方向に設置された透過表示部と、
前記ユーザが前記透過表示部を通して人体を見た場合、前記人体の脊椎の少なくとも一部を示す空中像が前記人体の対応位置に表示されるように、前記空中像を前記透過表示部に出力する出力処理部と、を備えるゴーグル型の表示装置、
を有することを特徴とする硬膜外麻酔支援システム。
【請求項6】
前記ゴーグル型の表示装置は、装着した前記ユーザに前記空中像をイメージさせ、
前記ユーザは、前記空中像のイメージ後に前記ゴーグル型の表示装置を外し、通常通りの硬膜外麻酔を施行する、請求項5に記載の硬膜外麻酔支援システム。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載の硬膜外麻酔支援システムを用いて前記硬膜外麻酔を訓練するための硬膜外麻酔訓練方法であって、
前記ゴーグル型の表示装置を装着した前記ユーザに、前記硬膜外麻酔で用いられる硬膜外針を前記人体モデルに穿刺させるため、前記第1空中像を前記ゴーグル型の表示装置に表示するステップ、
を含む硬膜外麻酔訓練方法。
【請求項8】
前記ユーザが、前記ゴーグル型の表示装置を装着して前記第1空中像をイメージした後に前記ゴーグル型の表示装置を外し、前記硬膜外針を前記人体モデルに穿刺するステップ、
を更に含む、請求項7に記載の硬膜外麻酔訓練方法。
【請求項9】
請求項2又は4に記載の硬膜外麻酔支援システムを用いて前記硬膜外麻酔を訓練するための硬膜外麻酔訓練方法であって、
前記ゴーグル型の表示装置を装着した前記ユーザに、前記人体モデルに装着された前記脊椎モデルに硬膜外針を穿刺させるため、前記第1空中像を前記ゴーグル型の表示装置に表示するステップと、
前記硬膜外針が前記ユーザによって穿刺された前記脊椎モデルのCT画像を取得するステップと、
前記硬膜外針が前記ユーザによって穿刺された前記脊椎モデルにおける、当該硬膜外針の皮膚穿刺点、穿刺角度、及び硬膜外腔穿刺点を表示するステップと、
を含む硬膜外麻酔訓練方法。
【請求項10】
前記ユーザが、前記ゴーグル型の表示装置を装着して前記第1空中像をイメージした後に前記ゴーグル型の表示装置を外し、前記硬膜外針を前記人体モデルに穿刺するステップ、
を更に含む、請求項9に記載の硬膜外麻酔訓練方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示された実施形態は、硬膜外麻酔支援システム、硬膜外麻酔訓練方法、及び表示装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
硬膜外麻酔は、胸部、腹部、骨盤、下肢の手術の際に全身麻酔と併用して使用されるものである。硬膜外麻酔の鎮痛効果は、傍脊椎神経ブロックよりも秀でており、近年の研究によると、手術の際に硬膜外麻酔が使用された場合、術後の認知機能障害及び術後のストレス反応を軽減させる効果があることが示されている。
【0003】
他方、硬膜外麻酔は難易度の高い手技である。硬膜外麻酔を施行する臨床医は、硬膜外針の指先を指で感じ、指先を“歩かせ”ながら、硬膜外倥の位置を特定しなければならない。このように、臨床医は、“歩く”という技術を盲目的に行っている。このため、硬膜外麻酔の施行に際し、臨床医には、解剖学的知識だけではなく経験や感覚が必要となる。
【0004】
硬膜外麻酔における硬膜外カテーテルの挿入困難及び挿入不可の発生率は、約7%であり、麻酔研修医においては約26%に及ぶ。硬膜外カテーテルの挿入困難は、時間経過に伴い患者に苦痛を強いることになり、また、複数回の硬膜外穿刺は患者に局所痛を与える。さらに、患者が穿刺時に安静を保てない際は硬膜外穿刺による神経損傷のリスクが上がり、硬膜外穿刺の手技を中断せざるを得ない状況に見舞われることもある。
【0005】
このため、安全で正確な硬膜外麻酔を行うための方法は長年にわたり模索されている。例えば、特許文献1及び非特許文献1には、硬膜外穿刺の手技を習得するための硬膜外穿刺シミュレータが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-132138号公報
【非特許文献】
【0007】
「腰椎・硬膜外穿刺シミュレータ ルンバールくんIIA」,[online],2022年3月18日,株式会社京都科学,[2022年9月1日検索],インターネット<URL:https://www.kyotokagaku.com/jp/products_data/m43b_02/?utm_source=YT&utm_medium=L&utm_campaign=TR>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び非特許文献1に記載された人体モデル(硬膜外穿刺シミュレータ)は、盲目的な硬膜外穿刺の習得方法の提供にとどまるものであった。このように、従来の人体モデルは、盲目的な硬膜外穿刺を改善するものではなく、硬膜外穿刺の安全性及び迅速性を更に向上させるものではなかった。
【0009】
本明細書で開示された硬膜外麻酔支援システム、硬膜外麻酔訓練方法、及び表示装置の制御方法は、盲目的な硬膜外穿刺を改善し、硬膜外穿刺の安全性及び迅速性を向上させることを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
開示された硬膜外麻酔支援システムは、硬膜外麻酔を支援するための硬膜外麻酔支援システムであって、硬膜外麻酔の訓練対象となる人体の少なくとも一部を模した人体モデルと、ユーザの目の正面方向に設置された透過表示部と、ユーザが透過表示部を通して人体モデルを見た場合、脊椎の少なくとも一部を示す第1空中像が人体モデルの対応位置に表示されるように、第1空中像を透過表示部に出力する出力処理部と、を備えるゴーグル型の表示装置と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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