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公開番号
2025181678
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2025074158
出願日
2025-04-28
発明の名称
定着ベルト、及び定着装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20251204BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】定着ベルト端部から漏れ出た潤滑剤がベルト端部のむき出しになっている弾性層へ付着すると、そこから弾性層内へと潤滑剤が侵入し弾性層が膨潤し、そのまま使用し続けると破損する可能性がある。
【解決手段】全長Wの定着ベルトで長手方向の少なくとも一方の端面において、弾性層が露出しており、定着ベルトの該長手方向の中央から両端に向かってそれぞれW/3までの中央領域B、中央領域Bよりも端部寄りの領域を端部領域Aとし、端部領域Aのうち該弾性層が露出している端面を含む領域を端部領域A1とし、中央領域Bの該弾性層を、温度200℃における動粘度が10m
2
/sであるジメチルシリコーンオイルに、温度25℃で12時間浸漬したときの膨潤度をQB[%]としたとき、端部領域A1には、QC<QBを満たす膨潤度QC[%]を示す領域Cが、長手方向に関して1mm以上の幅で存在する、ことを特徴とする定着ベルト。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
基層と、弾性層と、表面層とを有する長手方向の全長がWの定着ベルトであって、
該定着ベルトの長手方向の少なくとも一方の端面において、該弾性層が露出しており、
該定着ベルトの長手方向の中央から両端に向かってそれぞれW/3までの領域を中央領域Bとし、
該中央領域Bよりも端部寄りの領域を端部領域Aとし、
該端部領域Aのうち該弾性層が露出している端面を含む領域を端部領域A1とし、
該中央領域Bの該弾性層を、温度200℃における動粘度が10m
2
/sであるジメチルシリコーンオイルに、温度25℃で12時間浸漬したときの膨潤度をQB[%]としたとき、
該端部領域A1には、下式1を満たす膨潤度QC[%]を示す領域Cが、長手方向に関して1mm以上の幅で存在する、ことを特徴とする定着ベルト。
QC<QB (式1)
[式中、QCは、該領域Cの該弾性層を、温度200℃における動粘度が10m
2
/sであるジメチルシリコーンオイルに、温度25℃で12時間浸漬したときの膨潤度(%)を表す。]
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記QBと前記QCは、下記式2及び3を満たす、
請求項1に記載の定着ベルト。
100≦QC≦110 (式2)
115≦QB≦125 (式3)
【請求項3】
前記弾性層の前記中央領域Bからサンプリングされる前記弾性層の引張試験片によって測定される引っ張り弾性率が、0.5N/mm
2
以上1.2N/mm
2
以下である、請求項1又は2に記載の定着ベルト。
【請求項4】
請求項1に記載の定着ベルトと、該定着ベルトの内周面に配置され、該定着ベルトの内周面とシリコーンオイルを含むグリースを介して接する摺擦面を有する押圧部材と、該定着ベルトとの間で定着ニップ部を形成する加圧部材を具備する、定着装置。
【請求項5】
前記押圧部材が加熱部材である、請求項4に記載の定着装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真画像形成装置の定着装置に用いられる定着ベルト及び定着装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、記録材(以下、「用紙」又は「紙」とも記す。)に形成されたトナー画像を加熱、加圧することによって当該用紙にトナー画像を定着させる定着装置を備えている。この定着装置には、加熱ベルト(加熱ローラ)や加圧ローラ(加圧ベルト)等の定着用部材を備えており、これらが互いに圧接した位置(定着ニップ部)で定着処理を行う構成となっている。
【0003】
定着装置の一例として、ベルト(フィルム)加熱方式の装置がある。この装置は、加熱部材(加熱源)としてのヒータを有する。このヒータを内包し、回転走行する加熱部材としての無端状の定着ベルトを有する。その定着ベルトと圧接して定着ニップ部を形成し、かつ定着ベルトを回転駆動させる定着ニップ部形成部材としての加圧ローラ(加圧用回転体)を有する。このベルト加熱方式では、定着ベルトの低熱容量化及び小型化が可能となることから、定着装置を省エネルギー化できるとともに、定着ベルトの温度がトナー画像を加熱定着するのに十分な所定温度に達するまでにかかる時間(ウォームアップタイム)を短縮することが可能となる。
【0004】
定着ベルト基材には、ポリイミド等の耐熱樹脂材料あるいはニッケル電鋳やSUS等の金属材料等々が用いられる。かかる定着ベルトあるいはローラ形状の基材上には、シリコーンゴム等の耐熱ゴムからなる弾性層が設けられる。
【0005】
弾性層を設けることにより、トナーが転写された紙等の記録材が、相対向する二つの定着部材、すなわち加熱部材と加圧部材が圧接されて形成された定着ニップ部を通過する際に、かかる弾性層ゴムの柔軟性によって、定着部材表面が記録材上のトナー画像に沿って変形するようになり、接触面積が広がることで接触熱抵抗が低減される。これによりトナーを一様に溶融して記録材上に定着させることができ、定着ムラが無く高光沢で良質な画像を得ることができる。
【0006】
このような定着装置の場合、定着ベルトの内面と定着ベルト内面と摺擦する部材との間には耐熱性の摺動グリースやオイル等の潤滑剤が塗布されており、定着ベルトの摺動性を保っている。このような方式においては、長期使用時に潤滑剤が定着ベルト端部から漏れ出し、その潤滑剤が弾性層に付着、吸収され、弾性層が膨潤することによって弾性層の強度が落ち、定着ベルトが破断するという問題が発生する。
【0007】
特許文献1では、定着ベルト端部から潤滑剤が漏れ出す問題に対して、定着ベルトガイド部材の外周面や定着ベルトの内周面に溝を設けることで漏れ出しを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-197701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、特許文献1に記載されているような定着ベルトガイド部材の外周面や定着ベルト内面に溝を設けた場合は、少量の潤滑剤であればベルト端部からの漏れ出しの抑制が可能である。しかしながら、長期に使用される場合や潤滑剤の量が多い場合においては溝部で潤滑剤をせき止めきれずにベルト端部から漏れ出してしまい、端部から弾性層内へと潤滑剤が侵入し、対策が不十分といえる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、定着ベルト端部から漏れ出た潤滑剤が定着ベルト端部のむき出しになっている弾性層へ付着しても弾性層内部へ潤滑剤の侵入を防ぎ、弾性層を膨潤させないことで強度を保ち続けることができる定着ベルトの提供に向けたものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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